momo

2016.11.30

社会をよくする話

連載:社会をよくする話(第22回)

「子どもと母親と女性とのあいだで」

 
 今回は子連れレンジャーもえもえが担当します。子連れということで、今まさに社会で話題となっている待機児童と子育てママの働き方について書きたいと思います。
 
 2016年9月9日、東京都知事は待機児童の解消に126憶円の財政追加を発表しました。5,000人の待機児童解消につながるとのことです。現在東京都の待機児童は7,814人で日本一。ちなみに愛知は202人。東海全体だと775人です。
 
 待機児童は人数の問題ではなく、そもそもあってはならない話だと思っています。昨今はおじいちゃんおばあちゃんでも働く世帯が多く、三世代同居であっても「家族に預かってもらう」という選択肢は意外に期待できません。
 
 さらに、保育園は両親が毎日フルタイムで働いている家庭が優先されるなど、利用に際していろいろな制限や規則があります。会社に入るには子どもを預けてないと採用されないし、かといって子どもを預けるには仕事してないと料金が払えない、という認可保育園の査定基準の問題もあります。(じゃあ認定外や民間託児に預ければと思いますが、フルタイムパートではほとんど託児代に消えるのでそれならそばにいたほうがいいなと個人的には思っています)
 
 子どもの迎えや急病時の迎えなどを考えると、正社員職は動きづらい、職種が絞られる。けれど、これからのキャリアのことを考えると正社員で就職したい。女性が働く社会には、子育ての壁があります。
 
 ここで思ったのが、「職場に子どもを連れて行くのはちょっと・・・」という考えを変えてみようということです。少しずつ増えてはいるものの、業種によっては難しく浸透していない新しい女性の働き方です。
 
 大事な幼少期に長時間離れることで発生するコミュニケーション不足は、子どもの成長にも大きく影響するそうです。保育園を増やすという従来の方法では、保育士確保の問題もあることから、私としては「それだけでいいのだろうか」と疑問が残ります。
 
 社会とのつながりを得たい、会話をしたい、じっとしていられないなどさまざまな理由はありますが、共働きが当たり前になっている昨今、働きたい人は多いのです。わがままをいうと、子どもの近くにはいたいけど働きたい! ということです。
 
 以前、こんな事業所に出会いました。子どもとママと高齢者がいるデイサービスです。なぜ子どもがいるのかというと、子育てママが子どもを連れて出勤しているのです。子育てママの働き口、核家族化の増加や高齢者の増加、それにインターネット普及によるリアルコミュニケーションの低下。これらの問題がすべて解決できるのではないかと思います。個人が集まって家族を形成するという感覚でしょうか。子どもがいることで、高齢者の心身状態の向上も期待できるそうです。異なる年齢のひとびとを混ぜてしまうことで生まれる相乗効果みたいなものが、分野によってはあるのではないかと感じました。
 
 在宅ワークや、事業所を置かない会社、先に書いた子どもと一緒に働くという選択肢も増えると、外とつながることができます。多様な世界に相応しい働き方がこれから増えていくことは、子育てママの新たな可能性を広げてくれることにつながりそうだ、と思っています。(もえもえ)
 

2016.11.30

融資先:アソシア

融資先情報:アソシア志友館(2016年11月)

 融資先「一般社団法人アソシア志友館」は月に1回、「おもしろ学校」というイベントを開催しています。これまでに社会や美術、国語などの授業が開講されてきました。主婦レンジャーなかむが、10月19日に行われた第5回目の理科の授業に参加しました!
 
