momo

2018.02.28

特集:momoレンジャーが融資先でワンデイシェフに!?

こんにちは。momoレンジャーのゴリです。

今回は、momoが融資した一般社団法人「しん」が2016年11月に開設した「コミュニティカフェかかぽ」と、その中のサービスである「ワンデイシェフ」を利用している私が感じていることについてお話します。

 

〇 一般社団法人しんって?

 

 精神・発達障害がある方の社会参加を全力で応援する団体で、名古屋市西区を中心に活動を行っています。「出会い・つながりが最高の社会訓練」「一番身近な社会参加の場の提供」「全ての人に役割を」という理念のもと、①地域活動支援センター(地域活動支援)、②地域自立支援センター(生活訓練)、③夢叶レンジャー(ボランティア活動)、

④コミュニティカフェかかぽ(就労継続支援B型)の4つの事業を行っています。

 

〇 コミュニティカフェかかぽ(以下かかぽ)って?

 

 地域社会の中での「たまり場」「居場所」となり、人と人を結ぶことを目的としたカフェです。地域の方が出会い・つながる場として、情報発信の場として、気軽に集える場として、ただのカフェとしてだけではなく、皆さんが集まって、自由な活動もできる場所です。

喫茶店、レンタルルーム、レンタルボックス、ワンデイシェフ、喫茶ギャラリーなどのサービス・スペースがあります。地域活動がしたいが、集まる場所がないという方はぜひご利用ください。

 

〇 ワンデイシェフって?

 

 カフェスペースでお客様に自分の料理を提供できるサービスです。値段やメニューの設定はすべて自分が決められるので、ランチを作ったり、デザートを出したり、お店をやってみたい方、お料理が好きな方にオススメです。

 

〇 私のかかぽでの関わり方

 

 私は料理を作ったり、食べたり、誰かに食べてもらうことが好きで、かかぽに出会うまでは自宅に友人を呼ぶことで料理を振舞っていました。確かにそれで来てくださった皆に料理を提供でき、交流もでき、楽しい時間を過ごすことはできましたが、もっとたくさんの方に自分の料理を提供したいという気持ちがありました。

 

そんな中、2016年11月しんさんの完済記念パーティでワンデイシェフのお話を聞いたときに、「そんなサービスがあるのか!」と衝撃を受けると同時に、本当にワクワクが止まりませんでした。そして、その場で即決で利用しますと宣言しました。しんさんには私の一つの小さな夢をかなえてくださって、本当に感謝しています。

 

 現在、月一度ではありますがかかぽにてお料理を提供しています。先日の12月には、以前momoのプロボノでお世話になった「momoチーム」の皆様にきてもらい、久しぶりにお互いの近況を報告したりできました。このような空間を実現できることもかかぽの魅力の一つだと実感しています。

 

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momoプロボノメンバーの皆様のご来店に感謝!

 

〇 カフェスペースの様子について

 

 カフェスペースは、10時に開店し、客足の様子を見ながら16時30分前後に閉店します。ご来店するお客様は地域にお住まいの方であったり、平日だと周辺の会社にお勤めの方であったり、誰かの知り合いであったりと、老若男女問わずいろいろな方がいらっしゃいます。また利用目的も様々で、誰かと喋りにくる方や、ランチを食べにくる方や、自分のワークを行う方などがいらっしゃいます。

 

 ワンデイシェフの日は、基本的にはシェフが自分のメニューを調理し、その他のカフェメニューはかかぽのスタッフが調理します。カフェスタッフは常駐2~3名で、注文受けや配膳、片付けを分担しています。書き入れ時の12時前後は、同時に4~5人からの注文を受けることもあり、焦る気持ちと闘いながら確実に一品ずつ美味しい料理を提供できるよう心がけています。

 

また、忙しいときはスタッフの方がスムーズに仕事に集中できるよう、明確で具体的な指示を出したり、注文を再確認したり、スタッフの動線を避けたりするようにしています。13時過ぎになるとようやく多忙の波も落ち着き、スタッフとお互いの健闘を称えあっています。

 

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▲一段落した後は際はスタッフとカフェトークで盛り上がっています。笑顔で働ける空間が大切です!

 

〇 かかぽをとりまく人たちの今後の展望

 まずお客様には、これからもどんどんかかぽのサービスやスペースをご利用・ご活用してもらいたいと思います。かかぽにはいろいろな目的を達成するサービスがたくさんあります。それは単にランチを楽しむだけでなく、誰かと時間・空間を共有したり、自分の作品をお披露目したりと、自己実現をかなえてくれる場所でもあると考えています。

 

 スタッフの方は、就労継続支援B型として、これからの自分がどうありたいのか、そのために何をすべきなのか、身近なことからできることを考えて行動していただければと思います。

 私自身は、かかぽをよりよい空間にするためにスタッフやお客様のためにできるあらゆる手段を尽くそうと思います。スタッフの方にとって働きやすい環境を作ること、お客様に気軽に足を運んでもらえる空間を作ることが私の役割です。そのために、目配り気配り、料理の質、提供時間、おもてなしの心構えなどやることは山ほどありますがひとつずつステップアップしていきます。

 それぞれがそんな思いをもってかかぽという空間を作り出していくその先には、皆で小さな地域社会を盛り上げているんだ!という実感を持つことができるではないでしょうか。

2018.02.28

特集:ワクワクいっぱい!!スピリット完済イベント!!

