momo

2016.05.31

社会をよくする話

連載:社会をよくする話(第20回)

「ITエンジニアがキャリアアップ目的のついでに社会もよくする話」
 
4
 
佐川謙太(さがわけんた):もともとウェブ制作会社で働いており、現在はネット通販をメインにおこなうレコード屋の店員。「普段関わることのない人と交流したい」と思い、momoレンジャーになる。

 
 
momoレンジャーのさがわです。今回のテーマは、ITエンジニアが社会をよくする話です。
 
momoレンジャーになるまでは、社会問題に対して向き合っている人が周りにあまりいませんでした。もちろん今の仕事をとおして人々の生活を豊かにしたい、という思いで仕事をしていますが、「社会問題を解決する」という考え方は、自分にとってもあまり馴染みがありませんでした。
 
最近はボランティアなどに積極的に参加する人が増えているそうですが、まだまだ私の周りでは、聞くことはありません。なぜなのでしょうか。まだまだ社会問題を解決する行為というのが、仰々しく、他人事で、時間やお金に余裕のある人がするイメージが強いからなのではないかと思います。しかし自分は最近、とあるトラブルに巻き込まれたことをきっかけに、社会問題に対する姿勢が少し変わりました。
 
 
■ビッグデータ x ITエンジニアの可能性
 
つい先日、車対車の交通事故に遭いました。どうすれば避けられたのか、と考えていたところ、「事故多発エリアで、スマホから警報音が鳴って事故を予防するしくみ」を思いつきました。
 
同様のサービスはないかと調べみたところ、ホンダが提供している「SAFETY MAP」という無料サービスでは、車に搭載されているナビから集めた急ブレーキのデータやユーザーの投稿により危険箇所を割り出し、注意喚起を促しているということを知りました。あくまで地図だけで特に警報機能はなかったです。(ちなみに、先日私が事故にあった箇所をホンダのサービスで検索したところ、ばっちり事故多発エリアに登録されていました。)
 
また、国交省では、車の走行経路や速度、渋滞情報などのデータを送受信できるETC2.0というサービスがあり、そのデータを活用して危険箇所を割り出し、事前に事故を防ぐ取り組みがなされているそうです。いわゆる「ビッグデータ」の活用です。
 
少し技術的な話をしますと、GoogleMapには座標点を読みこませることができるので、もしこのような危険箇所の座標点がオープンソース化されれば、GoogleMapのデータと少しの手間で危険箇所を警報で知らせるサイトやアプリが作れるかもしれません。
 
 
■余裕のない人が私欲のために
 
今回は実際に自分がトラブルに巻き込まれて、あったら便利なものに気付くことができましたが、私はお金にも時間にも余裕のない人間。もし上記のようなサービスを作るとなると、どうすれば実現できるのか。私が従事しているウェブ業界では転職が多いため、実績づくりやスキルアップのために個人でウェブ制作を請け負っている人が多くいます。そしてそんな案件をとおして人脈を拡げ、知り合ったデザイナーやプログラマーたちにアドバイスやサポートを求めるといったことができます。
 
今回の事故をとおして、社会問題を少しでも解決するサービスやウェブ制作にそのような時間や人脈を費やしてもいいのではないかと考えました。もちろん本業があるので、忙しければそれぞれの得意分野に分業しながら。
 
制作過程はスキルアップにつながり、みんなで作ったものがヒットすればもちろん実績になります。社会にとっても自分達にとってもWin-Winです。
 
 
■ITエンジニアがキャリアアップついでに社会もよくする「おいしい」仕組みは、既にありました
 
「シビックテック」という言葉をご存知でしょうか? シビックテックとは、市民がテクノロジーを活用しながら地域の課題を解決することです。そんなシビックテックの成功事例として、Code for Americaがあります。この事例では、フェローシップと呼ばれる、全米中から応募してきたITエンジニアを自治体に送り込み、ITを使って地域課題を解決する一年間のプログラムを実施しています。競争率の激しさから、フェローに選ばれるだけでも実績になる上、解決した課題や制作したものはメディアでも広くとりあげられます。つまり、社会にとっても自分たちにとってもWin-Winな関係が、ここにはあるわけです。
 
