momo

2019.08.31

融資先:Fora

それぞれの想いをカタチに!Fora完済パーティ企画ウラ話

 momoレンジャーゴリです。

 

一般社団法人Foraが2019年5月に完済したことを受け、完済パーティを開催することになりました。これから、完済パーティ開催に向けた打ち合わせのウラ話をお話します。

 

 5月17日にレンジャーミーティング(以下MTG)の際に、Foraが完済の目処がたったことを受け、完済パーティ企画チームを作りました。

 

Fora完済パーティメンバーはこちら!

自己紹介でみんなを泣かせる男【るんるん】

お酒とお肉とゲストハウスが好き【きょんきょん】

何事にも果敢にチャレンジ!Mr.アクティブレンジャー【ひらっち】

momoレンジャーとして初っ端のMTGでチームに合流。新米でも積極性◎【ちーくん】

ミルフィーユのごとく年齢とレンジャー歴を重ね、ワクワクを求める男【ゴリ】

 

 

◆企画推進にあたり私が意識したこと

 メンバーのうち3人がレンジャー歴1年未満の新米レンジャーでした。

 momoの場づくりを経験するレンジャーが少ない中、私が大切にしようと思ったことは、

momoが新体制となった際にみんなで考えた【3つの方針】でした。

 

1.思いの共有やつながりを育むことを大切にする融資
2.顔のみえる関係をより丁寧に築く
3.一年かけてつくる、あたらしいmomoのかたち

 

 この3つをカタチにするためには、まずmomoレンジャー同士がそれぞれの想いを共有し、お互いを理解することが重要だと考えました。

そのために、MTGでは常に次のことを意識しました。

 

1.⇒みんなが同じ方向を向いて一歩ずつ、楽しく成長する

2.⇒細目に連絡を取り合い、お互いの状況を把握・共有できるようにする

3.⇒新メンバーを迎えて、今までのメンバーから意思を継ぐとともに、

   それぞれの個性を発揮しmomoレンジャーの役割を果たす

 

2018年の9月のmomoレンジャー合宿2日目で立てた目標(ありたい姿)3つの方針含め、紙に書いてあることは果たして実現できたのだろうか…?

 

 

◆序盤戦<お互いを知り、意見を共有する。チームビルディング>

 5月17日に完済パーティ企画チームができたことを皮切りに、8~9月を目処にイベントを開催できるよう、メッセンジャーでのグループ通話をしながらそれぞれが思っていることを話し合いました。

 はじめのうちはみんながどうしていいか分かっていないように感じました。

私は活発に楽しく話し合える雰囲気を作りたかったので、笑い話も交えながら近況報告や他の人へのツッコミをしていました。笑(時間を使いすぎることもありました苦笑)

 また、メンバーの大多数はmomoの場づくりが未経験であること、とはいえ良い経験にして欲しいと思い、基本的に見守る役として、時間を考慮しながら間違った方向の修正や話し合いの閉塞感を断つことを意識しました。

 しばらくギアがかかっていない状態でしたが、話し合いを進めるうちにそれぞれが思っているFora完済に対する想い(こんな完済パーティだと楽しそう)や、Foraが理念として大切にしている人生の選択や、キャリア教育についての考えが出始めました。

 

メッセンジャーでのやりとり①
Foraの窓口担当のそうちゃんも協力してくれます。

メッセンジャーでのやりとり②
通話ミーティングで楽しく喋り過ぎて反省。
次回はゴールを決めてメリハリつけよう!

 

◆中盤戦<想いをカタチに!構想を具体的にする>

     Fora完済パーティをこんな感じにしたい!というそれぞれの想いが共有できたことで、Fora側の窓口のそうちゃんに内容を確認してもらい、ゴールが決まりました。

 イベント開催日、開催場所、タイムスケジュール、必要機材、告知方法などなど。自分たちがカタチにしたい場づくりのために人・モノ・場所・お金・方法などについて、みんなであーでもないこーでもないを議論し合いました。

MTGの議事録の一節。毎回MTGで構想を具体的にすればするほど懸案事項が挙がり「あれどうする?これどうしよう?」と悪戦苦闘。

 

 

◆終盤戦<できることをやる!経験不足の不安は行動して解消。人事を尽くして天命を待つのみ>

 終盤戦に差し掛かり思わぬトラブルが。なんと私ゴリが仕事の都合でイベント当日参加できないことに。数少ない経験者が当日いないことは、他のメンバーに大きな不安を与えてしまったと感じています。