 この教室では小学生から、現役の学校の先生まで皆で一緒に授業を受けます。これまでに何度か参加しているという小学生が、「楽しい授業だよ」と私に教えてくれました。大人の参加者もワクワクとしていて、授業の開始が待ちきれない様子でした。
 
 授業はいきなり人骨を組み立てることから始まりました。あぁでもないこうでもないと、大の大人が頭を突き合せて考えます。思わず「何故だろう?」と悩みこんでしまうような切り口で考える理科の定理は、小学校の時とは違う新鮮な驚きです。せっかく大人になったのにわかってないなんて、なんだかもったいなかったなと、しみじみ思ってしまいます。
講師の小笠原先生のユーモラスな語り口に、あっという間の1時間30分でした。
 

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タネもシカケもある釣り竿で小学生をからかっている最中……ではなく、これも授業の一環なのです。

 
 
11月は『ベートーベンで哲学しよう』のテーマで社会を、次回12月21日には『詩を味わう~何のために生きるのか』というテーマで国語の授業が開催される予定です。一見難解ですが興味深いテーマを、魅力ある講師の先生が毎回解りやすく教えてくださいます。また、授業の後に行われる懇親会は「給食」と呼ばれていて、さまざまな参加者と交流を深める場になっています。
 
来年からのおもしろ学校は、より参加しやすく密なものにしていく予定だということで、ますます濃い学びの場になりそうですね。アソシア志友館の映画の上映会や、小さな勉強会などの回数も増やす予定です。年内12月9日には白駒妃登美さんの講演会もあります。ぜひ公式サイトをチェックしてみてください!(なかむ)
 

2016.11.30

融資先:ひろがり

融資先情報:ひろがり(2016年11月)

 momoレンジャーのりーちゃんです。今回、初めて「子育ちデイ ひろがり」さんを訪問しました。ひろがりさんは、重い障がい(重症心身障がい)をもった子ども達のデイサービスをひらいています。まず印象的だったのが、初めのあいさつはひとりひとり目を合わせての握手。コミュニケーションを大切にしていることが伝わってきました。あとからお聞きしたことですが、重症児だからといって、命を大切にする医療的な面だけではなく、ふれあいを大切にする福祉的な面が必要だということです。
 

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 momoレンジャーが用意した絵本と楽器で音遊びをしました。子ども達はみんな感受性が豊かで、楽しんでもらえた様子でよかったです。他にも歌を歌ったり、シーツブランコをしたりしました。嬉しそうな笑顔が見られました。
必要だということです。

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 代表の丹羽さんは、食べることが主体性で、ふれあうことが社会性で、どちらも大切だというお話をされていました。障がいをもった子ども達は食べるのも一苦労。外に出るのも大変なので、さまざまな人とふれあう機会も少ないです。そんな子ども達を理解するために、研修会なども行っています。前回の研修会の様子は、ひろがりさんのブログや、momo通信で紹介されています。ぜひ研修会に参加してみてはいかがでしょうか?(りーちゃん)
 

2016.11.30

融資先:OneLife

融資先訪問:OneLife(2016年11月)

 One Lifeさんが今年3月に開設した「牧の里スポーツパーク」を訪問してきました。
 

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 One Lifeさんは、運動に特化した放課後デイサービスの事業を展開しています。牧の里の事業所は倉庫を改装して作られており、写真のように天井が高く、広々とした空間になっていました。子どもたちはここでバランスボールなどで運動をしたり、またトランポリンやプールで泳ぐために外出をしたりもします。私が訪問した10月時点では、約100名の子どもたちが登録しており、本郷と牧の里の事業所で1日約20名が利用しているとのことでした。現在、本郷の事務所は閉鎖され、事務局とともに牧の里に一本化されています。
 
 今後は、主にブラジルの子どもたちを対象とした事業所を、来年の1月に岡崎に設立するそうです。場所もほぼ決まっているとのことでした。年末には子どもたちに楽しんでもらえるイベントを企画しています。
 
 momoレンジャーとしても、今後もいろんな形で協力したいと思います。(なるぴー)
 

2016.10.31

momoレンジャー

「momoレンジャーってどんなことするの?」新加入レンジャーに聞いてみよう!

