momo

2016.10.31

「momoレンジャーってどんなことするの?」新加入レンジャーに聞いてみよう!

 こんにちは。momoでは現在、半年に1回のボランティアスタッフ「momoレンジャー」の募集を行っています。momoレンジャーは20代〜30代の若者を中心に、常時10〜20名のメンバーが在籍しています。週末や就業後に融資先を訪問して、Webサイトによる情報発信をしたり、融資完済時にイベントを開催したりと、幅広く活動しています。
 
 「募集説明会」に先立って、momoレンジャーの実際の活動をご紹介するべく、2016年6月に加入したばかりの新レンジャー6名に、これまでの活動などについて聞いてみました!
 

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6月に実施したmomoレンジャー合宿。半年間の活動計画を描きました。

 
 
■2016年6月加入のmomoレンジャーは、こちらの6名!(みんな、協力ありがとう!)
 
な)なるぴー:筋トレとラグビーがマイブームのさわやか弁護士。
ゆ)ゆっこ:剣道部員として日々の稽古に勤しむ大学2年生。
い)いしどん:農業をこよなく愛する政府系金融機関職員。
ち)TKG:学生団体代表や野球場のカリスマ売り子としても活躍する大学2年生。
も)もえもえ:赤ちゃんの子育てと日々の活動を両立させる子連れレンジャー。
り)りーちゃん:フェアトレード団体でも活動する卒論真っ最中の大学4年生。
 
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■質問してみました
 
・ミーティングやイベント、融資先取材に何回くらい参加しましたか?
 
な)ミーティング出席は4回、融資先のイベントに3回くらい出席しました。
ゆ)ミーティングは3回、融資先取材は1回行きました! あと日本政策金融公庫さんの広報誌の取材について行ったのが1回。
い)ミーティング2回、合宿1回、総会1回。
ち)ミーティングには最初に1回きりです。
も)月1のミーティングはほぼ参加。イベントは5回ほどでしょうか。子どもが行きやすい時間帯・場所を中心に参加しました。
り)月に1回あるミーティングには、5回中4回参加しました。融資先の完済パーティやイベントには1度ずつ参加しました。他には、どの団体に融資するか決める理事会にも2回ほど見学に行きました。
 

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→momoレンジャーは普段はメーリングリストで情報共有をしているほか、月に1回、栄付近でミーティングを行っています。また、融資先や出資者を巻き込んだイベントの企画や、定期的な融資先訪問もmomoレンジャーの重要な役割です。
 回答をみると、どのレンジャーも自身の予定などに合わせて、柔軟に参加していました。
 
 
 
・半年間でmomoに関わった時間はどれくらいでしたか?
 
な)18時間くらい。
ゆ)20時間ちょっと…?
い)頻度に差があり、ならすと2か月に1回くらい…
ち)活動自体の時間は20時間くらいです。
も)実働30時間くらいだと思います。あとはmomo通信の校正やその他自分がやることにした案件やアイデアをまとめる作業が個人的に上乗されました。子育てだけだと頭のキレが鈍るので、私にはいい刺激時間でした。
り)月に2日程度です。
 
 
→単位を指定していなかったので回答がばらばらですが(笑)、活動のペースが伝わってくるかなと思います。もっと長く活動しているレンジャーの中には、企画立案の中心になるなど、より長い時間momoに関わってくれている方もいます。より濃密にmomoに関わりたいと思えば、活躍の場はたくさんあります!
 
 
 
・具体的に、どんな活動をしましたか?
 
