momo

2016.10.31

momoレンジャー

「momoレンジャーってどんなことするの?」新加入レンジャーに聞いてみよう!

 こんにちは。momoでは現在、半年に1回のボランティアスタッフ「momoレンジャー」の募集を行っています。momoレンジャーは20代〜30代の若者を中心に、常時10〜20名のメンバーが在籍しています。週末や就業後に融資先を訪問して、Webサイトによる情報発信をしたり、融資完済時にイベントを開催したりと、幅広く活動しています。
 
 「募集説明会」に先立って、momoレンジャーの実際の活動をご紹介するべく、2016年6月に加入したばかりの新レンジャー6名に、これまでの活動などについて聞いてみました!
 

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6月に実施したmomoレンジャー合宿。半年間の活動計画を描きました。

 
 
■2016年6月加入のmomoレンジャーは、こちらの6名!(みんな、協力ありがとう!)
 
な)なるぴー:筋トレとラグビーがマイブームのさわやか弁護士。
ゆ)ゆっこ:剣道部員として日々の稽古に勤しむ大学2年生。
い)いしどん:農業をこよなく愛する政府系金融機関職員。
ち)TKG:学生団体代表や野球場のカリスマ売り子としても活躍する大学2年生。
も)もえもえ:赤ちゃんの子育てと日々の活動を両立させる子連れレンジャー。
り)りーちゃん:フェアトレード団体でも活動する卒論真っ最中の大学4年生。
 
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■質問してみました
 
・ミーティングやイベント、融資先取材に何回くらい参加しましたか?
 
な)ミーティング出席は4回、融資先のイベントに3回くらい出席しました。
ゆ)ミーティングは3回、融資先取材は1回行きました! あと日本政策金融公庫さんの広報誌の取材について行ったのが1回。
い)ミーティング2回、合宿1回、総会1回。
ち)ミーティングには最初に1回きりです。
も)月1のミーティングはほぼ参加。イベントは5回ほどでしょうか。子どもが行きやすい時間帯・場所を中心に参加しました。
り)月に1回あるミーティングには、5回中4回参加しました。融資先の完済パーティやイベントには1度ずつ参加しました。他には、どの団体に融資するか決める理事会にも2回ほど見学に行きました。
 

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→momoレンジャーは普段はメーリングリストで情報共有をしているほか、月に1回、栄付近でミーティングを行っています。また、融資先や出資者を巻き込んだイベントの企画や、定期的な融資先訪問もmomoレンジャーの重要な役割です。
 回答をみると、どのレンジャーも自身の予定などに合わせて、柔軟に参加していました。
 
 
 
・半年間でmomoに関わった時間はどれくらいでしたか?
 
な)18時間くらい。
ゆ)20時間ちょっと…?
い)頻度に差があり、ならすと2か月に1回くらい…
ち)活動自体の時間は20時間くらいです。
も)実働30時間くらいだと思います。あとはmomo通信の校正やその他自分がやることにした案件やアイデアをまとめる作業が個人的に上乗されました。子育てだけだと頭のキレが鈍るので、私にはいい刺激時間でした。
り)月に2日程度です。
 
 
→単位を指定していなかったので回答がばらばらですが(笑)、活動のペースが伝わってくるかなと思います。もっと長く活動しているレンジャーの中には、企画立案の中心になるなど、より長い時間momoに関わってくれている方もいます。より濃密にmomoに関わりたいと思えば、活躍の場はたくさんあります!
 
 
 
・具体的に、どんな活動をしましたか?
 
な)融資先イベントに参加したり、momo通信の記事を執筆した。融資先の訪問にも、これから何件か行ってみようと思います!
レンジャーとは別に、SROI測定サポーターとしても活動しています。
ゆ)融資先のイベント参加と、融資先を取材してのmomo通信の執筆。
い)ミーティングや合宿に参加させてもらいました。momoが主催するSROI測定のプロジェクトのプロボノとして活動させてもらっています。
ち)レンジャー合宿、ミーティング、総会、新規融資先お披露目会。
も)融資先の返済が完済したら行う完済イベントのお手伝い、3か月ごとに更新されるmomo通信の執筆、他メンバーの原稿の校正、個人的に気になった融資先のイベントへの参加。
り)イベントを主体となって企画したことはありませんが、当日の受付の手伝いなどをしました。他には、momo通信という、出資者向けに融資先の情報を届けるwebページの作成に関わりました。これからは、私自身も関わりのある団体と共同でイベントを企画していくことになるので楽しみです。
 

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→momoが主催する「合宿」「ミーティング」「総会」などのイベントのほか、融資先の活動や近況を知るために融資先が主催するイベントに参加したレンジャーが多数いました。また、情報発信のメディア「momo通信」の記事執筆でも多くのレンジャーが活躍しています。6名のうち2名は、「NPOの社会的価値『見える化』プログラム」でも活躍中!
 
