momo

2018.11.30

出資者訪問

顔の見える関係づくりと、出資者の想い 〜出資者インタビュー vol.4〜

7月のmomo定時総会より早4カ月、これからのmomoのキーワードとなった”顔の見える関係づくり”。その動きは少しずつ、しかし確実に見え始めてきている。

この記事を通して、出資者の方々とレンジャーの関係がより親密になり、出資者とレンジャー双方が融資先との関わりを深めていくことにつながっていったら、これほどうれしいことはありません。

という前置きをして、本題に入っていきます!

毎日のように降っていた雨も止み、冷え込んだ風が吹き始めた10月半ば、私は彼ととあるスタバで出会いました。

彼は崎 大樹(さき たいじゅ)さんという方で、3年前までmomoレンジャーとして約5年間momoの活動に携わり、現在は建設関係の仕事をしていて、momoとは出資者という立場でつながっています。

互いの自己紹介も終え、早速崎さんへのインタビューは始まりました。

-崎さんとmomoの関係について聞きたくて、momoを初めて知ったのはいつですか?

momoについて知ったのは、立ち上げ前の時で、まだ私が愛知県内の学校に通っていた時だったと思います。とあるご縁で知り合ったりゅーちゃん(現在momoの副代表理事である坂本竜児(さかもとりゅうじ)さん)から、NPOバンクを立ち上げるといったような話を聞いていました。その当時はボランティア界隈(当時はNPOという言葉もまだ自分の中に浸透していなかったような気がします)で金融機関を立ち上げるなんてできっこないと思っていたし、その意義にもピンと来ていませんでした。

進学に伴い、4年間名古屋からは離れている間、進学先で主に環境問題やまちづくりなどの活動に取り組んでいたのですが、その過程では活動における資金的な面に関する問題点を認識する機会も多々ありました。就職で名古屋に戻って、昔のコミュニティーの集まりで再開した後輩がmomoで活動していることを知り、当時のことを思い出したのと、学生時代に感じていた問題意識から活動に参加することにしました。

-なるほど、偶然とは言え運命的な出会いですね!

 momoとの関わりで、特に魅力に感じていたことはありますか?


「意外性」です。momoでは自分の知らない分野、思いもつかなかった問題点に取り組んでいる方とも関わりを持つことができ、ともに活動していたレンジャーの皆も自分とは違うバックグラウンドや活動への動機を持っていたので、職場とは違い多様な方に触れ合える機会は魅力的でした。

-確かに、社会やNPOの話題で盛り上がれる人とのつながりは、日常生活ではなかなか作れないですよね。
 最後に、いま出資者という立場となり、momoについて思うことや期待することがあれば教えてください!


 momoの理念は大事にしつつ、今の社会環境の中でmomoはどんな役割を果たせるのかを考えながら活動していってもらいたいと思います。
 活動していた当時、「個人融資勉強会」のような形で個人融資についての勉強会に参加させてもらう機会がありましたが、その時の議論で出たアイディアなどはクラウド・ファンディングの登場で社会的には機能しているように感じます。
 当時のmomoの中で、自分ではそういうシステムや仕組みを構築できませんでしたが、クラウド・ファンディングの登場やそれを支えるシステムのおかげで、寄付やちょっとした支援のための出資がし易くなる環境はかなり整ってきているように感じています。
 momoの理念にはまだ共感するところも多いので、今の社会環境の中でmomoの果たせる役割を考えながら活動に取り組んでいってもらいたいと思っています。


 momoについて期待することとしては、出資者の方と融資先をつなごうとする試みについてです。自分が活動していた時にも感じていましたが、参加している方が特定の人に偏っているような印象はありましたし、実際にmomo側からコミュニケーションの取れる出資者の方というのは限られていたようにも感じます。時間や活動に従事できるレンジャーの人数など、リソースが限られてしまう面はあると思いますが、自分を含めて、出資者の方がmomoに望んでいることを届ける試みは続けてほしいですね。

 あと、期待したいことは「発信力」。話が戻るようですが、時代の流れと共に環境も大きく変わってきているように思います。そのような中で、momoのような組織は規模は小さく、動きも機敏ではないかもしれませんが、さまざまな取り組みに関わる中で見えてくるものを届ける力はまだまだ必要とされていると思います。存続のために活動を続ける必要もないと思うので、昨今のmomoを取り巻く環境の中で一つの役目を終えたとmomoに関わる人たちが感じるのであれば解散するのも一つの手だとも思うので、活動を続ける限りはmomoに関わる人たちがmomoの何に期待しているのか、それを常に踏まえながら活動していってほしいですね。

-「誰にどんな情報を届けるかを明確にして、もっとmomoの良さを発信していきたい。」

崎さんとお話させていただき、そんな思いをふつふつと抱きました。
ありがとうございました!