 

 それでも、すでに告知を開始した手前、後には引けない状態。当日もし進行が思うようにいかず、イベントで盛り上がりに欠けてしまったら…完済パーティを区切りに、Foraが新しいスタートを気持ちよく切ってもらえるように何とかしたい…。

 ただ私の中では、これだけ話し合ってきたみんななら「できる」と思っていました。

これまで実施したMTGは5月から8月の4ヶ月にかけてなんと驚きの13回。ほぼ毎週打ち合わせている計算です。

 

 チーム結成して間もない序盤は分からないことが多く、方向性が見えない時期もありました。ただ、時間が経つにつれて自分たちが各自やるべきことを考え、行動に移せるようになってきたんです。

 

 経験不足が不安を感じさせることは重々承知でした。私も同じ立場なら不安で当日うまく話せなかったりするかもしれないと思いました。

 

 だから、「(気持ち的に)できない」を「(行動して)できる」ようにするために、「できることをやる」ようにアドバイスしました。そのための材料は、これまでのMTGで話し合ってきたから。イベントの内容・結果・感想は、参加者が感じるまま感じてもらえばいい。私たちはできることを全力でやろうと。

 

 

レンジャーMTGの様子。毎月のMTGでみんなで話し合って、企画が少しずつ進んでいくんですね~

 

 

◆終わりに

 長かったようで短かったFora完済パーティ企画。果たしてイベントはどうなったのでしょうか??それは参加した人のみが感じられるものとなったのではないでしょうか。
今後も完済したForaをはじめ、momoレンジャーもみんなで楽しく成長して場づくり・情報発信を頑張ってまいりますので、応援よろしくお願いします!

 

2019.08.31

特集

総会ウラ話。総会に向けてせっせとお手伝い

こんにちは。momoレンジャーのたつやです。

 

7月21日に、momoの定時総会が開かれました。

 

私にとっては、momoに参加して初めての総会です。

総会は、上場企業に例えると株主総会。

議案書は、有価証券報告書なので、大変なイベントだろうと、微力ながらお手伝いできればという思いで準備に参加しました。

 

○参加した準備

 ・議案書発送サロン

   議案書の印刷、製本、発送

 ・議決権回収電話掛け

   議決権の回収、議決権行使の電話掛け

 

基本的に、理事の小雪さんからの指示を仰いで作業していきました。

 

(さぁ準備を始めるぞ!)

 

議案書発送サロンでは、議案書の印刷と製本を担当しました。

 

出資者分の500部を印刷するとなると、結構大変です。すごい分厚さ。

A4片面の原本を、A3の両面印刷で、冊子になるように印刷します。

 

初めてやることもあり、これは難しかったです。

中でも、できあがりの冊子を想像して、A4原本を上下左右正しく配置するのが一苦労です。何回間違えたか‥。

 

印刷ができたら、次は製本。

 

印刷したA3を折って製本します。

枚数が多いだけに、この単調な作業はいつ終わるのだろうかと思いつつ、ひたすら製本。

封筒に封入しました。

 

(議案書を製本している理事とmomoレンジャー)

 

ただ、ひとつひとつ思いを込めて行う単調な作業は心地よく感じました。

 

(出来たての議案書。皆さんに届けます。)

 

議決権回収電話掛けでは、すでに送られてきた議決権を整理しました。

 

議決権を出資者番号順に並べたり

出資者の出資者番号を調べたり

住所変更の依頼をシステムに反映したり‥

 

(出資金管理システムを触っている私)

 

出資金を管理しているシステムがMicrosoft Accessで組んであり、

出資者番号を探すのに使ったのですが、ちょっと使いにくい。

これは不具合ではないかと思い、小雪さんやまなみんに聞いても同じく使いにくいとの返答。

仕事柄、Accessのプログラムは組めるので、ささっとプログラム修正しました。

ちょっと私ならではの貢献ができてよかったです。

 

議案書作りの手伝いをしながら、中身も読みました。

私が印象に残ったのは、これからのmomoについての以下の3文。

 

 ・思いの共有やつながりを育むことを大切にする融資

 ・顔のみえる関係をより丁寧に築く

 ・一年かけてつくる、あたらしいmomoのかたち

 

新しくなっていくmomoに参加でき、自分にとって良い経験になるのではないかと感じています。ただ、仕事という本業があり、どこまでmomoに貢献できるかという不安もありますが、momoの活動を楽しみ、活動を通して社会に貢献できたらと考えています。

