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炭やきという文化を残すための挑戦

こんにちは、momoレンジャーTKGです。

 

昨年12月に、momo65件目の融資先「タチキカラ 北三河」代表の杉野さんの元に、momoの理事や出資者の方と訪問をさせていただきました。

 


▲タチキカラの事務所

 

今日は、杉野さんが着目している「熱化学還元処理」と「炭やき」について、また、杉野さんの今後の展望をみなさんに紹介したいと思います!

 

タチキカラに到着するやいなや早速始まったのは「熱化学還元処理」についてのお話。何やら聞き慣れない言葉ですが、木材のねじれや曲がり、割れなどを軽減させて木を乾燥することができる、先進的な技術なのです。

 

前回の取材で、木材のねじれや曲がりが起こりにくい時期を選んで木を伐採している、とお話していた杉野さんですが、なぜ「熱化学還元処理」に注目しているのでしょうか?そのポイントは「働き方」と「木の市場価値」にあります。

 

「今、僕がスギやヒノキを伐るのは、木が割れにくく、品質の高い”伐り旬”といわれる秋の彼岸から春の彼岸までの半年にしています。しかし、熱化学還元処理で乾燥することができれば、伐り旬ではない時期にも、木を伐ることができ、市場価値の高い木を出すことができます。これによって働き方が変われば、僕の次の世代で、この仕事を引き継ぐ人も面白くなると思うんです。」

 

木の変形や割れは、それ自体がロスになり、市場価値の低下にもつながります。そして、それを防ぐ形で木を伐採しようとすると、働く時期に制限が出てきます。 つまり、それを解決することで杉野さんだけでなく、その次の世代で働く人にとっても持続的な事業になる、というわけなのです!

 

私自身も全然知らなかったお話ですが、聞けば聞くほど、ワクワクする話…!

 

 

さらに、これまで「木こりとしての杉野さん」をmomo通信では主に紹介してきましたが、杉野さんは炭やき職人でもあります。40代まで横浜でSEとして働いていたものの、炭やき職人に憧れて炭やきの世界に飛び込んだのだそうです。

 

杉野さん曰く、炭やきは技術というよりは文化。

 

「伝統的な文化を絶やさずに残していきたい」と語る杉野さんですが、現在は、自分の炭窯を持っていないのだそう。

 

そこで現在、炭窯作りの準備を進めています。

 

「自分だけでもできないわけではないけれど、それでは広がりもないし、つまらないんです。色んな人に、見てもらったり、関わってもらったりしながらやれたらと思います。」

 

momoとしても、杉野さんの挑戦を応援したい!伝統的文化としての炭やきを残していきたい!と考えています。

 

杉野さんと一緒に、この企画を形にできたら…と思って、準備をしていますので、続報をお待ちください!