 こんにちは。momoでは現在、半年に1回のボランティアスタッフ「momoレンジャー」の募集を行っています。momoレンジャーは20代〜30代の若者を中心に、常時10〜20名のメンバーが在籍しています。週末や就業後に融資先を訪問して、Webサイトによる情報発信をしたり、融資完済時にイベントを開催したりと、幅広く活動しています。
 
 「募集説明会」に先立って、momoレンジャーの実際の活動をご紹介するべく、2016年6月に加入したばかりの新レンジャー6名に、これまでの活動などについて聞いてみました!
 

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6月に実施したmomoレンジャー合宿。半年間の活動計画を描きました。

 
 
■2016年6月加入のmomoレンジャーは、こちらの6名!(みんな、協力ありがとう!)
 
な)なるぴー:筋トレとラグビーがマイブームのさわやか弁護士。
ゆ)ゆっこ:剣道部員として日々の稽古に勤しむ大学2年生。
い)いしどん:農業をこよなく愛する政府系金融機関職員。
ち)TKG:学生団体代表や野球場のカリスマ売り子としても活躍する大学2年生。
も)もえもえ:赤ちゃんの子育てと日々の活動を両立させる子連れレンジャー。
り)りーちゃん:フェアトレード団体でも活動する卒論真っ最中の大学4年生。
 
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■質問してみました
 
・ミーティングやイベント、融資先取材に何回くらい参加しましたか?
 
な)ミーティング出席は4回、融資先のイベントに3回くらい出席しました。
ゆ)ミーティングは3回、融資先取材は1回行きました! あと日本政策金融公庫さんの広報誌の取材について行ったのが1回。
い)ミーティング2回、合宿1回、総会1回。
ち)ミーティングには最初に1回きりです。
も)月1のミーティングはほぼ参加。イベントは5回ほどでしょうか。子どもが行きやすい時間帯・場所を中心に参加しました。
り)月に1回あるミーティングには、5回中4回参加しました。融資先の完済パーティやイベントには1度ずつ参加しました。他には、どの団体に融資するか決める理事会にも2回ほど見学に行きました。
 

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→momoレンジャーは普段はメーリングリストで情報共有をしているほか、月に1回、栄付近でミーティングを行っています。また、融資先や出資者を巻き込んだイベントの企画や、定期的な融資先訪問もmomoレンジャーの重要な役割です。
 回答をみると、どのレンジャーも自身の予定などに合わせて、柔軟に参加していました。
 
 
 
・半年間でmomoに関わった時間はどれくらいでしたか?
 
な)18時間くらい。
ゆ)20時間ちょっと…?
い)頻度に差があり、ならすと2か月に1回くらい…
ち)活動自体の時間は20時間くらいです。
も)実働30時間くらいだと思います。あとはmomo通信の校正やその他自分がやることにした案件やアイデアをまとめる作業が個人的に上乗されました。子育てだけだと頭のキレが鈍るので、私にはいい刺激時間でした。
り)月に2日程度です。
 
 
→単位を指定していなかったので回答がばらばらですが(笑)、活動のペースが伝わってくるかなと思います。もっと長く活動しているレンジャーの中には、企画立案の中心になるなど、より長い時間momoに関わってくれている方もいます。より濃密にmomoに関わりたいと思えば、活躍の場はたくさんあります!
 
 
 
・具体的に、どんな活動をしましたか?
 
な)融資先イベントに参加したり、momo通信の記事を執筆した。融資先の訪問にも、これから何件か行ってみようと思います!
レンジャーとは別に、SROI測定サポーターとしても活動しています。
ゆ)融資先のイベント参加と、融資先を取材してのmomo通信の執筆。
い)ミーティングや合宿に参加させてもらいました。momoが主催するSROI測定のプロジェクトのプロボノとして活動させてもらっています。
ち)レンジャー合宿、ミーティング、総会、新規融資先お披露目会。
も)融資先の返済が完済したら行う完済イベントのお手伝い、3か月ごとに更新されるmomo通信の執筆、他メンバーの原稿の校正、個人的に気になった融資先のイベントへの参加。
り)イベントを主体となって企画したことはありませんが、当日の受付の手伝いなどをしました。他には、momo通信という、出資者向けに融資先の情報を届けるwebページの作成に関わりました。これからは、私自身も関わりのある団体と共同でイベントを企画していくことになるので楽しみです。
 