2019.05.31

特集

そこは潜伏キリシタンの里だった。

崎県南松浦郡新上五島町。ここは長崎の港から小さな船で西に1時間半のところにある島。いわゆる五島列島は、南北の二つに分けられ、上の島は「上五島(かみごとう)」、下の島はただの「五島」と地元民に呼ばれている。私が訪れたのは上五島。観光客が多いのは、より大きな町のある五島だが、今回は大型連休で予約が集中し宿がとられず、やむなく上五島での滞在となった。

エメラルドグリーンのフカウラの海

 

旅の目的は綺麗な海を眺めながら、ただただぼーっとすることだったのであまりリサーチをせずに現地入りした。確かキリスト教弾圧の歴史があったところだと思ったので遠藤周作の「沈黙」だけは鞄に入れて。いざ現地に着くとやはり日本人。予定をきゅんきゅんに詰め込み、忙しなく観光し始めた。世界遺産に指定された頭ヶ島天主堂をはじめとする29の教会郡、日本有数の美しいビーチ、2シーズン同時に楽しめる天体観測、そして、キリシタン洞窟クルーズ。私はこのクルーズで一人の神父さまに出会った。

ハリノメンド

 

五島の南西に位置する若松地区。桐教会というレンガ色の教会の二つ奥にフカウラという集落がある。キリシタン洞窟クルーズはなんとここの神父さまの船で開催された。

キリシタン洞窟とは、明治時代初期に上五島でも始まったキリスト教弾圧から逃れるために4家族8名が険しい断崖の洞窟に身を隠した場所だ。彼らは炊事の際、焚き火の煙を漁船に見つかり水責めを受けたという。

洞窟の中。歩くのがやっと。

 

すぐ横には、ハリノメンドと呼ばれる幼いイエスを抱くマリア像の形をした岩礁もある。今でも船でしか行けないらしい洞窟を小さな漁船に揺られて巡った。洞窟はバカみたいにデカかった。身長よりも大きなベージュの岩にゴロゴロと行く手を阻まれ、容易には向こう側に抜けられない。全体はまるでバラエティ番組のセットかと思うほどに大きく、その歴史とは裏腹に皮肉にもコントにしか見えない非現実的な景色だった。

洞窟入り口

 

入り口に祀られている真っ白な十字架と聖人がベージュ色の洞窟とエメラルドグリーンの海とで見事なコントラストを見せている。船を運転してくれたジャージのおじさんは集落の神父さまだった。神父さまはクルーズの合間にポツリポツリとその歴史を話してくれた。

—私はフカウラの神父です。ずっと昔、私の先祖の潜伏キリシタンはこの里にたった二人でやってきました。聖書とロザリオを持って。フカウラには教会はありません。代々神父の家に集まりひっそりと祈りを捧げてきました。神社はありますし、神主さまも訪れますが、全てはカモフラージュです。神父は私で6代目。そこで遊んでいるのが8代目かな。私たちは近年、長崎にいらっしゃったヨハネパウロ2世さまに教会へ入る許しを頂きました。でも、私たちは教会には行きません。今日までキリスト教弾圧によって迫害を受けてきた多くの潜伏キリシタンのことを思うと、簡単に教会に入ることはできません。この先も私たちはここで、私の家で祈りを捧げ続けます。— 

 

この国には多くの傷跡がある。となりの長崎でも原爆で吹き飛ばされた大きな教会の楼閣を見てきた。教科書で習ったゲンバクとかヒメユリノトウかイオウジマとかそういう悲しい歴史は、暗さと悲惨さゆえ日常会話では口にすることさえはばかられる。だけど、現地に行ってステークホルダーの話を聞くことや現物に触れることでその重さや暗さとはまた別のところで歴史的な事実に純粋な気持ちで出会える。だから自分の目で見て聞くことが大切だ。神父さまが「ここだけしかないよ。」とくれた紫色をした“潜伏キリシタンのお餅”のつるんとした食感が甘く舌に残っている。(まなみん)

2019.05.31

momoレンジャー

momoレンジャーになって最初の半年間を振り返ってみた

こんにちは。momoレンジャーのひらっちです。

 

momoレンジャーとなって半年が経ちました。簡単ではありますが、これまでの活動について振り返ってみたいと思います。

 

■momoレンジャーになったきっかけ

 きっかけは、雑誌「ソトコト」で紹介されているのを見た事でした。そこに書かれていた「地域で集めたお金を地域のために使う仕組みをつくりたい」という一文に興味を持ち、momoレンジャーに応募して現在に至っています。

https://sotokoto-online.jp/

 

