momo

2016.08.31

融資先:しん

特集: 円卓会議は気づきの場!(一般社団法人しん)

 気象庁が梅雨明けを発表した7月18日(月・祝)、名古屋市天白区にある平針小学校で、一般社団法人しんが主催する地域円卓会議@名古屋が開かれました。
 
 一般社団法人しんは、momoが2013年に融資を行い、今年の5月に無事完済をした団体です。地域円卓会議は、「地域社会から排除されない環境作り」を目的に、多様な人々が自由に意見交換を行う「場」として定期的に開かれおり、今回の地域円卓会議は12回目で、22名の方が参加しました。
 
 地域円卓会議は、参加者の自己紹介から始まります。普段何をしているのか、どういう経緯でここに来たのか。1人につき3分間ほど話しました。今回の会議では、大学生、会社員、介護士、保育士、弁護士、NPO運営者など、実に多様な人達が集まりました。お互いのことを知らなければ、自由な議論ができない、という考えがあるようで、自己紹介だけで1時間以上の時間が設けられていました。今回は、参加者の提案により、各参加者の夢について2分間ずつ話し合うことになりました。実に柔軟な運営です。
 
 そして、休憩を挟んだ後、テーマ毎にグループを作り、意見交換をしました。テーマは、(1)高齢者、(2)精神・発達障害者、(3)貧困、(4)ニート・引きこもり、(5)いじめ・不登校です。
 

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 私は、(4)ニート・引きこもりグループに手を挙げて参加しました。グループ内では、各々が抱いているニート・引きこもりのイメージについて意見を出した後に、フリートークという流れで意見交換を進めていくことになりました。
 
 私は、当初、ニートや引きこもりの人たちは、外に出る気になれない人や外に出る気はあるけどそのための力がない人、というイメージを持っていました。しかし、他の参加者からは、私がイメージしているように追い込まれてニート・引きこもりになった人ももちろんいますが、自ら進んでニート・引きこもりになる人もいるのではないかという意見が出されました。この意見については目から鱗でした。その後、自ら望んでニート・引きこもりをしている人に対して、「でも、しかし」とメッセージを掛けるにはどうすれば良いのか、引きこもりから外に出られるようになったきっかけはどのようなものがあるか(参加メンバーの体験談)などに話が広がり、多くの気づきを得ることができました。
 
 最後に発表の場があり、各グループが話しあった内容をみんなで共有しました。
 
 地域円卓会議は、月に1回のペースで、主に名古屋市内で開かれています。参加した方それぞれが気付きを得られるイベントだと思います。みなさんも参加されてみてはいかがでしょうか。(なるぴー)
 

2016.08.31

イベントレポート

特集:「momo定時総会&アソシア志友館お披露目会」レポート

 2016年7月23日(土)、日本陶磁器センター多目的ホールにて、momoの第11回定時総会と、アソシア志友館のお披露目会が開催されました! 強い日差しの照り付ける中、出資者、融資先、momoレンジャーなどが参加し、外の陽気に負けない熱い開催となりました。
 
 momoは出資者、融資先、momoレンジャー、理事……どこか一つが決定権を持つのでなく、関わる人たちみんなで合意する、ということに重きをおく団体です。だからこそ出資者の方に、momoの「これまでの1年間の活動」を知っていただくと同時に、「これからの1年間の活動」の合意を得ることを目的にする定時総会は重要なイベントです。より多くの出資者の方に参加していただくこと、総会における全議決権の8割以上の行使を目標にしていることも、それが理由です。
私は初めての参加でしたが、いろいろなバックグラウンドを持っていらっしゃる出資者の方とお話をすることができて、とても刺激を受けると同時に、momoレンジャーとしてmomoに関する質問に答えられない勉強不足も痛感してしまいました。
 

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役員の選出も行われました。今回、新任の役員は4名です。応援しましょう!