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→momoが主催する「合宿」「ミーティング」「総会」などのイベントのほか、融資先の活動や近況を知るために融資先が主催するイベントに参加したレンジャーが多数いました。また、情報発信のメディア「momo通信」の記事執筆でも多くのレンジャーが活躍しています。6名のうち2名は、「NPOの社会的価値『見える化』プログラム」でも活躍中!
 
 
 
・momoに関わった半年間で、「よかったこと」や「一番印象に残っていること」はなんですか?
 
な)さまざまな事業や団体を知ることができてよかった。
ゆ)よかったことはいろいろな立場の人のお話がきけたこと!学校では絶対出会えないような方たちの意見が聞けたことが、おもしろかったです。momoに関わって、さまざまな場所に出かけて行ったなって思います。
印象に残ったことは、momo自体の活動ではないんですが、日本政策金融公庫さんのOne Lifeさんへの取材に同行したことです。プロの方たちの取材がとても刺激になりました。当たり前ですが、手際の良さが自分と違いすぎて…。
い)さまざまな属性の人と年齢を問わず、忌憚なく話せたこと。印象に残っているのは、合宿でのインタビューゲームからの夜更けまで飲みながら話したこと!
ち)いろんな人たちに出会えたこと!
も)人の関わりが密になることや、関わりから生まれる情報量が豊富であること。参加者として応援するのではなく、momoレンジャーとして応援するというスタンスの違いが、普段私の立場ではできない取材や執筆を後押ししてくれました。どの場も楽しかったです。常に子どもを連れて参加していたので、会場内をハイハイし放題だったにも関わらず寛容な場ばかりだったのでありがたかったです。
り)よかったことは、さまざまな融資先の事業や同じmomo レンジャーと関わることで、身近な課題やそれを解決するための方法を知ることができたことです。刺激にもなりました。一番印象に残っていることは、理事会の見学をしたことです。事業を立ち上げようとしている方の話を聞いたり、どんな事業をmomoのようなNPOバンクが支援するべきかを話し合っているのは印象的でした。
 
 
→momoレンジャーとして、さまざまな出会いがあったことを挙げている方が多かったです。過去100人のmomoレンジャーを対象にアンケート調査を行った際も、「多くの人との有意義な出会いがあった」「視野が広がった」「融資先の志に間近で触れることができた」の回答が最も多かったです。(リンク:数字で見るmomoレンジャー
 
 
 
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いかがでしたでしょうか。momoレンジャーの活動について、少しでも参考になれば幸いです。興味のある方は、ぜひ「募集説明会」や「個別相談」にご参加ください!
 
(momoレンジャー たつや)
 
 

2016.08.31

イベントレポート

特集:夏休みの思い出 ~上清水さんの完済記念パーティ~

 「山の日」に始まった今年のお盆休みの真っただ中。8月13日(土)の高山は雲ひとつない晴天に恵まれ、融資先「上清水信男さん」の完済記念パーティーは楽しいイベントとなりました!
 
 
■夏野菜の収穫祭! と焼き野菜!
 上清水さんは高山で有機農業をされており、よりよい野菜を人に提供したい、そして子どもたちに本当においしい野菜の味を知ってもらいたい、との思いを胸にたくさんの農作物を育てています。今回のイベントでは、私たちも上清水さんの育てた野菜を直接自分たちの手で収穫し、新鮮そのものの野菜を焼いたりしてみんなで食べました。
 

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 収穫する作業中はとにかく暑かった…、のですが、ツヤツヤのナスや赤々と実ったトマトを見ては子どもたちも大人たちも大はしゃぎ。「早い者勝ちだよー。」と言われると子どもたちが我先にと獲りに走る姿には元気をもらいました。
 