今後、ETC2.0などの行政が収集しているデータがオープンになるにつれ、Code for Americaのような仲介がなくても、個人の実績づくりのためにITエンジニアが隙間時間に社会問題を解決する時代が来るのではないでしょうか。
 

2016.05.31

出資者訪問

出資者訪問(第4回):木村仁志さん

この企画は、日頃からmomoを応援していただいている出資者のみなさんをmomoレンジャーが訪問し、その想いや志に触れるインタビュー企画です。 (たつや)
 
 
 

2

 
第4回:木村仁志さん
名古屋市職員として、現在は名古屋市市民活動推進センターに勤務。momoには2008年に出資。4冊目の編著書「ぼくらの長期投資〜成熟経済時代の新しい生き方を模索する〜」を、2016年3月27日(日)に出版しました。今回は、こちらの著書を通じて木村さんの考え方や素顔に迫ります。
 
———
 
 
小池)「ぼくらの長期投資」を拝見しましたが、とても読みやすく分りやすいと思いました。個人でもこんなにしっかりした本が出版できることに、まず驚きました。
 
木村)ぼくの「師匠」は高校時代の理科の先生で、「楽知ん研究所」というNPO法人でも活動している宮地祐司さんという方です。
 「楽知ん研究所」では、科学教室や科学読み物の出版などの活動をしています。もともと科学は、1700年代に貴族の娯楽として誕生しました。現代では組織化・分業化されて専門性が高まり発展する一方で、一般の人たちには判りにくくつまらないものになってしまったと思います。「楽知ん研究所」は科学本来の楽しみ方を現代に蘇らせよう、という想いを持って、活動をしている団体です。
 宮地さんに出会って、憧れて、これまで一緒に活動してきたという経緯の中で、自分で書籍を出版することも見よう見まねで覚えました。
 
 

3
「楽知ん研究所」のカレンダー! 中は読み物でいっぱいです。

 
 
小池)そうなんですね。momoを知ったきっかけはなんですか?
 
木村)学生時代に「楽知ん研究所」で活動していて、「NPO活動で飯を食べていきたい」と思うようになり、NPOのお金の流れに興味を持ちました。今は市の職員として働いていますが、NPOのお金の流れには関心を持ち続けていて、調べていくうちにmomoを知ったのがきっかけです。
 
 
小池)では、もともと金融に興味があったわけではないんですね。長期投資に興味を持たれたのはいつごろでしょうか?
 
木村)ぼくはもともと農学部で、大学では生態系保全の研究をしていたので、金融を専攻していたわけではないんです。きっかけは、「楽知ん研究所」のNPO法人設立総会で、「さわかみ投信株式会社」創業者(現取締役会長)の澤上篤人さんに講演をしていただいたことです。「楽知ん研究所」のメンバーの中で、NPO活動に集中するために早期退職したい、そのためには資産運用して経済的に豊かになる必要がある、という議論があり、資産運用のプロである澤上さんに講演を依頼しました。当時大学生だった自分も、その議論や講演に参加していたので、興味を持つようになりました。
 
 
小池)エンデの「遺言」には、「お金を増やすためのお金」に対する批判も含まれていました。社会課題に関心がある人の中には、利益を目的とした投資に対して、少なからず抵抗感がある人もいると思います。一方で、momoの出資者の方が言っていた「自分の代わりにお金が働いてくれる」という感覚はとても共感できると思いました。長期投資には、そういった「社会に必要な担い手を応援する」意味も含まれているのかなと思っています。
 
木村)自分の意思=志の込められたお金をローカルな地域づくりに循環させる、というのがmomoの活動だとしたら、グローバルな経済成長を応援していくというのが長期投資で、根底はつながっていると思っています。
木村)かつて、「資本家」と言えば、「お金を回してお金を稼ぎ、労働者からは搾取をする存在」というイメージで、マルクス主義が盛んだった頃はサラリーマン(労働者)と資産家は対立する関係にありました。しかし今ではサラリーマンでも本格的な投資や資産運用など、意志を持ってお金を使うことができるようになり、ある意味では「資本家」と「労働者」の両立ができる時代だと思います。momoの出資者だって、地域にお金を投じる「資本家」ですよね。
 