■momoレンジャーになって良かった事

 融資先や他のmomoレンジャー等、普段の生活で関わることが無い人と交流出来る事と思います。

 私自身、名古屋へ引っ越してまだ一年程度しか経っていないため、新しい友人を作るきっかけにもなっています。

 

■この半年間の主な活動内容

 月一回のミーティングが定期的な活動です。随時融資先訪問や、お披露目・完済イベントの開催が行われています。

 定例ミーティング

 

 融資先には、NPOや地域課題解決に向けて動いている方が多く、普段の仕事ではなかなか関わらない人達がいます。融資先訪問という形で実際に作業を体験させてもらったり、イベントを開催して融資先の活動を紹介しました。

五段農園さんでの作業体験。この時は薪割りや草むしりをお手伝いしました。

結の舟さんの完済イベント「長良川のプロが教える細かすぎて伝わらないアユの話

鮎漁師である結の舟代表・平工顕太郎さんに、アユについて存分に語っていただきました。また、今後開店するお店のアイデアを参加者と共に考えたりしました。

 

 momoレンジャーは大学生など若い人が多く、年齢・職業関係なく平等な関係で話し合えます。先日は「ゲストハウスを語ろう」という会を開催し、旅好きのmomoレンジャー同士で交流を深めました。

 

 

 

■半年間やってみて、印象に残った事

 融資先やレンジャー問わず、momoに携わる人はアクティブな人が多い事です。

 興味がある事はまずやってみよう!という感じが、普段の言動からひしひしと伝わってきます。

 自分はアクティブな方と思っていましたが、momoの中に入ってしまえば、まだまだ人生楽しみ切れていないなと感じる事が多々あります。

 

■これからについて

私自身こうした活動は初めてであるため、まずイベントにできるだけ参加し、momoについて知る事をテーマに取り組んできました。

半年が経ち、この活動が社会を良くする事にどれだけつながるのか、段々楽しみになっている自分がいます。

これからも微力ではありますが、momoレンジャーの一人として融資先と伴走していきたいと思います。

 

2019.05.31

社会をよくする話

意識高くなくたって。田舎とマルシェと、 私たち。

街の未来を考えよう、発展途上国の子どもに教育を届けよう、選挙に行こう、多様性を大事にしよう、災害に備えようー。

 

こう社会に呼びかける人がmomoの周りにはたくさんいて、私もその1人だ。

 

しかしその中の多くの人が、特に私のように学生時代から活動してきた人は、何度もきっと揶揄されている。意識高いね、と。

 

別に、意識が高いと言われることが嫌だと言いたいわけでも、言った人を非難したいわけでもない。

 

ただずっと、このままじゃいけない、と思っていた。

 

理由はシンプル。まちを作るのは「意識高い系」だけではないから、だ。

 

*****

 

2019年3月30日。

私は地元のメンバーと一緒に「恵那峡レイクサイドマルシェ」という、野外マルシェを開催しました。

最初は100人200人呼べれば…と言っていたイベントのはずなのに、蓋を開けてみれば来場者数は1500人以上。

 

私の知り合いも、何人も来てくれました。

まちづくり活動で出会った人、移住した人、仕事で会った人、NPO活動の先輩、小学生の時の塾の先生、中学生の時の社会の先生…。

 

みんな私の日頃の活動を気にかけてくれて、見守ってくれて、応援してくれて、期待してくれる、そんな温かくて頼もしい先輩たちです。

そんな人たちが来てくれてとっても嬉しかった、と今でも強く思います。

 

それでも。

嬉しさに順位をつけるような言い方になってしまうのは心苦しいけれど、22歳の私が胸が踊るように嬉しかったのは、高校の後輩や、中学校の同級生が来てくれたことでした。

伝統文化を守りたいとか、里山を守りたいとか、まちを持続したいとか、地元事業者を盛り上げたい、とか。

まちを大切に思うかっこいい大人たちが私は大好きで、大切で、何回でも会いたいと思います。

 

でもどこに行っても、いつも私が一番年下でした。まちの未来を考えるような意識高い同世代なんて、ほとんどいないのが現実です。

 

だからと言って、それを当然の現実として受け止めていても、まちは面白くなりません。

 

ただマルシェを楽しむ、というのはとても些細なアクションかもしれないけれど、地域らしさに触れることの少ない私たちの世代にとっては、大きな可能性を持ったアクションだと思います。