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 私がそれ以上に印象的だったのは、参加した子どもたちがバーベキューで、「おいしい。おいしい。いつものとは全然違う!」と言って喜んだ様子で次々に野菜を食べていた姿です。彼らは普段、スーパーの野菜を食べることはないそうで、やはり自然のちからでできた野菜には感動できるうまさがあったのだと思います。私たち大人から見ても、自分の手で収穫する作業すら貴重な体験だったのが、夏らしく、焼いて食べるとなればそれは格別なものでした。
 

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■幸せの輪
 イベントの終盤には、momoの融資先「一般社団法人OneLife」の鈴木さんに加え、高山で長年まちづくりに携わっている「NPO法人まちづくりスポット」の竹内さんも見え、さらには上清水さんの息子さんの同級生が、息子さんの結婚式のビデオレターを撮りに来るなど人が人を呼び、盛大なパーティとなりました。幸せな報告続きでみんながとても明るい笑顔になりました。そして今回、上清水さんが日ごろから言われている、「人のつながり」の大切さと、またそのひろがりの可能性を強く感じ、私たちmomoとしても、もっともっとこうした企画を行って「人のつながり」に一役買っていけるといいなと思っています。
 

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 上清水さんは今回で完済となりますが、これからもmomoに何かしてもらえる機会があるといい、といったようなことを話されていたので、区切りをつけずに関わっていくといいかもしれません。
 
 だからこそ、ぜひ参加されていないみなさんや他の出資者さんにも、また上清水さんのところで野菜をおいしく食べてもらえれば、そんな機会があれば嬉しいですね。
 
 いや~それにしても、野菜がおいしかった!今年の夏一番の夏らしい思い出です。(きた)
 

2016.08.31

融資先:ひろがり

融資先情報:ひろがり(2016年8月)

 8月11日(木・祝)、久しぶりにひろがりの訪問に行くことができました。今回も絵本の読み聞かせをしたうえで子どもたちと交流しました。今回は夏真っ盛りということで、衣装を身に着け一緒にフラダンスを踊りました。いつもながら子どもたちの笑顔に癒されました。
 

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 今回の訪問は、9月に開催されるひろがり主催イベントの「わくわくプロジェクト」についての詳細を聞くためでもありました。医療ケアを必要とする重度の障がい児に「食べること」「ふれあうこと」を無理なく育みあうイベント。ただのデイサービスでなく、子どもたちの生きる力を育むひろがりならではのイベントに期待しつつ、ぜひmomoレンジャーとしてお手伝いをしなくては、と思うのでした。(はなぽん)
 

2016.08.31

融資先:OneLife

融資先情報:OneLife(2016年8月)

 今年3月に「One Life」さんが2つ目の事業所、「牧の里スポーツパーク」を開設されました!倉庫を新しく改装した天井の高い、とっても広びろとした空間です。年齢の高い、大きい子どもものびのびと遊んでいます。
 

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さらに牧の里の入り口には「One Life」さんの名前が入った世界で1つだけの自動販売機が!! ぜひ行ってみてはいかがでしょう?
 

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 子どもたちが夏休みに入る7、8月は大忙し。朝から子どもたちを迎え、職員さんは1日中てんてこ舞いです。そんな7月の終わりに、100人以上が集まった大規模なバーベキューが行われました。「One Life」さんが運営するサッカークラブの子どもや障害を持った子ども、在日ブラジル人の子ども達も参加し、さまざまな人との交流の場となりました。(ゆっこ)
 

2016.08.31

融資先:スピリット

融資先情報:スピリット(2016年8月)

 高山・丹生川で完熟堆肥(下記写真)を作っている株式会社スピリットさん。循環型社会を実現する堆肥事業は各方面から高い評価を受けており、今年の4月には飛騨・高山さるぼぼ結ファンド投資事業有限責任組合からの3億2,600万円の融資(リンク)が決定しました。飛騨牛の牛舎を堆肥製造用のプラントやストックヤードに改修する作業を控え、代表の藤原さんは現在も大忙しです。
 