こんにちは!momoレンジャーのはるこです!

2017年11月12日、株式会社スピリット(以下、「スピリット」)の完済イベントを行いました!
 

スピリットは、高山市で堆肥製造や畜産の総合コンサルテーションに取り組む、momoの46件目の融資先です。

「momo×moriwaku café 畜産たくさんトーク ~森と野菜と人の「ワクワクする関係」を考える~」と題して行った、このイベント。林業、畜産、農業の若手フロントランナーが集まり、森と野菜と人のまだ見ぬ関係にワクワクする時間になりました。

 

■林業・畜産・農業はワクワクがいっぱい!!

 

 突然ですが、みなさんは、「畜産」や「農業」、「林業」と聞いてどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?

 今回イベントは、私たちのイメージを覆す事業を行う3社をゲストに迎え行いました。

 まずは、momoの融資先でもあるスピリット。その事業は「畜産」から始まり、どんどん広がっています。
 畜産の中でも、主に牛の環境改善コンサルタントを行っています。その畜産の糞を利用した堆肥「みな土」づくりを行い、その販売も行います。この堆肥を使えば、家庭でも簡単に野菜作りができるんだとか。

 

 そして、「みな土」を使った野菜の栽培と販売、野菜を使用した飲食サービスの展開も始まっています。
 はじまりは畜産ですが、農業、そして、飲食とつながっていて、スピリットの事業はまだまだ広がっていくように感じました。

 

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▲スピリットの藤原さん。農業だけでなく、ミュージシャンととしての顔も持つ魅力いっぱいの方です。

 

 スピリットとコラボしたのは、林業・農業の分野で第一線を走る2社。

 1社目は、飛騨五木株式会社(以下、「飛騨五木」)。「2035年には木が当たり前に身近にある社会に」というビジョンを掲げ、林業をもっと身近に感じられるような取り組みを行っています。
 例えば、「衣食住学遊」の場面で利用できる商品の開発やサービスを行ったり、日本の森林業がもっとワクワクするようなポータルサイト「日本の森がもっとワクワク」を立ち上げたり。

 今回会場となったmoriwaku caféの運営もビジョン実現のための事業の一つ。店内にはなんと日本全国47都道府県の木材が使われているんです!!木の香り漂う癒しの空間は、木を身近に感じさせてくれます。
 今後も、日本の森がもっとワクワクするような事業を行っていく予定だそうです。

 

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▲飛騨五木の井上さん。林業のこれからは可能性に溢れています。

 

 2社目は、マイファーム株式会社(以下、「マイファーム」)。「自産自消のできる社会」を目指して、農作物の生産・流通・販売まで行っています。
 そのほかにも、体験農園や農業大学校の運営をはじめ、農業コンサルティングや農業分野のCSR活動に参入する企業の支援など、「農業が楽しい」を広める活動も行われています!

 

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▲マイファームの久納さん。この表情からも農業の楽しさが伝わります。

 

 3社の事業紹介を聞いた参加者の方に感想を伺うと…?「農業のイメージが180度変わりました…」と驚きを隠しきれない様子。

 

■農業・林業のこれからは…?

 

続いて行ったのは、トークセッション&フロアディスカッション。

違う分野で活躍する3名にそれぞれの立場からこれからについて語ったり、参加者の質問に答えてもらったりしました。

 

「牛を育てる」「木を切る」「野菜を育てる」
農業や林業と聞くとそんな言葉しか浮かんでこなかった私は3社の語る「未来」にワクワクしっぱなしでした。

 

家庭でできるように、「みな土」の販売を行うスピリット。
林業についてきちんと学ぶことができるように、林業の大学を作ろうと試みる飛騨五木。
減少していく農家がやめないように、新しく農業に取り組み始める人が続けてくれるように、コンサルティングを行うマイファーム。

3社ともにあった「つなげていく」ための取り組み。
生きていくうえで必要不可欠な「食べる」「暮らす」に関わる分野だからこそ、きちんと残していくことが大事になるんですね。

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「これから」の話にゲストの3人もワクワクが止まりません。

 

■「ひだごぼくのうた」でフィナーレ♪

 

そろそろ会もお開き…
と思ったら、おもむろにギターを取り出したスピリットの藤原さん。

「最後に一曲…」

と自作の「ひだごぼくのうた」を披露してくださいました。
独特のリズムと頭に残る歌詞が印象的なこの歌。

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帰り道に口ずさんでしまうほど、耳に残るすてきな歌でした♪

 

「畜産」「林業」「農業」にとってもワクワクした1日。
木や野菜が今よりも身近にある社会は、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。そして、それを作っていくのは、3社だけでなく、私たちだと思います。

春が来たら、「みな土」を使って野菜を作ってみようかなと思う、はるこでした。

2018.02.28

特集:完済・新融資先記念イベント!? 〜 One Lifeとこみゅこみゅの○○な話〜

2018年1月19日、momoの融資先「一般社団法人One Life」さんの完済と、2017年12月に新しくmomoの62件目の融資先となった、「一般社団法人こみゅこみゅ」さんのお披露目イベントを、こみゅこみゅさんの事業所、「べーすはうす」にて合同で開催しました!