 

最初から意識高い呼びかけにピンとこなくても、ただ楽しいとか、面白いとか、そんな感情の動きが、これからのまちの担い手を生み出すかもしれません。

 

***

 

高校の後輩も、中学校の同級生も。

 

まちの未来には興味がないかもしれないし、選挙に行かないかもしれない。

でも10年後には、地元の未来が気になるかもしれないし、選挙に行きたくなるかもしれない。

 

 

 

意識高い輪が広がらなくても、このまちはもっと素敵になれる。

 

そのスタートがこのマルシェだったと、10年後に振り返れますように。

2019.05.31

融資先:こみゅこみゅ

こみゅこみゅのプログラム体験。居心地の良さを実感。

momoレンジャーのたつやです。

 

一般社団法人こみゅこみゅの地域活動支援センター『べーすはうす』を訪問し、利用者さんと一緒にプログラムに参加しました。

 

〇利用者さんが作る手作りランチ

 

 お昼前に着くと、利用者さんたちと職員の方が昼食作りをしていました。昼食作りは、利用者さんのスキルアップや自立に向けたトレーニングとして行っているそうです。沖縄料理「にんじんしりしり」を作っていました。人参を、ピーラーや包丁で千切りにして、炒めた後、だしと卵を加えます。私は、利用者さんと一緒に人参を炒めました。とはいうものの、普段あまり料理をしないので、焼けているかわからず、利用者さんと一緒に、「まだかな」「ん~固いね」と話しながら、もぐもぐ調理しました。

   

(下処理した食材)            (完成した昼食)

 

しばしの休憩後、本日のプログラム、「看板作り」と「アロマソルト作り」を行いました。

 

〇プログラム「看板作り」

 

 月の初めに、『べーすはうす』の看板にその季節の折り紙を飾ります。折り紙を楽しみにしている利用者さんは、待てずに休憩中から力作を作られていました。私は、利用者さんと一緒に、金魚、カエル、あさがおを作ってみました。

どれも、難しく、利用者さんと「これは、難しいね」、「そうだね」と会話しながら、ちょっとお手伝いをしつつ、折り紙を楽しみました。

  

(利用者さんと作った折り紙)        (完成した看板)

momoレンジャー「ゴリ」と超大作「バラ」

 

〇プログラム「アロマソルト作り」

 

 アロマソルトは、お風呂に入れて楽しむ、香りがついた塩です。作り方は簡単で、オレンジの香りの油を塩にたらし、混ぜるだけ。塩だけでなく、ベースハウスの1階中にオレンジの香りが広がり、「良い香りだね。」といった会話をしながらアロマソルト作りを楽しみました。

(完成したアロマソルト)

 

 〇こみゅこみゅを訪問して

 

 私(たつや)は、学生時代に、福祉関係のボランティアやアルバイトをしており、こみゅこみゅの活動に興味がありました。当日は、学生時代の気分に戻り、利用者さんたちとプログラムを楽しめました。 また、感じたのは、『べーすはうす』の居心地の良さです。職員の方々が利用者さん一人一人に寄り添った声がけや手助けをしていました。プログラムに飽きてしまったのか、室内スリッパで外に出ようとする利用者さんに対し、この仕事お願いと、気分転換を促していました。初めて伺った私のことも気にかけていただき、居心地よく過ごさせていただきました。

代表の上村さん(右下)、山口さん(左下)、momoレンジャーゴリ(右上)、たつや(左上)

2019.05.31

出資者訪問

メンタルヘルスに第三の選択肢を~リカバリーカレッジ名古屋~

こんにちは。momoレンジャーのみづぽんです。2013年に融資を行った「一般社団法人しん」が2018年9月から新たに取り組み始めた「リカバリーカレッジ名古屋」について紹介します。

 

■リカバリーカレッジとは?