 
 
 さて、そのあとお披露目会が行われた一般社団法人アソシア志友館は、2016年2月に融資を決定した融資先で、アソシア名古屋ターミナル元支配人の柴田秋雄さんと志を同じくするみなさんが、世の中をよくするために集まった団体です。参加者の自己紹介を経て、アソシア志友館の紹介映像を拝見しました。
 

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 映像が始まった瞬間、あ、ここかぁ、と昔の名古屋駅前を懐かしく思い出していました。そこに映っているホテルの喫茶店は、そのざわめきを含めてとても居心地がよくて、私はよく長居をしていたんです。そのカフェで働いていた、ある接客スタッフの女性のお話はとても印象的でした。耳の聞こえない彼女を周りがフォローすることで、その方本人だけでなく、周りも成長するというお話です。また、できることなら祖父母と一緒に住む、頼みごとはせずありがとうと言う、人の奥行きを伸ばすのが会社であるなど、柴田さんの哲学はとても優しくて厳しいものでした。
 
 柴田さんのおっしゃる「人とのつながり」は「人を信じること」が根本にあります。自分がベストを尽くしてこそ「人を信じる」に足る自分になれるのではと、考えてしまいました。なかなかできないことですが、私もそうありたいと思います。
 
 定時総会がどのようなイベントなのか、今回参加するまではいまいちピンときていませんでした。実際に参加してみると、決算や予算、経営状況の説明だけでなく、出資者の方がどんな思いやきっかけで出資されているのかうかがうことができ、自分が参加しているこのmomoという団体の重みを感じることができました。
 
 今年は助成金を予算に計上しないなど、予算の編成にも大きな変化が見られます。来年、この予算書がどうなっているのか、momoレンジャーはどのような形でmomoに参加しているのか、次回の第12回定時総会でぜひ確かめてみてください!(なかむ)

2016.08.31

社会をよくする話

連載:社会をよくする話(第21回)

「お金や時間のおすそわけ」
 
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高橋里加子(たかはし・りかこ):大学4年生、農学部。国際協力に興味を持ち、様々な講座を受けているうちに、もっと身近にも問題はたくさんあり、自分の生活が社会に直接影響を与えていることに気がつく。自分ができること、やるべきことを模索中…。

 
 
 momoレンジャーのりーちゃんです。今回のテーマは、「お金や時間のおすそわけ」です。
 
 私は現在、貧困家庭の子どもに教育支援をする団体に関わっています。私がこの問題を知ったのは、2014年に厚生労働省により子どもの6人に1人が貧困家庭にあると発表され、メディアに取り上げられるようになったときからです。現在は、受験対策等の教育支援だけでは足りなく、給付型奨学金の必要性が叫ばれていますよね。奨学金を利用している学生を知っているので、私自身、身近に感じる問題でもあります。
 
 私が関わる団体の主な活動は、貧困家庭が対象の格安(家庭によっては無料)の学習教室の運営や、家庭教師の派遣です。ポスティングにより対象となる子どもを集めるため、生活保護世帯に限らず、生活保護を受けられずに苦しんでいる家庭の子どもも教育を受けることができます。講師を務めるのは全員ボランティアです。私自身は、直接この事業に関わっているわけではありませんが、必要な人のために、時間がある人が時間を割いて活動する仕組みにとても共感しています。
 
 奨学金の仕組みの改善の必要性についても、ひしひしと感じるものがあります。奨学金を得るために、優秀な成績を修めるのに必死な学生や、交通費などを稼ぐためにアルバイトに必死になり、講義中に眠っている学生を知っています。少子化が進む中、お金があるヒトだけで社会をまわすのは大変です。経済的な心配をすることなく、自分のことはもちろん日本の将来のことを考えて学べる環境をつくる必要があると思います。生活保護と同様に、むやみにばら撒けばいいわけではないので、対象の学生を選定するのは難しいとは思うけれど、直接目に見える形で貸与・給付する形ができあがれば良いと思います。
 
 また、認定NPO法人や公益社団法人への寄付は、税金の控除を受けることができます。寄付することが自分の利益にもつながることで、、より支援する価値を感じられるのではないでしょうか。
 
 momoにお金を預けて地域に貢献する活動を応援するように、目に見える形で時間やお金をおすそわけすることで、時間やお金のよい循環につながってほしいものです。
 

2016.08.30

出資者訪問

出資者訪問(第5回):吉岡あずみさん

momoを志金で応援いただいている出資者の思いの少し奥にお邪魔するこの企画。今回は、学生時代に出資をはじめたという吉岡 あずみさん(20代)。今年で出資歴7年の、元momoレンジャーです。
 

