momo

2021.09.12

特集

温かく、前向きに。2021総会を振り返る

momoの第16回定時総会を、7月31日(土)に開催しました!

 

 今年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインでの開催になりました。

 zoomや機器管理担当として、momo事務所から参加した私momoレンジャーTKGが、当日の様子をレポートします。

 

 momo総会2021

 ▲総会の様子。右奥が私です。

 

 総会1時間ほど前に集まった理事とレンジャーたち。リアルに会うのはいつぶりなのか …というメンバーも多いですが、近況報告するまもなく、zoomや進行の最終確認をしているうちに、あっという間に時間は過ぎていきます。

 

 10時30分。zoomに続々と出資者の方が集まり、総会がスタートしました。

momo総会2021

  

 理事から、2020年度の事業報告や、融資先からの声、事業や予算の計画など、1つ1つ議案が説明され、出資者の皆さんに承認してもらいました。

 出資者の方からは「momoは新しいことにチャレンジしており、これから飛躍していくと感じた」「横の連携を大切にし、自分たちだけではやりきれないことを実現していってほしい」など、温かく前向きなコメントをいただきました。

 

 momoレンジャーからは、ひらっちとちょうさんから、レンジャーの活動についての報告をしました。思うようにイベントなどはできませんでしたが、オンラインでのイベントやクラウドファンディングなど、新たな取り組みにチャレンジしてきた1年間だったのではないかと思います。

 

 この1年間、レンジャーたちの活動はほとんどがオンラインになりました。私がmomoレンジャーになったのは大学2年生、もう5年も前のことです。大学帰りにMTGに行ったり、イベントを開催したり、色んな人に会いに行ったり…という、分かりやすくワイワイ楽しそうな活動は、現状なかなかできません。それにより、出資者の方に出会う機会も減っているように感じます。

 

 そんな中でも、新たに入ってくれたレンジャーや、こうして参加してくださる出資者の方のおかげで、またこうして新たなmomoの1年が始まるのだなと感じました。

 

 また始まるmomoの1年。理事・レンジャー共にまた少しずつ歩んでいきますので、応援よろしくお願いします。

2021.09.03

融資先:タチキカラ

タチキカラ クラファンリターンの原生林ツアーに参加してきました!

こんにちは。momoレンジャーのひらっちです。

 

momoの融資先、タチキカラが2021年4月14日~5月5日にクラウドファンディングを行いました。そのリターンの一つ「原生林ガイドツアー」の様子をお届けします!

 

ガイドツアーの場所は、愛知県北設楽郡設楽町にある「きららの森」。御料林として護られてきたため、伐採の手を逃れ、手付かずの自然が残る素晴らしい場所です。

 

 

ツアーの前日まで雨の日が多く、天気が心配でしたが、当日は快晴に恵まれました(ちょうどこのツアーが開かれた7月17日に、東海地方の梅雨明けが発表されました)。

9時にタチキカラの工場へ集合し、4台の車に分乗してきららの森へ移動。10時過ぎからツアーがスタートしました。参加者の年齢・体力によってルートが変わる、約2時間のツアーです。

 

スタートの様子

 

今回のツアーは9名の方が参加され、一番遠い所では、金沢市から参加された方がいらっしゃいました。

 

これだけ手付かずの自然が残る場所を歩くのは、私自身初めての経験。日差しが強い日でしたが、大きな木に守られ、ほぼ常に日陰を歩いている感じだったため「暑い!」と感じたり、熱中症の症状になったりすることはありませんでした。

 

自然の川

 

コケの高さが低い位置で一定し、水位が安定している自然の川。何十年単位で雨水が貯まっているとの事。写真では分かりづらいですが、水が透き通っています。

 

本当に見所が多かったツアーの中で、私が一番心惹かれたのはブナの大木。

 

木材としてはほとんど役に立たない木ですが、自分の葉を足元に蓄積し、微生物によって腐葉土が作られます。その腐葉土はふかふかと分厚いスポンジのような状態のため、水を蓄えてゆっくりと流し、大雨や台風の際、洪水・土砂災害から森を守ります。

 

木と言えば、ヒノキなど木材としてよく使われる木が真っ先に思い浮かびます。その一方で、ブナのような森を守る役割もある事は知りませんでした。自然の世界も、いろいろな役割があって、成り立っているのだと感じました。

 

 

杉野さんは、間伐とは光を入れるために木を倒す事であり、自分が生きているうちには、その結果を見る事は出来ない。次の世代の事を考えながら作業をしていると話します。

 

杉野さん

 

しかし、立派な木を見ると、この木はいくらで売れるか?切るならどう切ればいいか?とも考えてしまう。これは木こりの性(さが)と笑いながら話していました。

 

しかし、この「どう切ればいいか?」という言葉には、林業の危険さも含まれています。

 

足場の悪い中で伐採木等重量物を扱うため、林業の労働災害の発生度合を示す「年千人率」は、建設業など他業種と比べて非常に高く、本当に命懸けの仕事です。

 

杉野さんも以前、大ケガをした事があるそうです。「倒れる木に人間は勝てない。面白くもあり、危険な仕事」と話していました。

 

まだまだご紹介したいですが、続きは是非、杉野さんのガイドで感じてください。この雄大な自然は、言葉や写真だけでは表せられません。実際に現地で見て歩き、五感で感じる事を強くオススメします。

 

 

~ツアーに参加された方の感想です~

 

「山の仕事は、自分が思ってた以上に危険で難しい仕事。

何人も犠牲になったり、杉野さん自身も大ケガをされた事があるのに、それでも、楽しそうに木を切るのが「面白い」と言ってた事。それが1番印象的だった」(30代 女性)

 

「森を1番守れる方法は、何もしないという言葉が印象に残っています。

そんな杉野さんの言葉を聞いたり、大きく深い世界が広がる原生林の自然の美しさの中に身を置いていたら、自分はなんてちっぽけな存在なんだろうと、良い意味で謙虚でいたいと思えました。

このツアーに参加して、以前とは違う視点で森や木々を見るようになったように思います」(30代 女性)

 

 

私も、このツアーに参加して、森に対する見方が変わった気がします。ただ生えているように見える木にも、なぜこうなっているか?と考えると一つ一つ理由があり、自然ってすごい!自然の前では人間の存在なんて、本当にちっぽけなものだと改めて感じました。

 

ツアー終了後、タチキカラの工場に戻り、クラウドファンディングの目的である炭窯と、セカンドゴールで購入した薪割り機を見せてもらいました。

 

制作途中の炭窯

薪割り機

 

只今、炭窯づくりの真っ最中です。完成が楽しみです。

 

momoレンジャー ひらっち