 
小池)「ぼくらの長期投資」を読み終わって、自分でも長期投資をしてみたいと思い、資料請求をしました。
 
木村)無理に勧めたい訳ではなく、「こういう選択肢もあるよ」という紹介をしたくて、この本を書きました。NPOの資金調達方法の1つとしても、検討の余地があると思います。巻末では、NPOとしての長期投資の可能性についても言及しました。将来的にはNPO自身が長期投資などの資産運用をすることも、まとまった原資を集めることができれば、十分可能だと思います。米国では美術館などのNPOが機関投資家として資産運用しているケースがあるので、そういった分野を今後は研究したいと思っています。
 
 
小池)なるほど。momoでも、長期投資を考えてみてもいいかもしれませんね。
 
木村)momoでも、志金を集めて融資するだけでなく、資金運用することも選択肢かもしれません。もちろん、今から出資者の理解を得るのは難しいと思うので、いきなりは無理だと思いますが、方法論としてはありうると思います。
 
 
 
【取材後期】
木村さん、ありがとうございました。「NPO」と「資産運用」という言葉には親和性がないように思っていましたが、「ぼくらの長期投資」を読んで印象が180度変わりました。投資や資産運用について全く知らない…という方への入門書として、オススメです!

2016.05.31

融資先:しん

融資先情報:しん(2016年5月)

この春、設立3周年を迎えたしん。2016年5月25日(水)、momoの融資を無事完済しました!
 
今年度は、「若者スペースいま」という場を開設しています。ニートや引きこもり、不登校などの悩みを持つ方が、各自の目標に向かって相談や準備をし、仲間と交流できる場です。読書、ゲーム、料理など自由に過ごせる居場所にもなっています。
 
「いま」という名前は、皆が気軽に集まれる「居間」と、一人一人自分の「今」を大切にしてもらいたい、という思いが込められています。運営はまだ手探りの状態ですが、引きこもりの子どもを持つ親御さんなどに興味を持っていただいています。小さなスペースで静かに過ごせそうだと、すでに評判です。
 
2016年6月25日(土)には、「安心して生きづらさを抱えよう」というイベントを開催しました。今後も、しんの活躍にご注目ください!
 
 
1
「いま」の内覧会が2016年5月24日(火)に行われました。リラックスできそうな居場所です。
 
【編集後記】
夢叶(むーと)レンジャーが主催する心聴(こころきき)サロンに参加しました。引きこもりや精神病の体験を聞き、意外と身近に悩みを抱える人がいることに気づきました。完済しても、momoとしんとの関係は続きます。(みゆき)

2016.05.31

momoレンジャー

特集:『momo通信』の10年をレンジャーが振り返ってみた(後編)

 
 
momoと共に10周年を迎えた『momo通信』。この機会に、過去10年分の『momo通信』をもとに、創立時を知らない現役momoレンジャーたちが想像力を働かせながら、momoの歴史を振り返ってみました。なお、この特集は前後編に分け、今号では後半の5年を振り返ります。前編は以下のリンクから。
→特集:『momo通信』の10年をレンジャーが振り返ってみた(前編)
 
 

momo1
『momo通信』の10年を振り返った、現役momoレンジャーたち
・(左)たっちゃん(以下、たつや)ふだんは事務局スタッフ。momoレンジャー兼事務局歴:11か月
・(中)よしみん(以下、よしみ)momo通信作りが好き。momoレンジャー歴:4年2か月
・(右)さがわ(以下、さがわ)初参加が10周年イベントだった。momoレンジャー歴:3か月

 
 
■東日本大震災後、金融機関巻き込みへ
 
<vol.20>
たつや:ここで東日本大震災があったのか。まだ最近な気がするけど。
さがわ:2011年だから、もう5年前ですもんね。
よしみ:震災直後のmomoレンジャーの動きだ。「NPO法人レスキューストックヤードに送る資金を集める」だって。動き早い!4日間で20万円集めたんだ。すごい行動力だなあ!
たつや:きむが「この震災で、今のmomoの融資規模じゃ社会はたいして変えられないと思って、金融機関との連携を強化し始めた」というようなことをよく言ってるけれど、確かにここまでのmomo通信には、金融機関との連携って一切書かれていないですね。
<vol.22>
よしみ: 「“志金”循環促進事業」って、momo通信ではここで初めて出てきたんだ。
<vol.23~25>
たつや:あいちコミュニティ財団がこのあたりから出てきてますね。
よしみ:プロボノプロジェクトとか、金融機関との連携が始まってきている感じだね。
 