 
 
・momoに関わった半年間で、「よかったこと」や「一番印象に残っていること」はなんですか?
 
な)さまざまな事業や団体を知ることができてよかった。
ゆ)よかったことはいろいろな立場の人のお話がきけたこと!学校では絶対出会えないような方たちの意見が聞けたことが、おもしろかったです。momoに関わって、さまざまな場所に出かけて行ったなって思います。
印象に残ったことは、momo自体の活動ではないんですが、日本政策金融公庫さんのOne Lifeさんへの取材に同行したことです。プロの方たちの取材がとても刺激になりました。当たり前ですが、手際の良さが自分と違いすぎて…。
い)さまざまな属性の人と年齢を問わず、忌憚なく話せたこと。印象に残っているのは、合宿でのインタビューゲームからの夜更けまで飲みながら話したこと!
ち)いろんな人たちに出会えたこと!
も)人の関わりが密になることや、関わりから生まれる情報量が豊富であること。参加者として応援するのではなく、momoレンジャーとして応援するというスタンスの違いが、普段私の立場ではできない取材や執筆を後押ししてくれました。どの場も楽しかったです。常に子どもを連れて参加していたので、会場内をハイハイし放題だったにも関わらず寛容な場ばかりだったのでありがたかったです。
り)よかったことは、さまざまな融資先の事業や同じmomo レンジャーと関わることで、身近な課題やそれを解決するための方法を知ることができたことです。刺激にもなりました。一番印象に残っていることは、理事会の見学をしたことです。事業を立ち上げようとしている方の話を聞いたり、どんな事業をmomoのようなNPOバンクが支援するべきかを話し合っているのは印象的でした。
 
 
→momoレンジャーとして、さまざまな出会いがあったことを挙げている方が多かったです。過去100人のmomoレンジャーを対象にアンケート調査を行った際も、「多くの人との有意義な出会いがあった」「視野が広がった」「融資先の志に間近で触れることができた」の回答が最も多かったです。(リンク:数字で見るmomoレンジャー
 
 
 
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いかがでしたでしょうか。momoレンジャーの活動について、少しでも参考になれば幸いです。興味のある方は、ぜひ「募集説明会」や「個別相談」にご参加ください!
 
(momoレンジャー たつや)
 
 

2016.08.31

イベントレポート

特集:夏休みの思い出 ~上清水さんの完済記念パーティ~

 「山の日」に始まった今年のお盆休みの真っただ中。8月13日(土)の高山は雲ひとつない晴天に恵まれ、融資先「上清水信男さん」の完済記念パーティーは楽しいイベントとなりました!
 
 
■夏野菜の収穫祭! と焼き野菜!
 上清水さんは高山で有機農業をされており、よりよい野菜を人に提供したい、そして子どもたちに本当においしい野菜の味を知ってもらいたい、との思いを胸にたくさんの農作物を育てています。今回のイベントでは、私たちも上清水さんの育てた野菜を直接自分たちの手で収穫し、新鮮そのものの野菜を焼いたりしてみんなで食べました。
 

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 収穫する作業中はとにかく暑かった…、のですが、ツヤツヤのナスや赤々と実ったトマトを見ては子どもたちも大人たちも大はしゃぎ。「早い者勝ちだよー。」と言われると子どもたちが我先にと獲りに走る姿には元気をもらいました。
 

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 私がそれ以上に印象的だったのは、参加した子どもたちがバーベキューで、「おいしい。おいしい。いつものとは全然違う!」と言って喜んだ様子で次々に野菜を食べていた姿です。彼らは普段、スーパーの野菜を食べることはないそうで、やはり自然のちからでできた野菜には感動できるうまさがあったのだと思います。私たち大人から見ても、自分の手で収穫する作業すら貴重な体験だったのが、夏らしく、焼いて食べるとなればそれは格別なものでした。
 