 

One  Lifeさんは、障がいを持った小学生から高校生に対して運動能力の向上やコミュニケーション能力を養うことを目的とした福祉事業・放課後等デイサービスを行っている団体です。momoでは以前にも記事に取り上げたことがあります!

こみゅこみゅさんは、地域で生活して、様々な人と関わって、日常生活の充実や、自立に向けたステップアップのきっかけを作るため、一人一人のニーズに沿った活動の支援の仕方で一緒に考える場を提供している団体です!

 

イベントは軽い自己紹介とあいさつから始まり、まずはOne Lifeさんの生い立ちと今の仕事について聞きました。「一度きりの人生をより楽しく、より豊かに」。One Life代表理事の鈴木さんの熱い思いが感じられました!

 その次に、こみゅこみゅさんの生い立ちと今の仕事についても聞きました。「本人の可能性を拡げる」。こみゅこみゅさんの理念です。言い方こそ違えど、目指すものはどちらにも近いものがあるように感じました。

 

紹介とあいさつが終わり、次は参加者の質問を題材にしたトークセッション!!

事業を始めていくにあたり辛かったことや、それをどうやって乗り越えたか、今の課題と今後の課題から設立以前の仕事での苦労まで、たくさんのお話を聞くことができました。彼らが自立してまで成し遂げたかったこと、「すべての人に、いま一歩踏み出そうとしている人に、踏み出す手助けができる場づくり」。そのために本気で努力してきたしこれからも努力していくのだと知ることができました。

 

最後に、班をランダムにいくつか分けてのフリートークタイム!!!

いろいろな話題を通して、 One  Lifeさん、こみゅこみゅさん、そして私たちmomoとの親睦を深めることができました!

 

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▲「べーすはうす」にて、フリートークタイムを楽しむ様子。

 

 彼らは、大変なことも予期せぬハプニングも、時に助け合いながら乗り越えてきたことで、今こうして活動できています。この記事を読んでいる私たちにできることはなにか。そういった団体があると知ること。誰かに伝えること。出資という形で援助すること。方法はいろいろあります。どういった形であれ、支えあいながらも前に進んでいくことができる社会。私は素敵だと思います。

One  Lifeさんとこみゅこみゅさんの今後のさらなる活躍に期待!

2017.11.30

特集:史上最強組織現る?!レンジャーで”いい組織”について考えてみた。

みなさん、こんにちは。momoレンジャー兼momo理事のまなみんです。momoでは毎年6月にmomoレンジャーで合宿を行っていすが(※2017年6月に開催した合宿の様子はこちら)、その際、私はうっかりmomoを「最強の組織」にする!という抱負を発表してしまったから、さあ大変。とりあえずミーティングだ! とレンジャーに呼びかけて、「強い組織とは?」「素敵なチームとは?」など”いい組織”についてブレスト会議をすることになりました。
 
レンジャーのみんなに集まってもらったものの、”いい組織”というテーマが大きすぎて何から話し始めたら良いものか…。そこでまず、それぞれが所属している組織について、どんな構造で、どんな仲間がいて、どんな雰囲気なのか、組織についてどう思っているのかを共有してみることにしました。
 
最初に、レンジャーのゆっこが、所属する部活について話しはじめました。
(※以降、議事録風ですが、それぞれの発言をかなりアレンジした内容でお送りします。)
 
 
ゆっこ:私はスポーツ系の部活に所属しているのだけれど、入った理由は高校でも同じ競技をやっていて経験があったから。先輩から誘われたので、特に何も考えずに入部しました。練習時間や部の雰囲気、OB・OGとの距離感など、具体的な説明はなかった気がします。歓迎会後、数週間は楽しく過ごすことができましたが、入部後しばらくしてあれ?と思うことがいくつか出てきました。
 
まなみん:違和感があったんだね。具体的にはどんな?
 
ゆっこ:「なんとなく」という軽い気持ちで部活に入ってしまったのですが、そもそも周りのほとんどの友人が、大学では部活には所属していないことに気づきました。高校では全員なんらかの部活に所属しなければならなかったこともあり,大学でも部活に所属する人がたくさんいると思い込んでいました。周囲の友達が、たまにサークル活動して、そこそこバイトして、毎日楽しそうに過ごしてる中、なぜ自分ばかり高校のスポーツ部の延長のような、厳しい練習を毎日行なっているのだろうと思いました。
 
まなみん:そういうことあるある。知らないって怖いよね。
 
ゆっこ:知らないわたしにも非があるけどね。活動するうちに、部の内部体制やあり方にも疑問を持ち始めました。伝統的にすべての部員が全国大会に出場することが目標になっていて、他の目標を持つことが許されない雰囲気がありました。たとえ組織に所属してみんなで活動していても、それぞれ自分で設定した目標に向かって活動に取り組んでいいはずです。びっくりしました。
 
ながちゃん:確かにね。目標の押し付けは辛いなー。そもそも全体の目標なんか設定する必要あるのかな?学習や習得のペースは全員異なるからね。
 
 

いい組織①
会議の様子。

 
 