 
■2回目のリニューアル。これまでの融資先とmomoレンジャーにも光を当て、深みを増していく。
 

momo2
左から、vol.0(創刊準備号)、vol.13(リニューアル1回目)、vol.21(リニューアル2回目)。
2回目のリニューアルでは、サイズがA4からA5へ半分になり、ページ数は8ページから16ページに増えた。

 
<vol.21>
さがわ:この号から小さくなってる。なんで小さくしたんですかね?
よしみ:物語を読んでいる気分になるような“読みもの”にしたくて、読みやすくするためにこのサイズになったって聞いたことあるよ。
さがわ:あと、融資先報告「融資先の有志たち」がこの号から始まっていますね。これまでの融資先の人に書いてもらうコラムはやめて、レンジャーが取材して書くスタイルになってる。
たつや:momoレンジャーの連載「社会をよくする話」も、この号から始まっていますね。昔のレンジャーに会ってみたいなぁ。今何してるんだろう?
よしみ:最近、そういう誌面企画もあったよ。「あのレンジャーはいま」「あの融資先はいま」ってやつ。
 
<vol.26>
よしみ:「レンジャー一言」コーナーが始まったね。「社会をよくする話」もそうだけど、レンジャー一人ひとりのキャラクターを出そうとしたのかな。
 
<vol.32>
さがわ:「あのレンジャーはいま」これだ!
たつや: momoレンジャー兼理事だった「せっちゃん」は、今は三重で起業されているんですよね! 会ってみたいなあ。
<vol.37>
たつや:いっちゃんのグローカルカフェだ。
よしみ:もともとmomoレンジャーだった「いっちゃん」が、融資先「株式会社ランダムネス」になり、その融資も完済し、1階カフェ、2階ゲストハウスの「グローカルカフェ」オープン! すごい歴史を感じるね!
たつや:ここで一宮にある「com-cafe三八屋」の地ビールが飲めたらいいね。
よしみ:「yaotomi」の野菜を使ったメニューがあったり。
たつや:いいね!過去取り上げたものをもう一度掘り返してみてもいいですよね。過去に取材に行ったお店とか、過去に特集した取り組みが今こうなっているとか。このmomo通信がもうリソースになっている気がする。
よしみ:ランダムに「ここ行ってみよう」って決めて取材行ってもいいよね。
さがわ:「ダーツの旅」みたいに?(笑) 面白そう!
 
 
■感想
 
たつや:こういった過去の記事もmomoの財産だと思うので、改めて現代と対比したり、現在の僕たちの活動の参考にしたりすると、面白いのかなと思いました。
よしみ:歴史を感じたし、その時その時のmomoレンジャーたちが今何を発信すべきかを考えて作ってきたんだなっていうのがよくわかりました。momo通信は宝物ですね。この蓄積はすごい。
さがわ:最近momoレンジャーになった人間として、ここまでどういう風に大きくなってきたのかすごく理解できました。昔ネタに困って外に取材に行きまくっていた時期があって、リニューアルで会報誌に路線変更して、今は融資先やmomoレンジャーのことで十分誌面が埋まってしまうっていう、変化が面白かったです。
 
 
【編集後記】
今号でウェブ版に大リニューアルされた『momo通信』ですが、実は10年間で2回もリニューアルがあったんですね。あなたはどの時期から『momo通信』を読んでいましたか?
また、これからの『momo通信』をより良い方向へ進化させるために、ぜひあなたの意見や感想を聞かせてください。次の10年のmomoと『momo通信』を一緒につくっていきませんか。
 
・融資先を情報発信で応援する「momoレンジャー」参加希望はこちら!
・情報発信を応援する「情報会員」登録はこちら!
 