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■幸せの輪
 イベントの終盤には、momoの融資先「一般社団法人OneLife」の鈴木さんに加え、高山で長年まちづくりに携わっている「NPO法人まちづくりスポット」の竹内さんも見え、さらには上清水さんの息子さんの同級生が、息子さんの結婚式のビデオレターを撮りに来るなど人が人を呼び、盛大なパーティとなりました。幸せな報告続きでみんながとても明るい笑顔になりました。そして今回、上清水さんが日ごろから言われている、「人のつながり」の大切さと、またそのひろがりの可能性を強く感じ、私たちmomoとしても、もっともっとこうした企画を行って「人のつながり」に一役買っていけるといいなと思っています。
 

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 上清水さんは今回で完済となりますが、これからもmomoに何かしてもらえる機会があるといい、といったようなことを話されていたので、区切りをつけずに関わっていくといいかもしれません。
 
 だからこそ、ぜひ参加されていないみなさんや他の出資者さんにも、また上清水さんのところで野菜をおいしく食べてもらえれば、そんな機会があれば嬉しいですね。
 
 いや~それにしても、野菜がおいしかった!今年の夏一番の夏らしい思い出です。(きた)
 

2016.08.31

融資先:ひろがり

融資先情報:ひろがり(2016年8月)

 8月11日(木・祝)、久しぶりにひろがりの訪問に行くことができました。今回も絵本の読み聞かせをしたうえで子どもたちと交流しました。今回は夏真っ盛りということで、衣装を身に着け一緒にフラダンスを踊りました。いつもながら子どもたちの笑顔に癒されました。
 

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 今回の訪問は、9月に開催されるひろがり主催イベントの「わくわくプロジェクト」についての詳細を聞くためでもありました。医療ケアを必要とする重度の障がい児に「食べること」「ふれあうこと」を無理なく育みあうイベント。ただのデイサービスでなく、子どもたちの生きる力を育むひろがりならではのイベントに期待しつつ、ぜひmomoレンジャーとしてお手伝いをしなくては、と思うのでした。(はなぽん)
 

2016.08.31

融資先:OneLife

融資先情報:OneLife(2016年8月)

 今年3月に「One Life」さんが2つ目の事業所、「牧の里スポーツパーク」を開設されました!倉庫を新しく改装した天井の高い、とっても広びろとした空間です。年齢の高い、大きい子どもものびのびと遊んでいます。
 

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さらに牧の里の入り口には「One Life」さんの名前が入った世界で1つだけの自動販売機が!! ぜひ行ってみてはいかがでしょう?
 

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 子どもたちが夏休みに入る7、8月は大忙し。朝から子どもたちを迎え、職員さんは1日中てんてこ舞いです。そんな7月の終わりに、100人以上が集まった大規模なバーベキューが行われました。「One Life」さんが運営するサッカークラブの子どもや障害を持った子ども、在日ブラジル人の子ども達も参加し、さまざまな人との交流の場となりました。(ゆっこ)
 

2016.08.31

融資先:スピリット

融資先情報:スピリット(2016年8月)

 高山・丹生川で完熟堆肥(下記写真)を作っている株式会社スピリットさん。循環型社会を実現する堆肥事業は各方面から高い評価を受けており、今年の4月には飛騨・高山さるぼぼ結ファンド投資事業有限責任組合からの3億2,600万円の融資(リンク)が決定しました。飛騨牛の牛舎を堆肥製造用のプラントやストックヤードに改修する作業を控え、代表の藤原さんは現在も大忙しです。
 

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農業部門の優秀なスタッフさんがご家庭の事情で退職されてしまい、「縁のある人をお待ちしています」とのこと。単に農業やパーマカルチャーに興味があるというだけでなく、深い「生命観」と科学的な考え方をもち、「いまの有機農業の1歩先をいきたい」と考えていらっしゃる方には、おすすめの環境です。募集ページはこちら!(たつや)
 
※藤原さんの「生命観」は、こちらのロングインタビューで紹介されています。
https://sharethelove.jp/pioneers/takashi-fujiwara/
 

2016.08.31

融資先:N-mark

新規融資先紹介「N-mark」

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 momoの第58番目の融資先(つなぎ融資)となるN-markの事業、中川運河リミコライン・アート・プロジェクトは、アートによる地域の魅力再発見を目的とする事業です。このプロジェクトはアートという手法を用いて、運河に関わる人々の思い、運河の魅力、新たな発見や感動を目に見える”カタチ”にしていきたい、そんな思いから2014年に始まりました。
 
