| 地域から流れ出るお金
〜金融の中央集権化〜
自分の暮らすまちをじっくりと眺めてみてください。
全国チェーンの大型小売店が次々と進出し、中心市街地の過疎化はどんどんと進んでいます。手をかけ、時間をかけ、育まれてきた地域独自の産業は衰退し、働く場所は減り、若者の都市部への流出は加速し続けています。特に農村地域での過疎と高齢化は、すでに取り返しのつかない状況まで進んでしまっています。
こうした地域の現状に、わたしたちの消費や貯蓄といったお金を介した行動が、大きな影響を与えていることをご存じでしょうか?
普段何気なく使っているATM端末から、わたしたちの預貯金は中央へ吸い上げられ、地域の生活とはかけ離れたところで、その使い道は決められています。そのお金が都市銀行や郵便貯金を通じて国債に変わり、地域に戻ってくるときには「公共事業」の名のもとに、不必要なダムや河口堰の建設に使われるという現実。戦争の資金にもなっているアメリカ国債の購入にまで、わたしたちのお金が使われています。さらに、都市銀行が収益性を基準に選ぶ大口の融資先は、消費者金融や兵器を製造するメーカー、原子力発電所を推進する電力会社など、都市の大企業が顔を並べます。一度中央に集められたお金は、それぞれの地域でがんばっている中小企業や商店だけでなく、地域生活のニーズから生まれた、環境や福祉といった分野の市民による事業にもなかなかまわっていきません。
金融の中央集権化は、地域から自立する力とチャンスを奪っているのです。 |
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地域の自立のために循環するお金
〜NPOバンク〜
自分たちの住むまちや村を、安心して子どもや孫たちの世代までずーっと暮らせるような地域にするため、動き出している人たちがいます。食料やエネルギー、商品や流通、また人材や働く場を地域で生み出し、自分たちの手で資源の地域循環をつくる。地域に恵まれた風土や、その地域だからこそ育まれた文化を守り、次世代に繋げていく。そんな事業が始まっています。また、行政や企業だけでは対応しきれない、子育てや介護、環境保全や自然エネルギーなど、様々な分野で事業型のNPOが活躍し始めています。
金融の中央集権化や経済のグローバル化によって大規模な経済に組み込まれてしまった地域の中で、それらは「自立の道を探る試み」ともいえます。しかし、財政基盤が弱い、活動期間が短い、前例が無いなどの理由で、これらの活動の資金調達はまだまだ困難です。銀行からの融資も、受けにくいのが現状です。 金融とは本来、みんなのお金を集め、必要としている人へ融通すること。地域に住むわたしたちのお金を、少しでも地域に住むわたしたちの暮らしに生かされる形で循環させたい。そんな想いで、コミュニティ・ユース・バンク
momoは立ち上がりました。 |
子どもたちの未来を奪う貯蓄
〜経済のグローバル化〜
お金を出せば手に入る商品、わたしたちが日々手にしているもの、口にしているものはいったいどこから来たのでしょうか。
それらが環境コストを犠牲にして低価格を追求したものなのか、途上国に対する乱暴な搾取によって生まれ、国内の産業を圧迫するものなのかは、よく目を凝らさない限り見えてきません。経済のグローバル化が進む中、こうして生産者と消費者は分断され、わたしたちの消費や行動がどういう結果をもたらすのか想像することはとても難しくなっています。 本来お金は、人間同士がもの(価値)を交換するときに一時的に使う「引き換え券」のようなものです。しかし、価値を永遠に保存しておけるという性質から、現代ではお金それ自体が目的になるという本末転倒な事態に陥っています。本来の役割を離れ、グローバルな規模で暴走を始めた「資本」というお金は、世界中で貧しい人をさらにとぼしめ、環境を破壊し、地域から誇りを奪い、戦争の引き金にさえなっています。
わたしたちが使われ方に無関心なまま貯蓄したお金が「資本」となり、わたしたちの子どもや孫たちの未来から希望を奪うのに使われているとしたら、それはいったい何のための貯蓄でしょうか? |
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持続可能な未来をつくる金融
〜お金の地産地消〜
地域に住むわたしたちが暮らしの現場の実感をもって、必要なところに必要なだけのお金を使うこと。
自分たちの暮らす地域の未来を主体となって考え続けながら、お金の使い道を決めるということ。
それはつまり、自分たちの手に自分たちの生活を取り戻すということです。
ミヒャエル=エンデの『モモ』の物語のなかで、モモが灰色の男たちから、時間(=本当の意味で豊かな生活)を取りかえしたように。
そのためには、一人ひとりが意志をもって選択し、行動することが必要です。
コミュニティ・ユース・バンク momoは、その選択肢のひとつです。自分たちの地域のために、自分のお金を融通する。それは、そのまま持続可能な未来となって自分の生活に還ってきます。地域の人の意志が、より反映されるしくみなのです。
お金を通して、未来をつくるためにできること。
コミュニティ・ユース・バンク momoは、出資者を募集します。 |