(よしみん)

2016.05.31

融資先:GIGASTAR

レポート:GIGASTAR® 星空ワークショップin郡上

2016年4月29日(金)から30日(土)にかけて、GIGASTAR®「都会と山間地域を星でつなぐ 星空ワークショップ in 郡上」が行われました。このイベントは「NPO法人こうじびら山の家」との協働で行われました。「都会と山里を星でつなげる」とは、どのようにに行われるのか、期待を胸に参加してきました!
 
 
会場となった「こうじびら山の家」のきーちゃんこと北村さんは、momoの融資先第1号で、momoが実行委員団体として参画する「東海若手起業塾」の第一期生でもあります。GIGASTAR®の間瀬さんがお勤めのブラザー工業は、「東海若手起業塾」の協賛企業として起業家支援を続けており、これまでも会社ぐるみで「こうじびら山の家」で活動する機会もあったそうです。この場所でイベントができるのがとっても嬉しそうな間瀬さんと、きーちゃんの愉快で楽しいあいさつの後、いよいよ星座早見盤作りにとりかかります。
 
 

4
「こうじびら山の家」には鶏小屋や、魚とオタマジャクシのいる池がありました。

 
 
星座早見盤作成キットの説明を受けながら、土台となる黒い段ボールを組み立てます。既についている折れ線にそって折ればいいのですが、形がややこしく、間瀬さんのお話しを聞き逃すと、わけがわからなくなってしまいます。このキットは小学4年生以上が対象だそうですが、ワークショップ後のアンケートでは6年生以上に変えるべき、との意見があったとか。普段使わない部分の脳みそを一生懸命使って、土台を作り上げました。
さて、次は星座早見盤の本体に取り掛かります。GIGASTAR®の星空作成は、シートに穴をあけてシールを貼って減光させるという作業が基本です。これを何度も繰り返すことによって、明るい光と暗い光との奥行きがある綺麗な星空ができあがります。その作業はプラネタリウムのような大きな空であっても、早見盤のような小さな空であっても変わりません。全体の作業の中で、時間内に終わらなかったり、LEDテープが断線したりと問題も発生しましたが、同時に参加者(小学校低学年くらいの子!)の「発明」を取り入れて改良することもできました。
 
 
実は、こうした参加者からの意見や実際に体験してみたときの反応、改善のアイデアを得ることも、今回のイベントの「ねらい」のひとつでした。ねらいを達成でき、満足そうな間瀬さん。イベント終了後、すぐに反省会を行っていたのが、印象的でした。
 
 

3

 
 
夕食を食べたら、いよいよ郡上の星空の観測です。晴天で、月がなく、風もない好条件の夜空でした。まずは、星座を見つけるときに役立つ春の大曲線、春の大三角の説明から始まります。髪の毛座、かんむり座、ふたご座、北斗七星のお話しを聞きつつ、いよいよ望遠鏡をのぞいていきます。
 
 
ブツブツしているように見える球状星団や、北斗七星のアルコルとミザールという二重星、子持ち銀河(M51)、木星の4つの衛星や縞模様、遅い時間には白鳥座のアルビレオも見ることができました。アルビレオは黄色と青色の美しい二重星で、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」では、トパーズとサファイアと描写されています。そのほかにも明石の天文台の話や、ガリレオと木星のこと、M51のMは何なのか、など興味深い話をいろいろお聞きしました。
 
 
投影式のプラネタリウムでは、天の川を望遠鏡で覗いても、細かい星はつぶれてしまって見えないそうです。自分で作るGIGASTAR®の天の川も、少し距離をとると、ぼんやりと明るくしか見えません。けれど、そこを望遠鏡で見てみれば、ひとつひとつ、自分の手であけた星があります。そうして実際に天体観測に行って夜空を見あげて、自分のあけた輝く穴――いいえ、ひとつひとつ輝く星を見ることができたならどんなに楽しいでしょう。今後、そういった想いを形にするためのモデル事業の実施も検討している、とのことでした。
 
 
momoの融資完済を記念したイベントが、2016年8月27日に名古屋で行われる予定です。本イベントでは、今回のワークショップで得られた経験をもとに、さらにバージョンアップした内容になる予定です。夏休み最後の週で、自由研究に困っている家族連れの方々や、星空好きな人等、たくさんの方々にGIGASTAR®を体験していただきたいと思っております。
 
