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タチキカラ クラファンリターンの原生林ツアーに参加してきました!

こんにちは。momoレンジャーのひらっちです。

 

momoの融資先、タチキカラが2021年4月14日~5月5日にクラウドファンディングを行いました。そのリターンの一つ「原生林ガイドツアー」の様子をお届けします!

 

ガイドツアーの場所は、愛知県北設楽郡設楽町にある「きららの森」。御料林として護られてきたため、伐採の手を逃れ、手付かずの自然が残る素晴らしい場所です。

 

 

ツアーの前日まで雨の日が多く、天気が心配でしたが、当日は快晴に恵まれました(ちょうどこのツアーが開かれた7月17日に、東海地方の梅雨明けが発表されました)。

9時にタチキカラの工場へ集合し、4台の車に分乗してきららの森へ移動。10時過ぎからツアーがスタートしました。参加者の年齢・体力によってルートが変わる、約2時間のツアーです。

 

スタートの様子

 

今回のツアーは9名の方が参加され、一番遠い所では、金沢市から参加された方がいらっしゃいました。

 

これだけ手付かずの自然が残る場所を歩くのは、私自身初めての経験。日差しが強い日でしたが、大きな木に守られ、ほぼ常に日陰を歩いている感じだったため「暑い!」と感じたり、熱中症の症状になったりすることはありませんでした。

 

自然の川

 

コケの高さが低い位置で一定し、水位が安定している自然の川。何十年単位で雨水が貯まっているとの事。写真では分かりづらいですが、水が透き通っています。

 

本当に見所が多かったツアーの中で、私が一番心惹かれたのはブナの大木。

 

木材としてはほとんど役に立たない木ですが、自分の葉を足元に蓄積し、微生物によって腐葉土が作られます。その腐葉土はふかふかと分厚いスポンジのような状態のため、水を蓄えてゆっくりと流し、大雨や台風の際、洪水・土砂災害から森を守ります。

 

木と言えば、ヒノキなど木材としてよく使われる木が真っ先に思い浮かびます。その一方で、ブナのような森を守る役割もある事は知りませんでした。自然の世界も、いろいろな役割があって、成り立っているのだと感じました。

 

 

杉野さんは、間伐とは光を入れるために木を倒す事であり、自分が生きているうちには、その結果を見る事は出来ない。次の世代の事を考えながら作業をしていると話します。

 

杉野さん

 

しかし、立派な木を見ると、この木はいくらで売れるか?切るならどう切ればいいか?とも考えてしまう。これは木こりの性(さが)と笑いながら話していました。

 

しかし、この「どう切ればいいか?」という言葉には、林業の危険さも含まれています。

 

足場の悪い中で伐採木等重量物を扱うため、林業の労働災害の発生度合を示す「年千人率」は、建設業など他業種と比べて非常に高く、本当に命懸けの仕事です。

 

杉野さんも以前、大ケガをした事があるそうです。「倒れる木に人間は勝てない。面白くもあり、危険な仕事」と話していました。

 

まだまだご紹介したいですが、続きは是非、杉野さんのガイドで感じてください。この雄大な自然は、言葉や写真だけでは表せられません。実際に現地で見て歩き、五感で感じる事を強くオススメします。

 

 

~ツアーに参加された方の感想です~

 

「山の仕事は、自分が思ってた以上に危険で難しい仕事。

何人も犠牲になったり、杉野さん自身も大ケガをされた事があるのに、それでも、楽しそうに木を切るのが「面白い」と言ってた事。それが1番印象的だった」(30代 女性)

 

「森を1番守れる方法は、何もしないという言葉が印象に残っています。

そんな杉野さんの言葉を聞いたり、大きく深い世界が広がる原生林の自然の美しさの中に身を置いていたら、自分はなんてちっぽけな存在なんだろうと、良い意味で謙虚でいたいと思えました。

このツアーに参加して、以前とは違う視点で森や木々を見るようになったように思います」(30代 女性)

 

 

私も、このツアーに参加して、森に対する見方が変わった気がします。ただ生えているように見える木にも、なぜこうなっているか?と考えると一つ一つ理由があり、自然ってすごい!自然の前では人間の存在なんて、本当にちっぽけなものだと改めて感じました。

 

ツアー終了後、タチキカラの工場に戻り、クラウドファンディングの目的である炭窯と、セカンドゴールで購入した薪割り機を見せてもらいました。

 

制作途中の炭窯

薪割り機

 

只今、炭窯づくりの真っ最中です。完成が楽しみです。

 

momoレンジャー ひらっち