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吉岡さんのように、momoの出資者にはかなり長くお付き合いいたいている出資者が実は結構いるのです。その理由を、現代の多様なコミュニティのひとつとしてのmomoから、今回は考えてみることにします。
 
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momoを知ったきっかけは、NGO系のイベントに行ったときだそうです。もともとボランティア活動などに興味があったという吉岡さん。
 
-出資してだいぶ長いですよね。どんな思いから出資されたんですか?-
人とのつながりや出会いを通じて、社会の課題や関係を変えていくmomoのあり方に共感を覚えたからかもしれない。いつの時代も人とのつながりは重要なものであると思うけど、今はそれがとても希薄なものになっていると思います。学校だけ、会社だけ、極端な話家族だけ、もしそれがなくなったらどこに新たな居場所を見出すのか。居場所探しを、居場所がなくなってから探すのか?
 
momoは、出資というかたちではあるけれど、それだけではない、出資した先の人との関わりが生まれるところにひとつの良さがあると思います。
 
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吉岡さんは仕事のかたわら、仲間と農業をしているそうです。その仲間とはなんと、momoのつながりで出会った人とのこと。同じコミュニティだと情報が偏りがちになりますが、momoの出資者にはあらゆる立場の人がよい意味でごちゃまぜになっています。
 
そこから広がる立場や想い、考え、仲間、アイデア、意識・・・吉岡さんの活動のように、志高い仲間が見つかるかもしれません。同じ思いの仲間が見つかるかもしれません。
 
NPOバンクであるコミュニティ・ユース・バンクmomoは、「強い人も弱い人も気持ちよく生きていけるコミュニティ」であると筆者の私は感じます。ここで指す「強い人」「弱い人」は、単純な能力や成果だけではなく、もっと幅広い定義です。人を想う心がmomoへの出資というかたちになり、それが人とのつながりというかたちになって返ってくる。
 
momoはそんな存在ではないかと、インタビューをしていて感じました。(もえもえ)
 

2016.08.26

momoトレ

momoレンジャー2016年合宿開催!

6月25(土)、26日(日)の1泊2日で、momoのボランティアスタッフ「momoレンジャー」の合宿を行いました!
定例ミーティングにも増してたくさんのレンジャーが集結し、2日間で総勢16人のレンジャーが参加しました。学生レンジャーから社会人レンジャー、赤ちゃんを抱っこしたママレンジャーも。改めて、所属も年齢もさまざまなmomoレンジャーの多様さにびっくりします。
 
1日目はファシリテーション研修でした。どんな難しいことをするのだろう…と身構えましたが、講師の井上淳之典さんと一緒に行ったのは、2人ペアを作ってそれぞれ20分間インタビューをするという、とってもシンプルなもの。話す側は自分についてひたすら話をし、聞く側はひたすら相手の話を聞き、質問をします。
 

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いざやってみるとこれが奥深い! 相手の話を聞いても聞いても、分かった気がせず、会話が進むにつれてどうしたら相手の人となりに近づけるかなと前のめりになって相手を知ろうとする自分がいました。
 
インタビュー後はペアのレンジャーの他己紹介をします。自分が話を聞いた相手のことをみんなに知ってほしい、細かいところまで丁寧に伝えたいという愛情のような気持ちが芽生えたのは不思議な経験でした。他己紹介はそうなんだ! の連発で、レンジャーたちの意外な一面を知ることができて面白かったです♪
 
夜はレンジャーきっての料理男子、ゴリさんお手製ご飯でカンパイ! 前日から仕込んでくれたお鍋がとてもおいしくて、会話も弾みました!
同じ釜の飯を食べて、夜更けまで語り合う、合宿の醍醐味です。
 
 
2日目は、本題であるmomoのこれから半年間の活動計画づくり。計画の期間を半年間に限定したことでレンジャーからは具体的な提案がたくさん出されました。
 
実は今回momo通信に掲載した出資者インタビューは、このときのアイデアをカタチにしたものです。「出資者の方がどんな想いでお金を出しているのか知りたい!」「融資先の活動にもっと関わりたい!」「momoレンジャーの活動を知ってほしい!」そんな声から生まれました。
 