 舞台は名古屋地域における中心的な水上輸送路として大活躍した中川運河。現在ではピーク時の約2%まで稼働率が減少し、一線を退いた運河。momoレンジャーまなみんの地元でもあります。
 

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代表の武藤さん。

 
 
 プロジェクトの代表武藤さんは、この中川運河の畔で発見した「秘密基地」中川運河アート&リサーチラボを拠点にみなさんとともに、水辺空間を活用したアートな実験や経験を積み重ね、運河、水辺のある環境を生活のリズムの中に取り戻して行きたいと考えています。合言葉は、「みんなで考え、みんなで作るアート。」
この言葉どおり、ここではフィールドワークをしたり、運河を使ったゲームを考えたり、人が乗れる船を作ったり、いろいろなプロセスに関わることができます。
 

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キャプション:船作りの様子。

 
 
 私も、とある日のワークショップに実際に参加させていただきました。
 
 
■つくろう! 人造石ワークショップ
 

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 コンクリート技術が普及する以前、中川運河や名古屋港の築港時に人造石(長七たたき)と言われる技術が使われていました。この技術は土と石灰と水を混ぜて突き固めるとコンクリートよりも丈夫で耐久性も100年以上になるというもの。そんな人造石を型に流し、丈夫で草木との相性もバッチリのプランターを作っちゃおう! というワークショップです。
 

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まずは種作り。

 
 
 サバ土に水、石灰、スサ(藁)、海藻でできた糊を少し加えて機械で混ぜます。ブルンブルン震える機械のグリップをおそるおそる掴む子供。こんな体験もなかなかできない貴重な体験かもしれませんね。
 

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混ぜ終えた種を紙でできた型に少しずつ流し込み、木材などで突き固めていきます。これを繰り返します。

 
 

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圧が均一になるように回りながらひたすら突きます。大人も子どもも夢中。

 
 

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顔料で種に色付けしたり、周辺に石を入れモザイクのような模様を出したり。アレンジは自由自在。

 
 
 当日は炎天下の中、京都からの庭師ご一家や東京のガーデナー、アーティスト、会社帰りのサラリーマンも参加していて、ワイワイととても盛り上がりました。こんな風にいろんな地域に暮らす、いろいろなセクターの方が水辺の秘密基地に集って共に何かを作り合えること。それだけでとても価値のあることだなと地元在住の私は思います。プランターの出来上がりは約一週間後。楽しみです♩(まなみん)
 
 

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後期:こちらが一週間経過したプランターです。前よりも乾燥し、白くなっていましたー。これから屋外にさらし強度を上げていくとのことですー!

 
 
 
リンク:中川運河リミコライン・アートプロジェクト(公式FBページ)

2016.08.31

融資先:しん

特集: 円卓会議は気づきの場!(一般社団法人しん)

 気象庁が梅雨明けを発表した7月18日(月・祝)、名古屋市天白区にある平針小学校で、一般社団法人しんが主催する地域円卓会議@名古屋が開かれました。
 
 一般社団法人しんは、momoが2013年に融資を行い、今年の5月に無事完済をした団体です。地域円卓会議は、「地域社会から排除されない環境作り」を目的に、多様な人々が自由に意見交換を行う「場」として定期的に開かれおり、今回の地域円卓会議は12回目で、22名の方が参加しました。
 
 地域円卓会議は、参加者の自己紹介から始まります。普段何をしているのか、どういう経緯でここに来たのか。1人につき3分間ほど話しました。今回の会議では、大学生、会社員、介護士、保育士、弁護士、NPO運営者など、実に多様な人達が集まりました。お互いのことを知らなければ、自由な議論ができない、という考えがあるようで、自己紹介だけで1時間以上の時間が設けられていました。今回は、参加者の提案により、各参加者の夢について2分間ずつ話し合うことになりました。実に柔軟な運営です。
 
 そして、休憩を挟んだ後、テーマ毎にグループを作り、意見交換をしました。テーマは、(1)高齢者、(2)精神・発達障害者、(3)貧困、(4)ニート・引きこもり、(5)いじめ・不登校です。
 

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 私は、(4)ニート・引きこもりグループに手を挙げて参加しました。グループ内では、各々が抱いているニート・引きこもりのイメージについて意見を出した後に、フリートークという流れで意見交換を進めていくことになりました。
 