な)融資先イベントに参加したり、momo通信の記事を執筆した。融資先の訪問にも、これから何件か行ってみようと思います!
レンジャーとは別に、SROI測定サポーターとしても活動しています。
ゆ)融資先のイベント参加と、融資先を取材してのmomo通信の執筆。
い)ミーティングや合宿に参加させてもらいました。momoが主催するSROI測定のプロジェクトのプロボノとして活動させてもらっています。
ち)レンジャー合宿、ミーティング、総会、新規融資先お披露目会。
も)融資先の返済が完済したら行う完済イベントのお手伝い、3か月ごとに更新されるmomo通信の執筆、他メンバーの原稿の校正、個人的に気になった融資先のイベントへの参加。
り)イベントを主体となって企画したことはありませんが、当日の受付の手伝いなどをしました。他には、momo通信という、出資者向けに融資先の情報を届けるwebページの作成に関わりました。これからは、私自身も関わりのある団体と共同でイベントを企画していくことになるので楽しみです。
 

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→momoが主催する「合宿」「ミーティング」「総会」などのイベントのほか、融資先の活動や近況を知るために融資先が主催するイベントに参加したレンジャーが多数いました。また、情報発信のメディア「momo通信」の記事執筆でも多くのレンジャーが活躍しています。6名のうち2名は、「NPOの社会的価値『見える化』プログラム」でも活躍中!
 
 
 
・momoに関わった半年間で、「よかったこと」や「一番印象に残っていること」はなんですか?
 
な)さまざまな事業や団体を知ることができてよかった。
ゆ)よかったことはいろいろな立場の人のお話がきけたこと!学校では絶対出会えないような方たちの意見が聞けたことが、おもしろかったです。momoに関わって、さまざまな場所に出かけて行ったなって思います。
印象に残ったことは、momo自体の活動ではないんですが、日本政策金融公庫さんのOne Lifeさんへの取材に同行したことです。プロの方たちの取材がとても刺激になりました。当たり前ですが、手際の良さが自分と違いすぎて…。
い)さまざまな属性の人と年齢を問わず、忌憚なく話せたこと。印象に残っているのは、合宿でのインタビューゲームからの夜更けまで飲みながら話したこと!
ち)いろんな人たちに出会えたこと!
も)人の関わりが密になることや、関わりから生まれる情報量が豊富であること。参加者として応援するのではなく、momoレンジャーとして応援するというスタンスの違いが、普段私の立場ではできない取材や執筆を後押ししてくれました。どの場も楽しかったです。常に子どもを連れて参加していたので、会場内をハイハイし放題だったにも関わらず寛容な場ばかりだったのでありがたかったです。
り)よかったことは、さまざまな融資先の事業や同じmomo レンジャーと関わることで、身近な課題やそれを解決するための方法を知ることができたことです。刺激にもなりました。一番印象に残っていることは、理事会の見学をしたことです。事業を立ち上げようとしている方の話を聞いたり、どんな事業をmomoのようなNPOバンクが支援するべきかを話し合っているのは印象的でした。
 
 
→momoレンジャーとして、さまざまな出会いがあったことを挙げている方が多かったです。過去100人のmomoレンジャーを対象にアンケート調査を行った際も、「多くの人との有意義な出会いがあった」「視野が広がった」「融資先の志に間近で触れることができた」の回答が最も多かったです。(リンク:数字で見るmomoレンジャー
 
 
 
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いかがでしたでしょうか。momoレンジャーの活動について、少しでも参考になれば幸いです。興味のある方は、ぜひ「募集説明会」や「個別相談」にご参加ください!
 
(momoレンジャー たつや)
 
 

2016.05.31

特集:『momo通信』の10年をレンジャーが振り返ってみた(後編)

 
 
momoと共に10周年を迎えた『momo通信』。この機会に、過去10年分の『momo通信』をもとに、創立時を知らない現役momoレンジャーたちが想像力を働かせながら、momoの歴史を振り返ってみました。なお、この特集は前後編に分け、今号では後半の5年を振り返ります。前編は以下のリンクから。
→特集:『momo通信』の10年をレンジャーが振り返ってみた(前編)
 
 

momo1
『momo通信』の10年を振り返った、現役momoレンジャーたち
・(左)たっちゃん(以下、たつや)ふだんは事務局スタッフ。momoレンジャー兼事務局歴:11か月
・(中)よしみん(以下、よしみ)momo通信作りが好き。momoレンジャー歴:4年2か月
・(右)さがわ(以下、さがわ)初参加が10周年イベントだった。momoレンジャー歴:3か月