今回のレンジャー合宿では「知ろうとする」ことの大切さと、その難しさを感じました。momoには多様なバックグラウンドを持った人が関わっていて、相手のことを100%理解しきろうなんて難しいし、おこがましい。だから、意識的に「知ろう」とし続けること、その先の「関わる」ということが大事であり、それがおカネのやりとりだけではない、有機的で継続的なつながりを生むのだと私は思います。
 
新たに始まったインタビュー企画、これからもmomoレンジャーのアツい想いを込めて編んで参りますので、どうぞお楽しみに!(いしどん)
 

2016.08.23

「見える化」プログラム

【活動報告】チームミーティング(momoチーム)

NPOの社会的価値「見える化」プログラムの最新情報を更新しました!
http://blog.canpan.info/sbsa-mieruka/archive/20

2016.05.31

momoトレ

特集:momoトレ報告「momoの融資制度」

2016年3月12日(土)、momoトレーニング(略称「momoトレ」)という内部研修を行いました。今回のmomoトレのテーマは、「momoの融資制度を説明せよ!」。目標は、momoレンジャーがmomoの融資制度を空でスムーズに話せるようになることです。
 

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今回、momoトレを企画したのは、ある出来事がきっかけでした。
以前、「momoの融資制度について説明して欲しい」という要望に、私がうまく対応することができませんでした。融資の返済方法、つなぎ融資と一般融資の金利、融資審査に必要な書類など、融資に関わる詳細をすぐに説明できませんでした。実は、役員ではないmomoレンジャーにとって、「融資は遠い」。私がずっと抱いてきた問題意識でした。
 
 
「momoレンジャーがmomoの融資制度をスラスラと空で目の前の人に伝えることができる」ようになるためには、何をしたらいいのでしょうか。私は、momoレンジャーがmomoの融資制度に関して、現状としてどのくらいの知識があるのかを把握し合った上で、基礎的な知識を身につけるプログラムを考えました。現状把握→共有及び改善のブレーンストーミング→レクチャー→個人ワーク→発表というように、インプットと気づきのワークとアウトプットを交互に行い、より深く理解できるよう、工夫を凝らした1時間半のプログラムとなりました。
 

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momoトレを行ってみて、momoの融資の実態に関するレンジャーの知識がより深まったと感じます。一般融資は全体の融資先の3分の1程度に留まっていること、一般融資の平均金額は105万円、融資対象の事業で一番多い事業はまちづくり事業、融資期間は2年以上3年未満が大半であることなど、私のように比較的長く在籍しているmomoレンジャーでも知らないことが多かったです。
 
 
【編集後記】
momoの制度をまっさらな人に伝えることの難しさ、一人ひとりにあった効果的なワークショップの組み立ての難しさを学ぶことができ、良い機会となりました。これからもmomoトレを定期的に開催してmomoレンジャーのモチベーションやスキルの向上を図り、momoレンジャーの活動をより楽しく充実したものにしていきたいと思います♪ 実は、当日はテレビ局の取材も入っていました!(まなみん)

2016.05.31

融資先:アソシア

新規融資先紹介「アソシア志友館」

2016年2月3日(水)にmomoの56番目の融資先として決まったアソシア志友館。その理念や活動内容を、momoレンジャーのゴリが紹介します。
 

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(アソシア志友館の活動の1つ、「柴田塾」の様子。)

 

 
 アソシア志友館は、元ホテルアソシア名古屋ターミナルの総支配人であった柴田秋雄さんを中心に、同じ「志」を持った様々な業種の人たちが世の中をより良くするための活動する一般社団法人です。家族の絆、社会の絆、会社の絆が 失われつつあるこの時代に、自分たちができることを考え、講演やイベント企画、執筆などを通して、絆や優しさ、ぬくもり溢れる社会の実現を目指して活動をしています。
 