 私は、当初、ニートや引きこもりの人たちは、外に出る気になれない人や外に出る気はあるけどそのための力がない人、というイメージを持っていました。しかし、他の参加者からは、私がイメージしているように追い込まれてニート・引きこもりになった人ももちろんいますが、自ら進んでニート・引きこもりになる人もいるのではないかという意見が出されました。この意見については目から鱗でした。その後、自ら望んでニート・引きこもりをしている人に対して、「でも、しかし」とメッセージを掛けるにはどうすれば良いのか、引きこもりから外に出られるようになったきっかけはどのようなものがあるか(参加メンバーの体験談)などに話が広がり、多くの気づきを得ることができました。
 
 最後に発表の場があり、各グループが話しあった内容をみんなで共有しました。
 
 地域円卓会議は、月に1回のペースで、主に名古屋市内で開かれています。参加した方それぞれが気付きを得られるイベントだと思います。みなさんも参加されてみてはいかがでしょうか。(なるぴー)
 

2016.08.31

イベントレポート

特集:「momo定時総会&アソシア志友館お披露目会」レポート

 2016年7月23日(土)、日本陶磁器センター多目的ホールにて、momoの第11回定時総会と、アソシア志友館のお披露目会が開催されました! 強い日差しの照り付ける中、出資者、融資先、momoレンジャーなどが参加し、外の陽気に負けない熱い開催となりました。
 
 momoは出資者、融資先、momoレンジャー、理事……どこか一つが決定権を持つのでなく、関わる人たちみんなで合意する、ということに重きをおく団体です。だからこそ出資者の方に、momoの「これまでの1年間の活動」を知っていただくと同時に、「これからの1年間の活動」の合意を得ることを目的にする定時総会は重要なイベントです。より多くの出資者の方に参加していただくこと、総会における全議決権の8割以上の行使を目標にしていることも、それが理由です。
私は初めての参加でしたが、いろいろなバックグラウンドを持っていらっしゃる出資者の方とお話をすることができて、とても刺激を受けると同時に、momoレンジャーとしてmomoに関する質問に答えられない勉強不足も痛感してしまいました。
 

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役員の選出も行われました。今回、新任の役員は4名です。応援しましょう!

 
 
 さて、そのあとお披露目会が行われた一般社団法人アソシア志友館は、2016年2月に融資を決定した融資先で、アソシア名古屋ターミナル元支配人の柴田秋雄さんと志を同じくするみなさんが、世の中をよくするために集まった団体です。参加者の自己紹介を経て、アソシア志友館の紹介映像を拝見しました。
 

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 映像が始まった瞬間、あ、ここかぁ、と昔の名古屋駅前を懐かしく思い出していました。そこに映っているホテルの喫茶店は、そのざわめきを含めてとても居心地がよくて、私はよく長居をしていたんです。そのカフェで働いていた、ある接客スタッフの女性のお話はとても印象的でした。耳の聞こえない彼女を周りがフォローすることで、その方本人だけでなく、周りも成長するというお話です。また、できることなら祖父母と一緒に住む、頼みごとはせずありがとうと言う、人の奥行きを伸ばすのが会社であるなど、柴田さんの哲学はとても優しくて厳しいものでした。
 
 柴田さんのおっしゃる「人とのつながり」は「人を信じること」が根本にあります。自分がベストを尽くしてこそ「人を信じる」に足る自分になれるのではと、考えてしまいました。なかなかできないことですが、私もそうありたいと思います。
 
 定時総会がどのようなイベントなのか、今回参加するまではいまいちピンときていませんでした。実際に参加してみると、決算や予算、経営状況の説明だけでなく、出資者の方がどんな思いやきっかけで出資されているのかうかがうことができ、自分が参加しているこのmomoという団体の重みを感じることができました。
 
 今年は助成金を予算に計上しないなど、予算の編成にも大きな変化が見られます。来年、この予算書がどうなっているのか、momoレンジャーはどのような形でmomoに参加しているのか、次回の第12回定時総会でぜひ確かめてみてください!(なかむ)

2016.08.31

社会をよくする話

連載:社会をよくする話(第21回)

「お金や時間のおすそわけ」
 
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高橋里加子(たかはし・りかこ):大学4年生、農学部。国際協力に興味を持ち、様々な講座を受けているうちに、もっと身近にも問題はたくさんあり、自分の生活が社会に直接影響を与えていることに気がつく。自分ができること、やるべきことを模索中…。