はるこ:部全体の目標はあってもいいと思うよ。わたしの所属するスポーツ団体も特定の大会で1位をとることが団体としての悲願なの。確かにメンバーの人数が多い分、モチベーションにはバラツキがあるけれど、同じ目標があるから気持ちをひとつにして、みーんなで目標へ向かってがんばれるというのもあるね。
 
たつや:自分で立てた目標を元に納得感を持って活動することができたら理想的だよね。メンバーそれぞれモチベーションは違うし、それを高め合いながら活動できたらすばらしいけれど、そのためにはどうしたらよいのだろうか。
 
ゆっこ:他にも疑問に思うことがあるんです。OB・OGとの懇親会で部長は,瓶ビールを一気飲みしなければならないというアルコールハラスメント的な風習があったり。週4日練習に参加しないと疎外感があったり。
 
たつや:問題が山積しているね。会社でもそういう理解しがたい風習あるよね。エクセルで作成した予算書を再鑑者が電卓で確認し直すとか。非効率だよね。
 
まなみん:伝統や風習を守ることは別に悪いことじゃないと思うけれど、未来を見据えて組織がより良くなるために、続けることとやめるべきことを整理しないといけないってことなのかもね。瓶ビール一気飲みの強制なんて、現代では社会的に恥ずかしいことだからやめる、とかね。
 
ながちゃん:少し話が逸れるかもしれないけれど、いままで話したこと全部とは言わないまでも,その多くは”がっこう”が組織のマイナス面を作り出してしまっているんじゃないかな。組織課題の原因は学校教育の制度疲労にある気がする。
 
大げさかもしれないけれど、既存の学校が部活を推奨する、または強制することで、子どもたちを社会や地域から隔離して、社会との接点を薄くさせて、管理しやすい人材に育てている気がしてならないんだ。部活や学校の伝統やルールは、それがたとえ社会的にはおかしいものであっても、「守ることが当たり前」という刷り込みの機会になってしまっていて、それが次の問題を生んでいる気がする。そうしたさまざまな学校の規制や風土が、”がっこう”という一種の社会正義を生み出し、組織の構造的な歪みを生み出してると思う。
 
はるこ:私が所属しているスポーツ団体の例だと、1年生はなにもわからないから、みんなこの組織というもはこういうものだと思って無我夢中でついていく。これはどうもおかしいなと思い始めるのは2年生になってから。3年生はもうその違和感を上回るほどの居心地の良い地位に安住して、誰も意見しないという悪循環が起きているように見える。
 
たつや:まるで成長意欲を食い物にしたブラック企業のようだね。知識や経験がない新人は組織に潰されてしまうのかな。
 
まなみん:組織に階層なんていらないのかもね。フラットな組織がいいんじゃかな。組織デザインがいい組織になるかその逆になるのかの分かれ道かもね。
 
ゆっこ:図にすると円のような組織で、真ん中にマネージャーや進捗管理する人を組織の支柱として置いて、他のメンバーは対等な関係ってのはいい組織デザインかも。
 
たつや:うん。そうだね。組織デザインの他にも、会社のような組織だとメンバーの雇用形態にも、いい組織に近づくヒントがありそうだよね。例えば、雇用形態の種類には、ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用というのがあるんだ。ジョブ型雇用というのは、やることが決まっていて得意なことだけやってくださいという契約。プロジェクトベースで雇用されることが多く、プロジェクトが終了するとともに雇用が終了するので、収入は安定しない上に、求められた能力を必ず発揮しなければならないので、スキルに自信がないとできないかもしれない。けれど飽き性で集中力にムラがあったり、ルーティンワークができない人にはいいかもね。毎回違ったメンバーと仕事できて定期的に新しい刺激を受けられるのもジョブ型雇用の醍醐味かな。メンバーシップ型雇用は日本でよくみられる雇用形態で、”プロジェクト”に所属するのではなく、会社そのものの”組織”に所属するという意味合いが強い雇用形態。得意なこと以外もやらなきゃいけないという契約なので、時には本人の希望や得意なこととは関係なく、人事により畑違いの部署に配属されることもあるけど、その分賃金はジョブ型雇用に比べると一般的に高く設定されてる。雇用してから組織の中でメンバーを教育するという意識が強いので、同じ分野で成長を望む人には向いているかもしれない。どちらが良いのだろうね。僕は飽き性な方だから、ジョブ型雇用のほうが合っているかなと自分では思うけれども。
 
一同:なるほど。
 
 
ここで時間終了。話し合いは次回へつづく。
 
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▪️執筆後記
 
ここはいい組織だ!と自信を持って言えるような集団は意外に思いつかない。いい空間、いいお店、いいサービスは思いつくのに、いい組織となると途端にわからなくなる。不思議だ。多分それだけ私たちは日々受け取っているサービスや商品や支援や制度の作り手に対して目を向けていないってことだと思う。試しに”いい組織”と検索サイトに打ち込むと約 16,600,000 件ヒットした。所属する組織、おつきあいのある組織、いつもサービスを利用する組織。私たちは日々さまざまな団体、会社、集団に触れながら生活をしていて、現代社会においてはどこかの組織を懐柔させないと日常生活を送られなくなっている。みんな組織のあり方には少なからず問題を感じているらしいが、どうやら理想の組織にはなかなか出会えていない。そんな印象を受けた。
 