 アソシア志友館の発足は、柴田さんが赤字続きのホテルの総支配人時代に、社員が誇りを持って働くことができる環境をつくることで、ホテルの経営をV字回復させ、名古屋で一番のホテルに成長させた、という出来事がきっかけです。その後、柴田さんの人柄・懐の深さに共感・感銘を受けた人々が、柴田さんの想いを講演として広められないかと自然と集まって活動の輪となり、「アソシア志友館」が設立されました。
 
 柴田さんの講演は、映画上映、テレビ放送、書籍出版と、次々に活動の幅を広げる爆発的な連鎖反応を起こしています。主な活動は、ホテル時代から行っている人間教育の場である「おもしろ学校」、人生と仕事に役立つセミナーで参加者の中から講師を選び、その人の考えや生き方に触れ、人間としての幅を広げていく「一期一笑セミナー」、日本人はどんな生き方をしてどんな道をすすむべきで、私たちは何をしていくべきかを考える「柴田塾」、柴田さんがホテル総支配人時代の取り組みを形にした「ドキュメンタリー映画『日本一幸せな従業員をつくる』の上映推進活動」です。(詳細は、アソシア志友館のホームページもご参照ください。http://shiyuukan.com/)
 

 
 今回の融資が決まり、私は5月16日にアソシアさんを訪問しました。そのとき、私はアソシア志友館と自分やmomoとの共通点を三点、感じました。
 
 一点目は、理事長である柴田さんが私の会社の大先輩だということです。柴田さんの経歴を融資審査の時に拝見し、「何かのご縁なのか?」と思い、訪問したときも会社がらみの話で盛り上がりました。驚き、親近感もありといった不思議な気持ちになりました。
 
 二点目は、momoとアソシア志友館の活動理念が合致していることです。手段こそ違えど、目的は「社会を良くしていきたい」、「人とのつながりを大事にしたい」という点において、共通点といえるのではないでしょうか。私たちが月一回開催しているmomoレンジャーのミーティングとアソシア志友館訪問時の雰囲気は、前向きで活発な意見が飛び交い、困ったときは寄り添って協力し合い解決するという点で、同じような雰囲気を感じました。
 
 三点目は、momoとアソシア志友館の活動に対し、双方ともに「若者」が共感しているということです。柴田さんが行う講演は、学校や企業に対しても行っているそうですが、学校だと学生からのたくさんの感想文が寄せられ、企業だと若手社員がとても感銘を受けるそうです。それだけ若者が今の世の中に対して思うこと、感じることがあるということに加え、momoに関わる方々と通じるものがあると実感しました。
 

 
 最後に、アソシア志友館から出資者の方々へメッセージをいただきました。「momoの出資者の方々の想いは私たちアソシア志友館の理念とつながる点があると思います。社会を、世の中をより良くするために、一緒に活動をつなげ、広げていきましょう!」とのことでした。私もmomoレンジャーとして活動の幅を広げていくために、日々精進してまいります! 今後ともどうぞよろしくお願いします!(ゴリ)
 
 

2016.05.31

融資先:ひろがり

融資先情報:ひろがり(2016年5月)

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2016年5月4日(水)、ゴールデンウィーク中でも大盛況の「ひろがり」で、たくさんの方に迎えていただきました。今回はなかむと私という新人momoレンジャーの二人組で「いっしょにきしゃにのせてって」という絵本の読み聞かせをしました。絵本に仕掛けを手作りして、ふれあいの機会を多く持つようにしました。ふれあうたびに子どもたちから満面の笑みをもらえて非常に嬉しかったです。読み聞かせの後には、みんなからお礼に「でんでらりゅうば」の踊りを見せてもらい、とても和やかな雰囲気となりました。
 
これから多数のイベントを開く予定があるという喜ばしい情報を伺い、その際にはmomoレンジャーとしてぜひお手伝いに参上せねばと思いました。
 
 
【取材後期】
子供たちに非常に喜んでもらえると、次回の訪問時はどんなことをしようか考えるのが楽しくなりますね。(はなぽん)

2016.05.31

社会をよくする話

連載:社会をよくする話(第20回)

「ITエンジニアがキャリアアップ目的のついでに社会もよくする話」
 
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佐川謙太(さがわけんた):もともとウェブ制作会社で働いており、現在はネット通販をメインにおこなうレコード屋の店員。「普段関わることのない人と交流したい」と思い、momoレンジャーになる。