 「一般社団法人しん」は、精神障害を抱える人も地域の中であたり前の生活が送れる社会を目指して、2012年に団体を設立し、デイサービスや自立支援等活動を行っています。これまでの活動を通じて、より地域の人と一緒に活動を行う必要性を感じ、「リカバリーカレッジ」という取り組みを始めました。

 「リカバリーカレッジ」とは、リカバリーやメンタルヘルスについて仲間とともに学びあう場です。カレッジでは、「医療・福祉関係者」や「患者」、「家族」、「先生」といった立場は関係なく、参加者全員が「先生」であり「学生」として、共に創り、共に学んでいきます。「リカバリーカレッジ名古屋」では、メンタルヘルスにおいて従来の「医療」や「福祉」だけでない第三の選択肢を提供することで、既存の立場を超えた「新しい文化」を作ることを目標にしています。

 

■春季講座オリエンテーション体験記

 「リカバリーカレッジ名古屋」の2019年春講座が5月8日に始まり、そのオリエンテーションに参加してきました。会場は、名古屋市西区にある「コミュニティカフェかかぽ」です。

 初めて訪れた私は入り口が分からず、ウロウロしていたところ、参加者の方が声をかけてくださり、2階へ案内してもらいました。前回の講座から引き続き参加される方もいるようで、打ち解けた和気あいあいとした雰囲気が印象的でした。

 オリエンテーションでは、リカバリーカレッジ名古屋の説明の後、学生証授与式が行われ、学生一人一人が前に出て、今日の想い1分間スピーチをしました。緊張した面持ちの人、慣れた雰囲気の人、運営委員の人、、、色々な人が参加していますが、多くの人が「学びたい」という気持ちを言葉にしていて、「共に学ぶ、共に創る」というカレッジの説明にあった通りのことが実践されているのだと感じました。

 その後、学長挨拶、来賓祝辞、春講座内容の紹介と続き、最後は近くに座る参加者同士でフリートークの交流会でした。すぐにあちらこちらで会話が始まり、初めての人とでも話しやすい雰囲気でした。また、今回参加するきっかけ一つとっても、違う立場、経験のある人の話を聞くだけで勉強になったり、新たな発見があることを知ることができました。

■公開講座の参加者募集中!

 2013年に融資を行った「地域活動支店センターとびら」から始まった活動が発展し、より多くの地域の人を巻き込む取り組みにつながってきています。「リカバリーカレッジ名古屋」には、公開講座も設けられており、学生登録無しでも参加可能です。「疲れた時に自分で自分を助ける方法」や「ありのままの自分で生きる」など、人生を楽しく過ごすためのヒントになるような話が聞けるかもしれません。少しでも興味がある方は参加されてみてはいかがでしょうか。

リカバリーカレッジ名古屋(https://recoverycollege-nagoya.com/)

2019.05.31

融資先:五段農園

有機農業のプランター栽培ワークショップ!と農園お手伝い

momoレンジャーのくまです。

4月27日にレンジャー4人(くま、みづぽん、ひらっち、TKG)で岐阜県白川町の融資先「五段農園」を訪問しました。2月のmomo通信(http://www.momobank.net/blog/2019/02/28/2864/)では農福連携のお話をご紹介しました。今回は、さまざまな取り組みを行う五段農園の新しい挑戦の話と、レンジャーでお手伝いした作業について紹介します。

苗床の説明をする五段農園の高谷さんと話を聞くレンジャーみづぽん

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有機培養土とプランター栽培ワークショップ

五段農園の次なる挑戦は、高谷さんが個人で生産・販売している有機培養土「けんど君」と野菜苗を使ったプランター栽培のワークショップです。

五段農園代表の高谷さんは知人の紹介を受けて、名古屋市内でオーガニック食品をメインに取り扱うスーパーでこのWSを開催したそうです。オーガニック食品の需要拡大と、都市部ならではのベランダでもできるプランター栽培への関心の高まりを感じ、このワークショップをもっとやってみようと思ったのだとか。実は5月5日にも名古屋市内の花屋さんで開催し、好評を得ています。

通常の培養土では作物が収穫できるまでに化成肥料などで養分を追加する追肥という作業が必要ですが、高谷さんがプランター栽培を試した際、最初に入れた「けんど君」だけでミニトマトが五段目まで成長するほど栄養が保たれたそうです。

プランターで簡単に本格的な有機栽培ができるなんて、有機農業に本気で取り組む五段農園ならではの商品になりそうです。WSの開催を希望される方は、相談してみてはいかがでしょうか。

  •  

農園のお手伝い

日々挑戦を続ける高谷さんですが、どんな作業でも一人でこなすには限界があります。

堆肥の生産、けんど君の生産、野菜苗の育成管理、WSの開催、田んぼの準備、農園の仕事の他にも日常の仕事としてまき割りをしなければいけません。今年は野菜苗の数を増やしたため、他の仕事が後回しになっているそうです。