実はこのミーティングに際して、私がひっそりと用意してきた仮説があった。それは、みんなから支持される素敵な組織は、(1)いい会議ができる、(2)いい目的がある、という2つの要素があるというものである。みんなが共有できるすばらしい組織ビジョンがあり、その一番星に向かってメンバーの誰もが納得しうる意識決定を毎回行っていれば、自ずとすばらしい組織になれるのではないかと自分勝手に仮説を立てていた。だが、いざ発表し、話し合いを始めると話は全く進まない。まずいい会議がどんな会議かわからない。ゴールがある会議、方法手順が決まっている会議。活発に議論している会議。心地よい会議。心地よい会議ってなんだ?誰にとって心地よい会議?…。終わらない。どうやらこの問い対してはもう少し深く具体的な問いが必要なようだ。
 
今回の会議はワールドカフェのように机に模造紙を敷き、メンバーが自分の意見を模造紙に思うまま記入しながら会話や考察を積み上げていくという方法をとった。記事執筆の為、模造紙を見返そうと広げてみると、真ん中に「ハッピーバースデイ」の赤い文字(ミーティング当日が私の誕生日でした)。執筆がんばってね!そして締め切りよろしくね!の意味が込められているだろうその文字に苦笑しながらも、ミーティングの場でこのようなユーモアを表現できる組織がきっといい組織ってやつのヒントなんだろうか、とふと思った。
 
 
(momoレンジャー まなみん)

2017.11.30

特集:三八屋に行ってきました!

元融資先のNPO法人志民連いちのみや代表の星野さん、地ビールを作られている山田さんにお会いしてきました!

 

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お会いした場所はcom-cafe三八屋。志民連いちのみやが運営するカフェで、ビール工場も併設されています。お話を伺った2階は図書館のように本がたくさん並んでおり、時間を忘れてゆっくりできそうな雰囲気でした。

 
【代表・星野さん】

星野さんはとっても愉快な方で、志民連いちのみやの歴史や、これまでの活動についてお話をしてくれました。

 
そもそも、なぜふるさと一宮の「まち」のために活動しようと思ったのか。その理由は、四国の友人に「うちの祭りに来いよ」と誘われたことがきっかけでした。誘われたお祭りは決して大きなものではなかったけれど、誇りを持っている友人。一方で、一宮にはもっと大きなお祭りもあるのに、友人と同じようには地元のお祭りに対して誇りを持っていないことに気づきます。それから星野さんの活動が始まりました。

 
momoに融資を申し込んだのはmomoレンジャーの存在が大きかったそう。ハンズオン支援があって、期待に応えてくれた人が多かった、と星野さん。現在は杜の宮市の運営や、三八屋の地ビール工場の今後の展開に悩まれているそうで…。地ビールは、現在はお店でしか飲めないので、どこでも飲めるように瓶詰めをしたいと考えられています。

 

星野さん



 
ちなみに最近お孫さんが生まれたらしいです。おめでとうございます!

 
【ビール職人・山田さん】

熱い情熱を持って三八屋の地ビール作りを担っている山田さんからは、ビールの作り方をとてもとても詳しく教えてもらい、私はビールの奥深さを初めて知りました。山田さんの夢は、「地酒みたいな、遠方からのお客さんでも持ち帰れるビールを作ること」!そのためには品質や瓶詰めなど、今後解決しなければならないさまざまな課題があるようです。でも、そんな課題も吹き飛ばしてしまいそうなくらいの「熱さ」を感じました。

ちなみに山田さんいわく、くせのない日本のビールには枝豆は合わない、逆にパンやカンパン、チーズの方が合うらしいです。おつまみといえば枝豆、と思っていたので驚きです。

 

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ビールとワインを片手にお話を伺いました。もずくチヂミや、ひたし豆、食べたもの全てがおいしかったです。

 
(momoレンジャー ゆっこ)

 

2017.08.31

特集:momoレンジャー合宿2017!

 みなさんご存じのとおり、momoの活動を支えるのは「momoレンジャー」という若者のボランティアスタッフで、10代から30代のさまざまな属性の若者たちが参画しています。そんなmomoレンジャーが年に1度集まって親睦を深めるとともに、自分たちの活動について考える場が「momoレンジャー合宿」です。今年はどんな合宿となったのでしょうか。
 

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 6月24日13時、会場となった上小田井の「長善寺」にて合宿が始まりました。長善寺の住職さんが元momoレンジャーだったというご縁があり、今回、会場として使わせていただくことになりました。
 

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 まず行ったアイスブレイクは、自己紹介や目をつぶって手をつなぐゲームです。初対面のmomoレンジャーも多かったのですが、緊張がほぐれました。次に、momoレンジャー自身が「どんな事業を応援したい、あるといいな、必要だ!」と思うか、というテーマで自由に意見を付箋に書き出していきました。それらをみんなで共有して、自分も賛同するものにはマークをつけていきます。面白い意見がたくさんでました。
 

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 あげられたそれぞれの意見を、相手からお金をもらえるか、もらえないか(対価を得られるか否か)で分類します。分類してみると、相手からお金がもらえない事業であっても重要なものがあり、資金調達の方法もさまざまな種類を必要とすることがわかります。
 