 
今回のワークショップ中でも大いに進化したGIGASTAR®、次はどんな星空を見ることができるでしょうか。(なかむ)

2016.05.31

融資先:OneLife

融資先情報:OneLife(2016年5月)

去る3月1日、名古屋市名東区牧の里に、二ヶ所目の事業所ができました。バドミントンやなわとびができるぐらい広い場所で、子どもたちがのびのびと遊べるようになりました。口コミやホームページ経由で、来る子どもたちはどんどん増えています。名古屋市以外に、日進市、瀬戸市、長久手市など、広い地域から子どもたちは通っています。
 
また4月から、2ヶ月に1回の予定で、名古屋国際センターにスタッフが訪問しています。外国につながる障がいを持つ子どもたちへ運動の機会を提供しています。外国の子どもたちにも、とても好評ですよ!(みゆき)

2016.02.28

momoレンジャー

『momo通信』の10年をレンジャーが振り返ってみた(前編)

momoと共に10周年を迎えた『momo通信』。この機会に、過去10年分の『momo通信』をもとに、創立時を知らない現役momoレンジャーたちが想像力を働かせながら、momoの歴史を振り返ってみました。なお、この特集は前後編に分け、今号では創立時から5年を振り返ります。(堀)
 
 

momo1
『momo通信』の10年を振り返った、現役momoレンジャーたち
・(左)たっちゃん(以下、たつや)ふだんは事務局スタッフ。momoレンジャー兼事務局歴:11か月
・(中)よしみん(以下、よしみ)momo通信作りが好き。momoレンジャー歴:4年2か月
・(右)さがわ(以下、さがわ)初参加が10周年イベントだった。momoレンジャー歴:3か月

 
 
■momo創立~地域リソース掘り起こし期
<vol.0(創刊準備号)>
よしみ:田中優さんときむとの対談だ!
たつや:今でも「田中優さんの本を読んでmomoを知った」と言ってくれる人いますよね。
よしみ:いるいる! すごいなあ、歴史の出発点って感じだなあ。
 
<vol.1~8>
さがわ:この毎号連載の「momoなひと」って何だろう? どうも出資者だけじゃなさそう。
よしみ:地産地消やエコな取り組みをしているお店と、そのお店に関わる人を取り上げているみたいだね。
たつや:当時momoにはまだリソースがなかったから、こういう企画でどんどん訪問して、地域のリソースを掘り出していこうとしていたんでしょうね。よしみ:まだ発信できるネタがmomoの中には無かったから、外にネタを探しに行っていたってことかな。あわよくば融資できる事業者も見つかればいいなっていう感じだったのかもね。
たつや:あと、この時期のmomo通信って、お金についての話題がたくさん書かれていますよね。地域金融とか。
よしみ:そう、今読んでも勉強になるよね。
 
 
■「地域金融の情報誌」から、「会報誌」としてのmomo通信へ
<リニューアル企画書(2009年5月31日付)>
たつや:momoのコミュニティーができてきたんですね。「momo通信を会報誌として位置付ける」え、今までは会報誌じゃなかったんだ! たしかに今までのは情報誌っぽかったですもんね。これをもっと突き詰めていくと、“ちょーおもろい地域金融雑誌”みたいな感じになるんでしょうね。そっちの方が面白いかもしれない(笑)
よしみ:うん、情報誌のほうが面白いと思う(笑)。でもその分、勉強も取材先開拓もずっとし続けなきゃいけないから、大変だったのかもね。
 
<vol.13>
さがわ:これがリニューアル後だね。
たつや:お店紹介がなくなった。momoのリソースを紹介したり、momoの内部情報を発信する会報誌に変わっていますね。逆に言うと、ここまでは融資先やmomo内部の情報ってあまり紹介していなかったってことなんですね。
 
“地域金融やお店・人を紹介する情報誌”から“会報誌”への大転換があったんですね。後編は、東日本大震災後の変化に迫ります。
→特集:『momo通信』の10年をレンジャーが振り返ってみた(後編)
 
 
(よしみん)