今回はレンジャー4人で訪問したので、まき割りと畑の草刈りを少しお手伝いしました。

畑の草刈りの様子

今年の春は寒の戻りがしつこく、訪問の翌日にも霜害の予報が出ていたため、ジャガイモの芽が霜でやられないように土を被せる作業も行いました。

ちょっとした作業が作物の成長に大きく影響します。高谷さんは作業の合間にも、強風が吹けばビニールハウスの心配をしたり、翌日の天気と気温を気にしたりと常に忙しそうにされていました。作物への愛と有機農業へのこだわりを強く感じ、感動しました。

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筆者感想

数時間だけですが、慣れないながらも楽しく作業させてもらいました。これを一人で毎日、たくさんの仕事を合わせてこなしていくと思うと、農家さんの仕事は過酷で重労働だなと実感しました。食べ物と生産者の方への感謝を忘れないようにしたいですね。

momoとのつながりを活用して、WSの開催や農作業のお手伝いなど、今後の支援も考えていきたいです。

2019.02.28

社会をよくする話

「愛するということ」

 

 ある日、失恋した私に友達が本をすすめてくれた。エーリッヒ・フロムという哲学者の「愛するということ」だ。それからというもの失恋するたびにページをめくる。この本は愛について語っているが、愛という現象について理論的に捉えた学術書で、巷に多く出回っているようないわゆる恋愛マニュアルではない。一行目にはこう書かれている。

 

—愛は技術だろうか。技術だとしたら、知識と努力が必要だ。—

 

 作者は愛は感情ではなく、技術だという。技術だから習得ができるんだよ。愛を諦めちゃいけないよって優しく伝えてくれる。今回は私が特にハッとさせられたり、ここ好きだなというおすすめ箇所を3つ要約してお伝えしたいと思います。

 

 

人間の秘密を知るための唯一の方法は愛

 

—生命は、純粋に生物学的な側面においては一つの奇跡であり秘密であるが、人間は自分にとっても他人にとっても一つのはかりがたい秘密である。—とし、その秘密を解きたがるのが人間だとした上で、—愛とは、能動的に相手のなかへと入ってゆくことであり、その融合において、私はあなたを知り、私自身を知り、すべての人間を知る。命あるものを知るための唯一の方法、結合の体験によって知るのであって、考えて知るわけではない。— 理科の実験のように相手を物理的にバラバラにし、科学的に研究を重ねてもそれだけでは人間という現象の秘密を知ることはできない。—愛こそが他の存在を知る唯一の方法である。結合の行為のなかで、知りたいという欲求は満たされる。愛の行為において、つまり自分自身を与え、相手のうちへと入ってゆく行為において、私は自分自信を、相手と自分の双方を人間を、発見する。—

 

 

②  愛するか愛せないかは相手次第じゃない

 

—愛とは、特定の人間にたいする関係ではない。愛の一つの対象にたいしてではなく、世界全体にたいして人がどう関わるかを決定する態度、性格の方向性のことである。ところが、ほとんどの人は愛を成り立たせるのは対象であって能力ではないと思いこんでいる。それどころか、誰もが愛する人以外は誰も愛さないことが愛のつよさの証拠だとさえ信じている。愛が活動であり魂の力であることを理解していないために、正しい対象を見つけさえすれば、後はひとりでにうまくゆくと信じているのだー

 

 

③人も自分も退屈させない

 

—じつは、退屈したり退屈させたりしないことは、人を愛するための大きな条件の一つなのである。思考においても感情においても能動的になり、一日じゅう目と耳を駆使すること、そして、なんでも受け取ってはためこむとか、たんに時間を浪費するといった、内的な怠慢を避ること。愛情面では生産的だが、他のすべての面では非生産的だ、といったふうに生活を分割できると思ったら大間違いだ。生産性はそのような分業を許さない。人を愛するためには、精神を集中し、意識を覚醒させ、生命力を高めなければならない。そして、そのためには、生活の他の多くの面でも生産的かつ能動的でなければならない。愛以外の面で生産的でなかったら、愛においても生産的にはなれない。—

 

 

皆さんはこれを読んでどう思うだろうか。どうやら愛は感情や思考でなく、体験や行為や世界にたいする態度であるらしい。能動的で生産的な、はたらきであるらしい。ラブストーリーのような甘ずっぱいものとは一線を画す、タフで習得には時間のかかる体験なのだ。これからもしごとしたり、遊んだり、生活したり、ボランティアしたりしながら能動的で生産的な、はたらきを通して愛の技術を磨いていきたいなと思う。

参照:エーリッヒ・フロム 愛するということ 鈴木晶訳

 

(momoレンジャー・まなみん)

2019.02.28

融資先:Fora

「人生に問いを」~人の可能性を広げる活動~

こんにちは、momoレンジャーのきょんきょんです!