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 その後はケーススタディとして、実際の融資先をモデルにして、組織の課題を見つけ出してグループ分けをします。そして、それぞれの課題の解決策を考えていきました。事業者自身も自覚がないような意外かつ本質的な課題も見つかり、とても興味深かったです。momoがどのように融資先の役に立てるのか? を考えるヒントになりました。
 

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 ここまでは融資先のことを考えるワークが中心でしたが、1日目日中の最後のワークは、「momoに関わっている自分自身の価値観を見つめ直す」ことでした。今までの人生で起きたポジティブなことトップ3、ネガティブなことワースト3を思い出し、それぞれ発表しました。一緒に活動しているmomoレンジャーでも、なかなか日々ここまで深く交流はできません。さまざまな意見があり、そのどれもに共感しました。
 

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 日中のワークが終わってからは、みんなでカレーを作って楽しく食事をしました。
 

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  翌日は6時半に起床し、朝食作りやお経を聞いたりと、思い思いの時間を過ごします。お寺での日常が始まろうとしたそのとき、突如として非日常が訪れました。なんと! 地震が起きたのです! 時刻は7時2分、中小田井は震度2でしたが、もはや精神が研ぎ澄まされていた私たちには揺れを感じ取るのに十分な震度ですね。
 
 朝食の後は、早速ワークの始まりです。最初のお題は、この日から参加のメンバーもいるため、改めて「自己紹介」。次に取り組んだのは、「融資先に対してmomoレンジャーができること」「そのために、momoがどうあるべきか、何をしたいか」を考えること。
 

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 昨日のワークをもとに、時間軸が引かれた模造紙に、意見を書いた付箋を貼っていきます。みんな真剣に考えました。今年の5月に新しく加入したレンジャーとしては、momoがどんな活動をしてるのか改めて知る機会にもなりました。今実際に行われている活動の強化だけでなく、それぞれの知識を引き出しあいながら、新しい活動のアイデアを出すのはなかなか大変でした…。
 
 みんなで意見を出し終わったら、意見の共有です!気になるものをピックアップして、それを中心に進めました。このワークで集まった意見を、今後の活動に繋げていきたいです。
 

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  momoの活動についてたくさん話して共有した後は、合宿の感想を共有しました。活動した時間の長短に関係なく、momoへの想いは素敵なもので、誰の言葉にも感動しました。
 
  合宿の最後は1日目に残った大量の米をおにぎりにしてみんなでお昼ご飯を食べました。片付けもして、お寺の方にもお礼もして、かいさ〜ん!
 
とても中身の濃い二日間を過ごすことができました!
 
(momoレンジャー たけひろ、るんるん)

2017.08.31

特集:長良川の伝統漁法を終わらせたくない! 新融資先は長良川の川漁師が紡ぐ「結の舟」!

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新しい舟の進水式

 
momoが61件目の融資先に決定したのは、岐阜県は各務原に拠点を構える「結の舟(ゆいのふね)」。事業内容は若手川漁師による地域に開かれた実店舗の運営です。代表は、33歳の平工顕太郎(ひらく・けんたろう)さん。長良川の伝統漁法を継承する、唯一の若手川漁師です。現役世代で65歳以下はたった一人の担い手である彼が、なんとかして川文化の継承をしていかなければと奮起し、事業を起こしました。
 
 

<清流・長良川で、いま起こっていること>


 
平工さんが日々、漁をしている長良川をはじめとした岐阜県の清流は、古くから伝わる地域に固有の豊かな川文化と、多くの伝統工芸を育んできました。岐阜県の地域資源はまさに”清流”が支えている、とも言えます。2015年12月には「清流長良川の鮎」が世界農業遺産に認定され、流域の住民の機運もますます高まっています。
 
しかしその一方で、長良川で漁業によって生計を立てられる現役世代の漁師は皆無、という厳しい状況。さらに伝統漁業になくてはならない「漁船」と「漁網」を生み出す舟大工と製網所は、流域にわずか一軒ずつ。加えて、人びとの川離れや魚離れも進んでいます。清流文化とともに育くまれてきた長良川の漁業は、まさに風前の灯火!
 

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結の舟代表の平工顕太郎さん

 
 
<代表平工さんと長良川の出会い>
 
大学で水産学を専攻し、卒業後は川遊び体験のインストラクターをしていた平工さんは、子どもたちの川離れと水難事故発生の関係や、地元の人ほど良質な鮎を食べたことがないという「川離れ」の現実を目の当たりにしました。また、良質な川魚が地元に流通しないことにも疑問を抱くように。一度は生活のために他業種に転向したものの、川文化に触れたあの感動が忘れられず、家族を説得して川漁師の道に進むことを決断しました。今はご家族の応援のもと、事業に取り組まれています。
 
 
<川のヒーロー現る!>
 
事業を始めて3年目を迎えた平工さんは、長良川のそばに拠点を構えることを決意します。思い描いたのは、若手川漁師がプロデュースした、新たな清流文化を発信する拠点。清流文化のブランドを向上させ、住民と川がもっと身近になることを目的とした場所です。検討の結果、水産研究所や水族館などの関連施設も近い各務原市役所近くの物件を、新拠点に選びました。具体的には、天然鮎の生鮮販売やお弁当の販売、魚食普及活動としての魚の捌き方講座や天然鮎の料理教室などのイベント開催、川遊びインストラクターの経験を生かした青少年向け環境教育や自然体験プログラムの提供などを、新拠点で行う予定です。長良川のヒーローの誕生です!
 