 
 
■東日本大震災後、金融機関巻き込みへ
 
<vol.20>
たつや:ここで東日本大震災があったのか。まだ最近な気がするけど。
さがわ:2011年だから、もう5年前ですもんね。
よしみ:震災直後のmomoレンジャーの動きだ。「NPO法人レスキューストックヤードに送る資金を集める」だって。動き早い!4日間で20万円集めたんだ。すごい行動力だなあ!
たつや:きむが「この震災で、今のmomoの融資規模じゃ社会はたいして変えられないと思って、金融機関との連携を強化し始めた」というようなことをよく言ってるけれど、確かにここまでのmomo通信には、金融機関との連携って一切書かれていないですね。
<vol.22>
よしみ: 「“志金”循環促進事業」って、momo通信ではここで初めて出てきたんだ。
<vol.23~25>
たつや:あいちコミュニティ財団がこのあたりから出てきてますね。
よしみ:プロボノプロジェクトとか、金融機関との連携が始まってきている感じだね。
 
 
■2回目のリニューアル。これまでの融資先とmomoレンジャーにも光を当て、深みを増していく。
 

momo2
左から、vol.0(創刊準備号)、vol.13(リニューアル1回目)、vol.21(リニューアル2回目)。
2回目のリニューアルでは、サイズがA4からA5へ半分になり、ページ数は8ページから16ページに増えた。

 
<vol.21>
さがわ:この号から小さくなってる。なんで小さくしたんですかね?
よしみ:物語を読んでいる気分になるような“読みもの”にしたくて、読みやすくするためにこのサイズになったって聞いたことあるよ。
さがわ:あと、融資先報告「融資先の有志たち」がこの号から始まっていますね。これまでの融資先の人に書いてもらうコラムはやめて、レンジャーが取材して書くスタイルになってる。
たつや:momoレンジャーの連載「社会をよくする話」も、この号から始まっていますね。昔のレンジャーに会ってみたいなぁ。今何してるんだろう?
よしみ:最近、そういう誌面企画もあったよ。「あのレンジャーはいま」「あの融資先はいま」ってやつ。
 
<vol.26>
よしみ:「レンジャー一言」コーナーが始まったね。「社会をよくする話」もそうだけど、レンジャー一人ひとりのキャラクターを出そうとしたのかな。
 
<vol.32>
さがわ:「あのレンジャーはいま」これだ!
たつや: momoレンジャー兼理事だった「せっちゃん」は、今は三重で起業されているんですよね! 会ってみたいなあ。
<vol.37>
たつや:いっちゃんのグローカルカフェだ。
よしみ:もともとmomoレンジャーだった「いっちゃん」が、融資先「株式会社ランダムネス」になり、その融資も完済し、1階カフェ、2階ゲストハウスの「グローカルカフェ」オープン! すごい歴史を感じるね!
たつや:ここで一宮にある「com-cafe三八屋」の地ビールが飲めたらいいね。
よしみ:「yaotomi」の野菜を使ったメニューがあったり。
たつや:いいね!過去取り上げたものをもう一度掘り返してみてもいいですよね。過去に取材に行ったお店とか、過去に特集した取り組みが今こうなっているとか。このmomo通信がもうリソースになっている気がする。
よしみ:ランダムに「ここ行ってみよう」って決めて取材行ってもいいよね。
さがわ:「ダーツの旅」みたいに?(笑) 面白そう!
 