2018.11.30

融資先:Fora

インタビュー:Foraで活動する人々 ~自分の人生で学んだ大切なこと~

この度、Foraで活動する稲上一崇さんにインタビューさせていただきました!

 

稲上一崇さん】

・2016年12月からForaに所属し活動。
・別のキャリア教育系の団体に所属していた時に出会った方に、Foraを紹介してもらったのがきっかけ。

 

Q:スタートアップでチームの中で大切だと感じたことは何かありますか?

 

 Foraのメンバーは賢い人が多い分、合理的に物事が進みます。それは、僕にはとても真似出来ず、いつも心から尊敬している部分なんです。
それが故に、工数重視の環境です。もちろん、企業としては当たり前なのですが笑
ただ、かつて僕がゼロから(Foraの仕事として)高校の責任者を受け持って2か月後程度経過したときのこと。3月ということもあり、授業時間が余った際、担当教諭から「どうしたらいいですかね?」との質問に対し、割とみんな素っ気ないなと感じたんですが、僕はその対応を大事にしてこそ、次のリピーターになってもらえると考えました。そのためには、最初が肝心だと感じました。自分たちのファンになってもらうため、遠かったんですがその学校へ何度も足を運びました。その時にはじめて、提案営業の面白さを実感しました。こういうことを言ったら相手に響いてくれるんだ、という具合に相手と一緒になって(授業を)作っていくことの大切さを感じました。

 (余談ですが)その時今でも覚えているセリフがあって。「最初にコストかけなきゃいつコストかけるんだ!」とチームに言った時がありまして。Foraは合理主義的な人が多い中で、僕は人情で仕事をするタイプなんだな、ということに気づきました。でもそれが人の心をつかんで、次につながる仕事の仕方が自分のスタイルなんだな、と感じました。その高校からは毎年受注を受けています。

(稲上さんは熱くなる時は熱くなり、興味ないときは興味ないという性格のようです!)




Q:稲上さんの情熱をもちはじめたきっかけとは?

 

 Foraに入る前に僕の祖父が亡くなった際、葬儀屋さんの対応に感動したのがきっかけです。限られた時間の中で、お経をあげられないなど、色々と制約のある条件の中、正直この葬式何するんだ?といった状況でした。そして、何か作らないといけない!ということになった時の葬儀担当してくださった方が「全力でやりましょう!」とありとあらゆることに付き添ってくださいました。相手のために全力で情熱を注ぐ!その対応に感動し、その方の仕事のスタイルに惚れました。




Q:メンバーにもそれぞれの想いがある?

 

 適度に暖かい。熱すぎず、暖かい想いを持っているんです!遊びにも全力になれますし、例えばメンバーの卒業だとか、誕生日だとか節目の行事にそんなにやるか?!ってくらい全力でお祝いしたりします。先ほどからいうように合理的な面もあるのですが、その一方で、温もりを忘れないバランスの取れた人たちが集まっています。




これからの展望として、旅をしながら仕事をしたいと稲上さん。拠点に縛られず自分の好きなことに全力になれる自分を把握しておきたいとのことです。今後の活動に期待しましょう!

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一般社団法人Fora 東海支社 Nexus の情報は こちら からご覧ください。

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2018.11.30

特集

momoのみらいは…!! 10年経っても変わらない思い

9月11日にみらいmtgを行いました。

 

私は初めて参加したということもあり、何をするのかもイマイチわからないまま事務所の扉を開けました。すると、理事が何人か席に座っていて、緊張が走りました。

 

「なんかいつものmtgとは違うな」と悟りました。そしてmtgが始まると、みんな黙り込み言葉が出ない様子でした。

 

ファシリテーターがみんなの意気込みについて聞くと

「今年でmomoは 10周年を迎え新体制となった。事業を拡大するのかそれとも現状維持でいいのか」

と悩む声がありました。

 

確かに事業を成り立たせるためには変化は必要です。そのためには、momoも時代に合わせて変わらなくてはなりません。

 

 まず、解決の糸口として、KJ法を用いて今やりたいことを率直に書き込みました。

すると、緊張がほぐれたのかいくつもの案が出ていました。

 

これがmomoの力なのではないかと感じ取れました。最初の緊張感はみんながmomoを思うが故に真剣になっていたのではないかと推測されます。

 

これだけ本気になれることはなかなかありません。

今まさにmomoは変わろうとしています。私もmomoの一員として支えていきます。

ようやく舵を握り、帆をはり出港したようにmomoは突き進んでいきます。

失敗することは誰にでもあります。しかし、それにくじけずに成長していきます。

良きみらいのために今後も助け合っていきます。

 

(momoレンジャー いのっち)

2018.11.30

融資先:五段農園

オクラとネコと台風と。

まだ半袖で過ごしていた8月の最後にmomoレンジャーで岐阜県白川町にある五段農園高谷さんの畑に行ってきました!そして畑仕事のお手伝いをしてきました!