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船頭の風格

 
 
<momoの融資資金は新店舗開設に使われます!>
 
このたびmomoは「結の舟」へ、店舗運営の資金90万円を融資することを決定しました。融資期間は11ヶ月間。この90万円は、店舗の改修費用のほか、厨房機器や調理器具の導入にかかる費用や、市民参加型プログラムで使用する水槽などの機材購入費に充てられます。店舗のオープンは9月1日。長良川流域に住まう、たくさんの人びとの縁や希望を結ってこしらえた「結の舟」。いよいよ出航本番ですー!
 
結の舟のお店はこちら☆
住所:岐阜県各務原市那加桜町2-297(名鉄「各務原市役所前」駅から徒歩1分)
営業日時:不定
(〜11/30までの鮎漁の期間中は漁の合間、平工さんが店舗に居るときにだけ営業。
営業詳細は「結の舟facebookページ」にてご確認ください。)
 
(momoレンジャー まなみん)

2017.05.31

特集:momoお花見会@コミュニティカフェかかぽ

2017年4月2日(日)、庄内緑地公園に近い「コミュニティカフェかかぽ」を貸し切り、お花見会を開催しました!今回はmomoレンジャーのきたが、その様子についてお伝えします。
 
会場はmomoの元融資先である一般社団法人しんが運営するカフェスペースで、庄内緑地公園駅から歩いて徒歩3分…といいつつ、なかなか見つけることができませんでした。どうやら案内の地図が間違っていたようで、10分以上かけてようやく到着。見た目は「街中の小さなケーキ屋さん」といった感じで、静かな住宅街の中に突然こぢんまりとしたきれいなカフェが現れました。
 
正面から入ると手前にダイニングテーブル、奥にはキッチンがあり、午前中から準備をしていた、おいしそうなおかずやお酒がずらり。momoレンジャーも含め、大人たちはそれらのおかずとお酒のテーブルを囲い、部屋の端から入り口付近では子どもたちが走り回り、とてもにぎやか。私が遅れて到着したときには、みなさんすでに箸が進んでいて、盛り上がっている様子でした。
 
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小さいテーブルですが、おいしいおかずとお酒が並びます

 
 
後で聞いたのですが、実は準備の時に人手が足りてなかったり、買い出しのスーパーが近くになかったりと、てんやわんやだったそうで。準備してもらったみなさん、ありがとうございます!
 
さて、つまみとお酒が程よく進んだところで、いざお隣の庄内緑地公園へ移動し、お花見に。この日はここ数日では珍しく、日中もぽかぽか陽気で絶好のお花見日和でした。公園には運動する人たちや家族連れなど、非常ににぎわっていました。
さて、肝心の花はどうだったのか?
 
………
 
そうです! 残念ながら見事なまでの2分咲きでした!(笑)
こうなると、みなさん花よりお酒のようですね。
 
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桜には目もくれず、準備に徹する参加者たち…

 
 
今年は咲くのが遅かったようで、私たち一行は枝だらけの木を囲ってお花見をしました。それでも、室内でわいわい飲むのも、外でゆっくり飲むのもどちらもお酒がおいしくいただけて満足しました。ごちそうさまでした。おかげで少し飲みすぎたような気もしますが、よしとしましょう。そして、来年は花が咲いている時期にお花見をできることに期待しましょう!
 
毎年恒例のお花見会ですが、やはりmomo内部の人だけでなく、関わっているみなさんに参加してもらえると、普段の活動とはまた違った会話や雰囲気、楽しさがあるなあと感じる一日でした。今後もぜひ、地域の方やmomoに関わりのある人にも参加してもらい、つながりを大切にしていけたらいいなと思います。
 
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せめてこれくらい咲いてくれればなあ。

 

2017.05.31

特集:今まさに高校生へのキャリア教育で奮闘中!若さ炸裂!新融資先「一般社団法人Fora」⭐︎

春真っ盛りの4月中旬。momoが2月に一般融資を実行したばかりの一般社団法人Fora(読み方は「ふぉーら」、以下Foraと表記)さんに話をお聞きしましたー。取材場所はかつてmomoからの融資を受けた株式会社ランダムネスの市野さんが営むバックパッカーズホステル、グローカル名古屋の1Fにあるグローカルカフェ。融資先の先輩に見守られながら、Fora東海支社代表の塚本さんへの取材は始まりましたー。
 
 
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momoレンジャーまなみん(以下、ま)こんにちはー!
 
Fora東海支社代表塚本さん(以下、つ)こんにちはー!
 

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お話を聞いているまなみんと、手ぶりをつけて話す塚本さん

 
 
ま:momo通信でご紹介するのは初めてなので、Foraの紹介をお願いしてもよろしいですか?
 