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農業部門の優秀なスタッフさんがご家庭の事情で退職されてしまい、「縁のある人をお待ちしています」とのこと。単に農業やパーマカルチャーに興味があるというだけでなく、深い「生命観」と科学的な考え方をもち、「いまの有機農業の1歩先をいきたい」と考えていらっしゃる方には、おすすめの環境です。募集ページはこちら!(たつや)
 
※藤原さんの「生命観」は、こちらのロングインタビューで紹介されています。
https://sharethelove.jp/pioneers/takashi-fujiwara/
 

2016.08.31

融資先:N-mark

新規融資先紹介「N-mark」

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 momoの第58番目の融資先(つなぎ融資)となるN-markの事業、中川運河リミコライン・アート・プロジェクトは、アートによる地域の魅力再発見を目的とする事業です。このプロジェクトはアートという手法を用いて、運河に関わる人々の思い、運河の魅力、新たな発見や感動を目に見える”カタチ”にしていきたい、そんな思いから2014年に始まりました。
 
 舞台は名古屋地域における中心的な水上輸送路として大活躍した中川運河。現在ではピーク時の約2%まで稼働率が減少し、一線を退いた運河。momoレンジャーまなみんの地元でもあります。
 

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代表の武藤さん。

 
 
 プロジェクトの代表武藤さんは、この中川運河の畔で発見した「秘密基地」中川運河アート&リサーチラボを拠点にみなさんとともに、水辺空間を活用したアートな実験や経験を積み重ね、運河、水辺のある環境を生活のリズムの中に取り戻して行きたいと考えています。合言葉は、「みんなで考え、みんなで作るアート。」
この言葉どおり、ここではフィールドワークをしたり、運河を使ったゲームを考えたり、人が乗れる船を作ったり、いろいろなプロセスに関わることができます。
 

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キャプション:船作りの様子。

 
 
 私も、とある日のワークショップに実際に参加させていただきました。
 
 
■つくろう! 人造石ワークショップ
 

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 コンクリート技術が普及する以前、中川運河や名古屋港の築港時に人造石(長七たたき)と言われる技術が使われていました。この技術は土と石灰と水を混ぜて突き固めるとコンクリートよりも丈夫で耐久性も100年以上になるというもの。そんな人造石を型に流し、丈夫で草木との相性もバッチリのプランターを作っちゃおう! というワークショップです。
 

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まずは種作り。

 
 
 サバ土に水、石灰、スサ(藁)、海藻でできた糊を少し加えて機械で混ぜます。ブルンブルン震える機械のグリップをおそるおそる掴む子供。こんな体験もなかなかできない貴重な体験かもしれませんね。
 

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混ぜ終えた種を紙でできた型に少しずつ流し込み、木材などで突き固めていきます。これを繰り返します。

 
 

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圧が均一になるように回りながらひたすら突きます。大人も子どもも夢中。

 
 

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顔料で種に色付けしたり、周辺に石を入れモザイクのような模様を出したり。アレンジは自由自在。

 
 
 当日は炎天下の中、京都からの庭師ご一家や東京のガーデナー、アーティスト、会社帰りのサラリーマンも参加していて、ワイワイととても盛り上がりました。こんな風にいろんな地域に暮らす、いろいろなセクターの方が水辺の秘密基地に集って共に何かを作り合えること。それだけでとても価値のあることだなと地元在住の私は思います。プランターの出来上がりは約一週間後。楽しみです♩(まなみん)
 
 

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後期:こちらが一週間経過したプランターです。前よりも乾燥し、白くなっていましたー。これから屋外にさらし強度を上げていくとのことですー!

 
 
 
リンク:中川運河リミコライン・アートプロジェクト(公式FBページ)