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コロナと外国人技能実習生、草の根でできることは何か

 momoレンジャーのたけひろです。

静岡に住んでいますが、オンラインが増えたこともあり、最近リモートレンジャーとして活動に参加しています。

現在私が所属しているNPO法人で、外国人技能実習生とのオンラインでの交流活動を行っています。

 

もともとは私は個人的に地域の日本語教室の活動に参加していたのですが、それがコロナウイルスの影響でストップしてしまいました。繋がりのある外国人から「日本語を話す機会がなく困っている」という相談を受け、私が所属しているNPO法人が主体となって、地域の日本語教室の代替として試験的にオンラインで日本語教室を開催したのです。

 

やってみてわかったことは、オンラインだと、日本語がある程度話せる人でないと少し難しいというデメリットがある一方で、日本語教室の開催場所が近くにない外国人や、日本語教室に直接ボランティアに行くのは難しい人の双方が参加しやすいというメリットもある、ということです。

 

そこで、そのメリットを最大限に生かし、土曜夜に1時間だけ会話を中心とした交流活動を行う外国人技能実習生向けオンライン日本語サロンを、大学生のボランティアとともに9月からはじめました。

 

なぜ外国人技能実習生向けなのかというと、もともと参加していた地域の日本語教室に参加していたため比較的日本語レベルが高い人が多いにもかかわらず、職場・アパート以外のコミュニティとのつながりが少ないという人が多いためです。

 

私は、元々日本語を教えることが好きというより、日本で生活する外国人の暮らしが気になるという気持ちが強いです。日本語を使いながらも、交流を軸としてお互いの暮らしや文化を相互に楽しんで学ぶ場を目指して活動しています。

 

外国人技能実習生をめぐるニュースでの報道といえば、家畜の盗難、労働問題などが多く、楽しく交流なんてとても想像できない、と感じる人も多いと思います。

 

確かに、外国人技能実習生の制度上には課題があると思います。(今回は深くは触れませんが)

 

一方で、労働環境などに問題がなく、日本での生活をより充実させたいと思っている外国人技能実習生もいます。しかし、メディア報道によって、技能実習生への日本人のイメージが悪いのが現状です。それにより、とても交流を楽しもうという発想が生まれず、いい環境にいて日本語が話せる人も、職場以外では日本人と接点がない人が多いというのが私の感覚ではあります。

 

現在、欧米諸国で起こる移民をめぐる社会の分断の問題を将来日本で起こさないためには、外国人と共に暮らすためにできることは何かを、みんなで考えていく必要があるのではないでしょうか。

 

コロナ以前から接点が持ちにくく、社会の中で見えにくい存在の外国人技能実習生を少しでも身近な外国人として感じられる人を増やすために、微力ですが、オンラインでの活動を続けていきたいと思います。