つ:はい! みなさん初めまして! Fora東海支社代表の塚本です。​本社を東京に置くForaの一事業として、東海支社を立ち上げました。momoさんには東海支社の事業に融資をいただいています。本社と支社は母体となっている団体こそ異なりますが、理念や目指す未来は同じということで、今回はFora全体のお話をさせていただきます。Foraが掲げるスローガンは、「教育を人生に統合していく」です。社会と教育内容とのミスマッチや、場当たり的な将来選択というような教育の問題点がある中で、本当に生徒のこれからの人生の場面で役に立つ教育を目指しています。これまでに高校で約20回の授業(ワークショップ)を開催し、自分なりの判断軸(価値観・哲学)を身につけ、目の前の選択それ自体を楽しみ、納得のいく人生を歩んでほしいというメッセージを高校生たちに伝えてきました。
 

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笑顔がまぶしい塚本さん

 
 
ま:すごい勢い! 具体的にはどのような授業をしてきたのですか?
 
つ:自分の「好き」と「適性」を見つけ、自分の未来を考える材料にしてもらうための「自分らしさ」と出会う自己理解プログラムや、「分野クイズ」を通して⾃主的に進路選択を考えるきっかけを提供する分野体験スタートダッシュプログラムなど、多彩な授業を実施しています。「分野クイズ」とは大学で学ぶ各分野のエッセンスをクイズ形式にしたものです。法律、心理、工学、物理、経営、社会学などのさまざまな分野のクイズがあるんですよ。
 
ま:私、法学部出身なんですけど、例えば法律についての問いだったら、「リーガルマインドとは?」ってこととかだよね? それやりたい! というか私も、高校生の時にそのプログラム受けていたら、もう少し充実した高校生活が送れていたかもしれないな。。
 
つ:しかも、なんとプログラムは現役大学生が直接行います! 高校生と大学生は生活圏が違うので、普段なかなか話す機会がないと思うのですが、ここでは違います。進路について、年の近いお兄さんやお姉さんになら、先生や保護者との三者面談より気軽に相談できるのではと感じています。ちなみに、ForaのプログラムはForaから事前にレクチャーを受けたプロジェクトマネージャー(名前がかっこいい!)と呼ばれる大学生のみが行うことができます。大学生も学びが多いので、双方に良いプログラムだと感じています。
 
ま:なるほど! いいことだらけだね。
 

写真③
高校でのプログラム実施の様子

 
 
ま:ところで今日は土曜日なんですが、休日は何をされているんですか?
 
つ:ギターを弾いたり事業について考えたり散歩したり。基本的にいい意味で公私混同しているので楽しくお仕事をしていることが多いですw
 
===
 
Foraが目指している教育はアクティブラーニング(主体的な教育)と呼ばれるもので、学習指導要領に最近やっと載ったような、まだまだ歴史の浅い学習方法。日本の高校では先行事例も少なく、当然、関係する事業者も少ない。そんな環境の中、若者たちが立ち上げたForaも例外なく日々多くの課題と向き合いながら少しずつ前進を続けている。課題の中でも大きいのが、教育関係者とのつながりづくりだ。特に教育委員会の巻き込みには苦戦しているよう。最近は協働している教育系民間企業からの紹介のみに頼らず、代表自ら高校に足を運ぶ独自営業にも挑戦しているという。
 
「大学生のプロジェクトマネージャーが積極的に楽しくやっている状態を目指したい。彼らがわくわくしながら高校生に授業をとどけられるようにしていきたい!」
 
そう話す代表の塚本さんはまだ25歳と若く、周りにはいつもたくさんのアツイ若者が集い、ワイワイとにぎやか。この地域に住む若者が、自ら自分の住むまちを変えていく。まさにmomoの理念を体現しているような彼ら。Foraはmomoが応援するべく生まれてきた団体といっても言い過ぎではないと思う。まだまだ未熟で若さいっぱいの彼らを、momoだけでなく地域のみなさんも巻き込んで、み〜んなで暖かく力いっぱい育てていきたい。いや、絶対育てなくてはいけない。そう思う。
 

写真④
Foraのこれからが楽しみです♡

 
(まなみん)
 

2017.05.31

特集:momoトレ「momoの融資制度を説明せよ!」

2017年4月22日に「momoの融資制度を説明せよ!」momoレンジャーの自主トレーニング、通称“momoトレ”を開催しました!
momoレンジャーのりーちゃんと、私いしどんが参加し、理事のまなみんからmomoの融資制度についてレクチャーを受けました。
 
まずは、momoの融資制度についてどこまで知っているか、の確認。5分間で融資制度について相手に説明してみます。これが、答えられないのなんのって。笑
こんなにも知らなかったことに気づかされて、ちょっとショックでした。笑
 

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「momoレンジャーとして伴走支援はしているけれど、実はmomoの本業である融資の制度のこと、詳しく知らないじゃん!」という気づきからスタートしたこの企画。金融機関での契約で必ず使う印鑑を作る会社に勤めるりーちゃん、銀行員のまなみん、金融機関職員の私という、今回は偶然にも3人とも金融に関わるお仕事をするメンバーでのmomoトレに。一般的な融資と比べながらmomoの融資制度について学ぶことができて、非常におもしろかったです^^
(いしどん)