 
■感想
 
たつや:こういった過去の記事もmomoの財産だと思うので、改めて現代と対比したり、現在の僕たちの活動の参考にしたりすると、面白いのかなと思いました。
よしみ:歴史を感じたし、その時その時のmomoレンジャーたちが今何を発信すべきかを考えて作ってきたんだなっていうのがよくわかりました。momo通信は宝物ですね。この蓄積はすごい。
さがわ:最近momoレンジャーになった人間として、ここまでどういう風に大きくなってきたのかすごく理解できました。昔ネタに困って外に取材に行きまくっていた時期があって、リニューアルで会報誌に路線変更して、今は融資先やmomoレンジャーのことで十分誌面が埋まってしまうっていう、変化が面白かったです。
 
 
【編集後記】
今号でウェブ版に大リニューアルされた『momo通信』ですが、実は10年間で2回もリニューアルがあったんですね。あなたはどの時期から『momo通信』を読んでいましたか?
また、これからの『momo通信』をより良い方向へ進化させるために、ぜひあなたの意見や感想を聞かせてください。次の10年のmomoと『momo通信』を一緒につくっていきませんか。
 
・融資先を情報発信で応援する「momoレンジャー」参加希望はこちら!
・情報発信を応援する「情報会員」登録はこちら!
 
(よしみん)

2016.02.28

『momo通信』の10年をレンジャーが振り返ってみた(前編)

momoと共に10周年を迎えた『momo通信』。この機会に、過去10年分の『momo通信』をもとに、創立時を知らない現役momoレンジャーたちが想像力を働かせながら、momoの歴史を振り返ってみました。なお、この特集は前後編に分け、今号では創立時から5年を振り返ります。(堀)
 
 

momo1
『momo通信』の10年を振り返った、現役momoレンジャーたち
・(左)たっちゃん(以下、たつや)ふだんは事務局スタッフ。momoレンジャー兼事務局歴:11か月
・(中)よしみん(以下、よしみ)momo通信作りが好き。momoレンジャー歴:4年2か月
・(右)さがわ(以下、さがわ)初参加が10周年イベントだった。momoレンジャー歴:3か月

 
 
■momo創立~地域リソース掘り起こし期
<vol.0(創刊準備号)>
よしみ:田中優さんときむとの対談だ!
たつや:今でも「田中優さんの本を読んでmomoを知った」と言ってくれる人いますよね。
よしみ:いるいる! すごいなあ、歴史の出発点って感じだなあ。
 
<vol.1~8>
さがわ:この毎号連載の「momoなひと」って何だろう? どうも出資者だけじゃなさそう。
よしみ:地産地消やエコな取り組みをしているお店と、そのお店に関わる人を取り上げているみたいだね。
たつや:当時momoにはまだリソースがなかったから、こういう企画でどんどん訪問して、地域のリソースを掘り出していこうとしていたんでしょうね。よしみ:まだ発信できるネタがmomoの中には無かったから、外にネタを探しに行っていたってことかな。あわよくば融資できる事業者も見つかればいいなっていう感じだったのかもね。
たつや:あと、この時期のmomo通信って、お金についての話題がたくさん書かれていますよね。地域金融とか。
よしみ:そう、今読んでも勉強になるよね。
 
 
■「地域金融の情報誌」から、「会報誌」としてのmomo通信へ
<リニューアル企画書(2009年5月31日付)>
たつや:momoのコミュニティーができてきたんですね。「momo通信を会報誌として位置付ける」え、今までは会報誌じゃなかったんだ! たしかに今までのは情報誌っぽかったですもんね。これをもっと突き詰めていくと、“ちょーおもろい地域金融雑誌”みたいな感じになるんでしょうね。そっちの方が面白いかもしれない(笑)
よしみ:うん、情報誌のほうが面白いと思う(笑)。でもその分、勉強も取材先開拓もずっとし続けなきゃいけないから、大変だったのかもね。
 
<vol.13>
さがわ:これがリニューアル後だね。
たつや:お店紹介がなくなった。momoのリソースを紹介したり、momoの内部情報を発信する会報誌に変わっていますね。逆に言うと、ここまでは融資先やmomo内部の情報ってあまり紹介していなかったってことなんですね。
 
“地域金融やお店・人を紹介する情報誌”から“会報誌”への大転換があったんですね。後編は、東日本大震災後の変化に迫ります。
→特集:『momo通信』の10年をレンジャーが振り返ってみた(後編)
 
 
(よしみん)