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融資先情報:進路選択 ×(楽しさ+真剣さ)= 高校生一人ひとりの正解を見出す過程式

こんにちは。momoレンジャーのそうちゃんです!

 

今回は、「教育を人生に統合していく」をスローガンに掲げ、社会と教育とのミスマッチを解消する事業を行なっている一般社団法人Foraの東海支社、Nexusが高校の現場でどんな授業をしているのか、2月に実施されたキャリアゼミ(Nexusが提供する進路の授業)と参加した大学生たちに密着取材してきました!

 

◇ 授業をする2週間前から「大学生たちの闘い」は始まっていた

 

 Nexusで授業をする大学生たちは、どんな人なのでしょうか?高校の現場で授業をするぐらいだから、教員志望で将来は先生になる人が多いんだろうか。そんなことを考えていましたが、実際に授業をする大学生たちに会ってみると、一般企業に就職したい人、これから研究職に就く人、大学院に進学している人など、さまざまな大学生たちが集まっていました!

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(これから授業に臨む大学生たちの様子)

 

そこで、そんな大学生たちに突撃インタビューをしてみました!

※そうちゃん→(そ)、大学生Aさん→(大)

(そ) 「…緊張してますか?」

(大) 「はい、緊張してます…。でもその分、めっちゃワクワクしてます!」

(そ)「そのポジティブさ…すごいですね!ばっちり準備してきたんですか?」

(大)「 Nexusの方から研修を受けたり、自分なりに大学で学んだことを振り返ったり、自分が高校生ならどんなこと聞きたいか、2週間前から考えていました!」

(そ)「そこまで準備してるなら、もう余裕のよっちゃんですね!笑」

(大)「あはは…ところで、余裕のよっちゃんって何ですか?」

(そ)「え!えーっと…。知らない…かな?」

 

このように授業をする大学生たちは、熱い思いを持っていました!

(そして、ジェネレーションギャップを痛感しました…。悲しいですね。)

 

◇ 「楽しく、真剣に学ぶ」を本質に据えた授業

 

  (キーンコーンカーンコーン)

 

 チャイムが鳴って、いよいよ大学生たちによる進路の授業が始まりました。

教室はどこかピリピリとした雰囲気に包まれて、普段は見慣れない大学生が目の前にいる状況に、高校生たちは身構えていました。張り詰めた空気の中、大学生たちは自己紹介、そしてNexusが進路の授業を届けにきたことを伝え、授業の本題である大学の学部をテーマにした*アクティブ・ラーニング型の授業を開始しました。

 

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Nexusの魅力はなんといっても「楽しく真剣に取り組めるワークショップ」です。

 

 ただ楽しく遊びながら学ぶのではなく、高校生たちがワークショップを通じて、大学の学部を選ぶ際に必要なエッセンスが理解できるようにNexusの授業は設計されていました。普段、椅子に座って話を聞く高校生たちにはとても新鮮で、見てるこっちも参加したくなっちゃうぐらい楽しそうでした!あぁ、高校生だったあの頃に戻りたい!!!(切実な心の叫び)

 

◇ 「高校生たちに納得のいく進路の授業を届ける」という難しさ

 

 授業が終わって、学校が用意してくれた控室に戻る大学生たち。高校生たちに進路の授業を届けた大学生たちは「やりきった!」という達成感にあふれる笑顔と、どこか悔しげな表情を浮かべていました。授業を受けた高校生たちはとても喜んでくれたのに、大学生たちは何を思ったのでしょうか。

 

「授業はうまくできた…けど、もっと高校生たちに伝えられることがあったはず。」

 

それぞれ言葉は違えど、大学生たちは口々にそう言っていました。

 高校の授業の1コマ分の時間で伝えられることは限られているため、大学生は、高校生納得できる進路を選ぶために必要なこと全てを提供できないことを悔しがっていました。それでも、高校生たちや先生方からとても良い評価をもらえたことからわかるように、1人でも多くの高校生たちに良い影響を与えられたことは揺るぎない事実です。

 

 進路選択において絶対的な正解はありませんが、自分自身に何かしら問いかけて、自分の価値観や大事にしたいものを仮説を立てて確かめてみることはとても大事なことです。今回、大学生たちは授業を通じて大学の学部のことを高校生たちに知ってもらうことで、新しい問いを高校生たちに伝えることができたのではないでしょうか?そして、ゆくゆくはその問いが積み重なって、高校生一人ひとりにとっての正解を見つけ出す糧になると思います。

 

「正解のない進路選択に立ち向かう高校生たちを応援したい。」

 

 そんな熱い思いを持って授業当日まで準備をして、高校生たちにすてきな授業を届けてくれた大学生たちに拍手を送りたいです。また、これからNexusがよりたくさんの高校生たちに未来につながる進路を考える授業を届けてくれることを楽しみにしています。

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(授業を終えて高校から帰宅途中の大学生たち、青春の一枚。)

 

*注釈

一方的な知識伝達型講義を聴くという(受動的)学習を乗り越える意味での、あらゆる能動的な学習のこと。

引用:『(著)溝上 慎一「高大接続の本質―「学校と社会をつなぐ調査」から見えてきた課題」学事出版 2018/2/21』