 
 
momoレンジャーのさがわです。今回のテーマは、ITエンジニアが社会をよくする話です。
 
momoレンジャーになるまでは、社会問題に対して向き合っている人が周りにあまりいませんでした。もちろん今の仕事をとおして人々の生活を豊かにしたい、という思いで仕事をしていますが、「社会問題を解決する」という考え方は、自分にとってもあまり馴染みがありませんでした。
 
最近はボランティアなどに積極的に参加する人が増えているそうですが、まだまだ私の周りでは、聞くことはありません。なぜなのでしょうか。まだまだ社会問題を解決する行為というのが、仰々しく、他人事で、時間やお金に余裕のある人がするイメージが強いからなのではないかと思います。しかし自分は最近、とあるトラブルに巻き込まれたことをきっかけに、社会問題に対する姿勢が少し変わりました。
 
 
■ビッグデータ x ITエンジニアの可能性
 
つい先日、車対車の交通事故に遭いました。どうすれば避けられたのか、と考えていたところ、「事故多発エリアで、スマホから警報音が鳴って事故を予防するしくみ」を思いつきました。
 
同様のサービスはないかと調べみたところ、ホンダが提供している「SAFETY MAP」という無料サービスでは、車に搭載されているナビから集めた急ブレーキのデータやユーザーの投稿により危険箇所を割り出し、注意喚起を促しているということを知りました。あくまで地図だけで特に警報機能はなかったです。(ちなみに、先日私が事故にあった箇所をホンダのサービスで検索したところ、ばっちり事故多発エリアに登録されていました。)
 
また、国交省では、車の走行経路や速度、渋滞情報などのデータを送受信できるETC2.0というサービスがあり、そのデータを活用して危険箇所を割り出し、事前に事故を防ぐ取り組みがなされているそうです。いわゆる「ビッグデータ」の活用です。
 
少し技術的な話をしますと、GoogleMapには座標点を読みこませることができるので、もしこのような危険箇所の座標点がオープンソース化されれば、GoogleMapのデータと少しの手間で危険箇所を警報で知らせるサイトやアプリが作れるかもしれません。
 
 
■余裕のない人が私欲のために
 
今回は実際に自分がトラブルに巻き込まれて、あったら便利なものに気付くことができましたが、私はお金にも時間にも余裕のない人間。もし上記のようなサービスを作るとなると、どうすれば実現できるのか。私が従事しているウェブ業界では転職が多いため、実績づくりやスキルアップのために個人でウェブ制作を請け負っている人が多くいます。そしてそんな案件をとおして人脈を拡げ、知り合ったデザイナーやプログラマーたちにアドバイスやサポートを求めるといったことができます。
 
今回の事故をとおして、社会問題を少しでも解決するサービスやウェブ制作にそのような時間や人脈を費やしてもいいのではないかと考えました。もちろん本業があるので、忙しければそれぞれの得意分野に分業しながら。
 
制作過程はスキルアップにつながり、みんなで作ったものがヒットすればもちろん実績になります。社会にとっても自分達にとってもWin-Winです。
 
 
■ITエンジニアがキャリアアップついでに社会もよくする「おいしい」仕組みは、既にありました
 
「シビックテック」という言葉をご存知でしょうか? シビックテックとは、市民がテクノロジーを活用しながら地域の課題を解決することです。そんなシビックテックの成功事例として、Code for Americaがあります。この事例では、フェローシップと呼ばれる、全米中から応募してきたITエンジニアを自治体に送り込み、ITを使って地域課題を解決する一年間のプログラムを実施しています。競争率の激しさから、フェローに選ばれるだけでも実績になる上、解決した課題や制作したものはメディアでも広くとりあげられます。つまり、社会にとっても自分たちにとってもWin-Winな関係が、ここにはあるわけです。
 
今後、ETC2.0などの行政が収集しているデータがオープンになるにつれ、Code for Americaのような仲介がなくても、個人の実績づくりのためにITエンジニアが隙間時間に社会問題を解決する時代が来るのではないでしょうか。