 

 朝早くに家を出て、電車に揺られること一時間以上、そして美濃太田駅に着いてから、車で山道を走ること数十分。やっとのことで五段農園さんに到着。行くだけでも小旅行の気分を味わえます。街中から離れている分、空気がおいしく、見渡す限りの山と畑と時々民家、というような自然あふれる場所でした。

 

▲とってもいい天気!しかしこの後嵐のような雨になるとは誰も思っていませんでした。(台風接近中)

 

到着してからはさっそく畑仕事。オクラやバジルなどの収穫をお手伝いしました。

オクラって上向きに成長してゆくのですね。知りませんでした!バジルは害虫除けのために植えていたそうで、取っても取っても終わりが見えないほど葉が生い茂っていました。

 

▲堆肥をつくる場所も見せていただきました。(ここで雨が降り始める)

 

お昼ご飯は収穫したばかりのバジルのソースとオクラと、高谷さんが育てているお野菜をいただきました。料理が得意なレンジャーがいろいろなおかずを作ってきてくれていて、とても豪華な昼食となりました。

 

▲実はもう一つから揚げが入った容器があったのですが、高谷さんの家のネコちゃんに半分くらい食べられるというハプニングが・・・!それだけおいしいごはんだったということでしょうか。

 

 雨も止んでくれていたので、午後からは草刈りをしました。お昼ご飯をたくさん食べて、レンジャーみんな元気いっぱいになったのか、思ったより早く終了。みなさまお疲れさまでした。

 帰りには、お昼に食べたお野菜がおいしすぎたということで、レンジャーは全員お野菜を購入しました。ミニトマトやズッキーニ、もちろんおいしかったです。

 五段農園さんは少し遠くあまり行く機会がなかったのですが、今回初めて行ってみて、自然あふれるとてもすてきな場所だと知りました。高谷さんありがとうございました。

 そんな高谷さんのおいしいお野菜が食べられるお野菜ボックスもあるそうですよ・・!

 

(momoレンジャー ゆっこ)

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五段農園の情報は こちら からご覧ください。

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2018.11.30

社会をよくする話

外国人技能実習生のアパートでご馳走になった話

こんにちは、momoレンジャーのたけひろです。

今回は、momoとは別で関わっている地域の日本語教室(日本に暮らす外国人向けに日本語を教える教室)*で出会ったベトナム人のTさん宅にて、ベトナム料理をご馳走になったので、レポートします。

 

Tさんは外国人技能実習生3年目です。

技能実習生は、基本的に3年間日本で働いた後、母国に帰国するので、帰国前に送別会をすることが多く、今回はその送別会に招待してもらいました。(ちなみに、Tさんは技能実習第3号をとって2年延長したため、実はまだ日本にいます。)

 

▲床に並ぶ豪華なベトナム料理、大人数の場合食卓を使わないことは現地でもよくあるとのこと

 

ベトナムでは、乾杯は食事の始めだけでなく、食事中に再び飲み物を飲む時にも乾杯をするようで、乾杯が盛んに行われていました。また、ベトナムではアルコール類の購入や飲酒の年齢制限がなく、子どものころから飲んでいる人も多いようで酒に強い人が多い印象を受けました。

 

Tさんは日本語を熱心に勉強し、日本語能力試験のN2*を取得していることもあり、日本人と難なくコミュニケーションをとることができます。しかし、同じアパートに住む他の実習生は、挨拶や簡単な会話しかできず、日本語でコミュニケーションをとることに少し苦労している様子でした。そのため、研修先企業と他の実習生がコミュニケーションをとるときは、日本語を話せるTさんが通訳をすることが多々あり、その狭間で大変な思いをすることもあるとのことでした。

 

▲鳥の丸焼き?ベトナム人の研修生向けにベトナムの食材を行商する在住ベトナム人から購入したとのこと。

 

▲揚げ春巻き、これが一番おいしかったです。

 

現在、国会で外国人労働者受け入れ拡大について議論されていますが、今後も数年は20代、30代の東南アジア出身の若者が、労働者として多く日本に来ることになると思います。現在、彼らは職場以外の日本人とほとんど関わる機会がなく、仕事だけして母国へ帰っています。地域の日本語教室は、そんな実習生と地域の人が交流できる場だと思います。日本語教室に来ている実習生は、日本についてさまざまなことを学びたいという方が多く、仲良くなればお互いの国の文化を分かち合えて、面白いと思います。みなさんも、自分の住んでいる地域の日本語教室をのぞいてみてはいかがでしょうか。

愛知県の日本語教室のこちら

各地の日本語教室で技能実習生が増えている。

日本語能力試験…N1~N5までレベルがあり、N3がある程度コミュニケーションがとれるレベルで、N2はさらに上のレベルで技能実習生で取得している人はかなり少数。