 
 
 momoレンジャーのりーちゃんです。今回のテーマは、「お金や時間のおすそわけ」です。
 
 私は現在、貧困家庭の子どもに教育支援をする団体に関わっています。私がこの問題を知ったのは、2014年に厚生労働省により子どもの6人に1人が貧困家庭にあると発表され、メディアに取り上げられるようになったときからです。現在は、受験対策等の教育支援だけでは足りなく、給付型奨学金の必要性が叫ばれていますよね。奨学金を利用している学生を知っているので、私自身、身近に感じる問題でもあります。
 
 私が関わる団体の主な活動は、貧困家庭が対象の格安(家庭によっては無料)の学習教室の運営や、家庭教師の派遣です。ポスティングにより対象となる子どもを集めるため、生活保護世帯に限らず、生活保護を受けられずに苦しんでいる家庭の子どもも教育を受けることができます。講師を務めるのは全員ボランティアです。私自身は、直接この事業に関わっているわけではありませんが、必要な人のために、時間がある人が時間を割いて活動する仕組みにとても共感しています。
 
 奨学金の仕組みの改善の必要性についても、ひしひしと感じるものがあります。奨学金を得るために、優秀な成績を修めるのに必死な学生や、交通費などを稼ぐためにアルバイトに必死になり、講義中に眠っている学生を知っています。少子化が進む中、お金があるヒトだけで社会をまわすのは大変です。経済的な心配をすることなく、自分のことはもちろん日本の将来のことを考えて学べる環境をつくる必要があると思います。生活保護と同様に、むやみにばら撒けばいいわけではないので、対象の学生を選定するのは難しいとは思うけれど、直接目に見える形で貸与・給付する形ができあがれば良いと思います。
 
 また、認定NPO法人や公益社団法人への寄付は、税金の控除を受けることができます。寄付することが自分の利益にもつながることで、、より支援する価値を感じられるのではないでしょうか。
 
 momoにお金を預けて地域に貢献する活動を応援するように、目に見える形で時間やお金をおすそわけすることで、時間やお金のよい循環につながってほしいものです。
 

2016.08.30

出資者訪問

出資者訪問(第5回):吉岡あずみさん

momoを志金で応援いただいている出資者の思いの少し奥にお邪魔するこの企画。今回は、学生時代に出資をはじめたという吉岡 あずみさん(20代)。今年で出資歴7年の、元momoレンジャーです。
 

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吉岡さんのように、momoの出資者にはかなり長くお付き合いいたいている出資者が実は結構いるのです。その理由を、現代の多様なコミュニティのひとつとしてのmomoから、今回は考えてみることにします。
 
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momoを知ったきっかけは、NGO系のイベントに行ったときだそうです。もともとボランティア活動などに興味があったという吉岡さん。
 
-出資してだいぶ長いですよね。どんな思いから出資されたんですか?-
人とのつながりや出会いを通じて、社会の課題や関係を変えていくmomoのあり方に共感を覚えたからかもしれない。いつの時代も人とのつながりは重要なものであると思うけど、今はそれがとても希薄なものになっていると思います。学校だけ、会社だけ、極端な話家族だけ、もしそれがなくなったらどこに新たな居場所を見出すのか。居場所探しを、居場所がなくなってから探すのか?
 
momoは、出資というかたちではあるけれど、それだけではない、出資した先の人との関わりが生まれるところにひとつの良さがあると思います。
 
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吉岡さんは仕事のかたわら、仲間と農業をしているそうです。その仲間とはなんと、momoのつながりで出会った人とのこと。同じコミュニティだと情報が偏りがちになりますが、momoの出資者にはあらゆる立場の人がよい意味でごちゃまぜになっています。
 
そこから広がる立場や想い、考え、仲間、アイデア、意識・・・吉岡さんの活動のように、志高い仲間が見つかるかもしれません。同じ思いの仲間が見つかるかもしれません。
 
NPOバンクであるコミュニティ・ユース・バンクmomoは、「強い人も弱い人も気持ちよく生きていけるコミュニティ」であると筆者の私は感じます。ここで指す「強い人」「弱い人」は、単純な能力や成果だけではなく、もっと幅広い定義です。人を想う心がmomoへの出資というかたちになり、それが人とのつながりというかたちになって返ってくる。
 
momoはそんな存在ではないかと、インタビューをしていて感じました。(もえもえ)