この度私は、一般法人Fora東海支社Nexus(以下Nexus)の取材に伺ってきました! 

Nexusは、高校生が自らの意思で進路決定ができることを目指し、

「仮決め」をコンセプトにしたワークショップ形式の授業を実施している団体です。

 

そして今回取材に応じてくれたのは、Nexusの事務局長である神谷総一郎さんです!

神谷さんはコミュニティ・ユース・バンクmomoにも所属しており、Nexusとはmomoの融資先として関わることがあり、知ったそうです。そして、Nexusで活動している人たちの活動や想いに触れ、Nexusの一員となったそうです。(そして今ではmomoの理事、Nexusの事務局長という凄いお方です、、、! )

 

 

ーでは、神谷さんが触発されたNexusのメンバーとはどんな人たちですか?

*以下神谷さん→(カ)の表記

(カ):授業を行うにも準備段階から全力で取り組み、授業が終わった後でもそこで終わりにするのではなく、次につなげていこうとする姿勢が見られて尊敬します。

Nexusのメンバーは教員志望の学生や、進路選択で失敗したという苦い経験から後輩に伝えたいという学生など、それぞれ想いを持った大学生が集まります。

 

 

 

ー 教える側のそれぞれの想いが、質の高い授業ができる原動力となるんですね!

  

神谷さんも自分自身の苦手箇所があってこそ、後輩たちの力になろうとしたきっかけになったと想いを語ってくれました!

 

(カ):Nexusの授業は教育関係の大学生以外にも、文系から理系まで全学部の大学生が教えの担い手として集まっています。これは大学生が運営しているNexusの強みであり、高校生の興味がある学部の現役の大学生から話を聞くことにより、イメージがつきやすいといったメリットでもあります。

 

 

 

ー担任の先生だけでは生徒一人一人の、学部学科の知識を十分に伝えるのは難しいですしね、、、Nexusは先生たちのサポートとしての役割も担っているのですね。

 

ーしかし、授業の一環として行うとなると高校生は受け身になってしまわないのですか?

 

私自身高校生の時に進路を決める際、授業の一環で先生や講師から進路について話を聞いた記憶はあるのですが、いまいち頭に入ってこなかった経験があるので(苦笑)

どうやって高校生の主体性を引き出す授業を行っているのか、、、Nexusの取材にあたりこのことが一番聞きたかった事でした。

 

(カ):Nexusの授業ではアクティブラーニングを取り入れた授業をとっているため、

授業の初めから終わりまで黙って座っているということはありません。ワークショップ形式の授業では、実際に大学で学んでいる内容を扱った問題を体を動かしながら取り組みます。(下の写真はワークショップでの様子です)自ら体を動かし、考えることでその後の大学生による授業の話が頭に入り、定着しやすくなります。

 

 

 

ーなるほど!このことがNexusの理念である、「なんとなくからの脱却」なんですね!

 

一方的に話を聞くだけだと、なんとなくわかっている気になってしまう。そうして進路決定の際もなんとなくで選んでしまいがちな現状があります。

このことからNexusの授業では脱却し、与えられた知識を自身の考えに結びつかせるような授業形態をとっているということが分かりました。

Nexusではこのなんとなくからの脱却を前段階として、ゆくゆくは主体的な意思決定ができる段階になることを目的としているそうです。

 

 

 

〇Nexusの取材を終えて考えること

近年日本では大学の進学率も上がり、大学へ行くことがごく少数だった時代に比べると将来への選択肢もぐんと広がったと思います。しかし、進路決定の際に自分が何をしたいのかわからない、進学したはいいが思ったものと違ったと途中で大学を中退する子も少なくありません。この原因に、今の子どもたちには自分と向き合う時間が足りていないということが挙げられるのではないのでしょうか。

 

今回の取材を通して、Nexusはまさにこうした現状に光をともした活動をしているのだと感じました。そして、Nexusの活動は「人生に問いを」を理念としているように、私たちにも大切なことを気づかせてくれます。

Nexusの活動がもっと多くの人に広まって、問いのある人生を歩める人が増えることを願います。

↑ワークショップでの写真。高校生に溶け込んで授業をしています。

 

(momoレンジャー・きょんきょん)